パーティー集合
そして、俺達はダンジョンに足を踏み入れた。
「うわああ。」
隣のクラーネは目を輝かせている。
俺達の前に広がっているのは草原、奥は森になっている。
「どうだ?ダンジョンの感想は?」
「そうですねえ・・・想像していたのと違い過ぎてちょっと頭が回らないです・・・」
「そうだろうな。明るいし風も吹いてるから外から見ての印象とは違うだろ。」
「明るいのって太陽の光・・・なはずないですよね。どうしてなんですか?」
クラーネからの質問に頭を捻って答える。
「ああ。うーんと、詳しくはまだ分かってないんだけど、ダンジョンの天井には発光石って石?が多く含まれてるらしくてさ。それが照らしてるらしいよ。」
「えっと、じゃあもしかしてダンジョンに夜はないってことですか?」
「いやー、これがまた謎なんだけどさ。発光石は周期的に光が弱くなるタイミングがあるんだ。
12時間ごとに切り替わっていて、むしろ外より夜が長いんだ。」
「不思議ですねえ。」
そうして、クラーネの疑問に知ってる限りの回答をしていること約5分。
クラーネが流れを料金所で止めてしまっていた同業者達がチラホラとダンジョンに入ってくる中、見知った顔がやってきた。
「おーい!ルー!やっと見つけたぜ。」
手を振りながらこちらに来る赤い髪にローブを着て、背中に杖を背負っている少年。
その隣には弓矢を腰に下げている銀髪の少女。
「ああ、悪いな。先に入ってた。」
軽く手を振りつつ返す。
「えっと、ルー?その子は・・・?」
「ああ、今回護衛を頼んだクラーネだよ。ダンジョンは今日が初だってさ。」
「クラーネです。よろしくお願いします!」
ガバッと結構な勢いでお辞儀するクラーネ。
初対面だから緊張が少しあるのだろう。
赤い髪の方を手で示し紹介する。
「こいつはカッシュ。うちのパーティーの後衛で魔法使いだ。」
「よろしくな。クラーネ!」
「はい!」
次に銀髪の方を手で示す。
「で、こっちがエリゼ。こいつも後衛で見ての通りアーチャーだ。」
「エリゼです。呼ぶときはエリーでいいよ。よろしくね、クラーネちゃん。」
「よろしくお願いします!エリーさん!」
よし、一通りの自己紹介は終わったかな。
「じゃあ、早速だけど行こうか。カッシュとエリーはいつもどうり後衛。前衛は俺がやるから、クラーネは中衛を頼む。」
「えっと、中衛って何をすればいいんですか?」
首を傾げるクラーネ。
そっか、パーティー狩りも初だよな。
「おお、初心者って感じの質問だな。」
「カッシュ、そんなこと言わないの。仕方ないでしょ。」
笑っているカッシュをエリーが窘めている。
そんな2人を無視して、クラーネに説明をする。
「基本は後衛を守ることだな。前衛も補助するから立ち回りがちょっと難しい役かな。」
「私に出来るでしょうか?」
「まあ、俺が指示を出すから従ってくれれば多分大丈夫。」
「わかりました。」
「よっしゃ!じゃあ、行こうぜ。今日中に2階に上がっちまおう!」
説明が終わったのを聞いて、カッシュが拳を上げる。
「「「おー!」」」
全員で気合いを入れてから、俺達は歩き出した。
服の名前とか全然わかんないからキャラの見た目の描写が酷く雑になっちゃってる。
ルインとか見た目の情報が一切ないんですけど。
キャラ紹介みたいなのやっとこうかな
あと、書く形式って前回から変えてみたんだけど、どっちがいいんだろう。
探り探りやっていきます。