影の棲む家
S県の南端を走る国道一号線からT川橋を渡り、旧東海道を東に二十分ほど進むと、道が細くなってきたあたりで『矢濱精機』の看板が見えてくる。ちょうどこの一帯に広がっているのが、これから語る奇妙な事件の舞台となったI郡(当時)豊美町。これといって特徴のない、ごくありふれた地方の町だ。
いわゆる新興住宅街であったため、町内は当時、新築の建売であふれ返っていた。本多邸が建っていたのは、そんな町の中心から比較的離れた相山団地の一角である。
本多邸は南向き四十六坪の二世帯住宅で、築十年を数えるものの、建物の外観にはさして目立つ傷みもない。損耗が少ないのは、住人が家主の本多正ひとりだけという特殊な事情のせいもあったのだろう。
本多家で家政婦をしていた田中莢子も、通い始めたばかりのころにまず驚かされたのは、贅沢なまでに放置された数々の空き部屋だった。二世帯住宅そのものが、まだそれほど当たり前ではなかった時代の話だ。相山団地には十二世帯の家が建っていたが、本多家の異様さはなにかと近所の噂にのぼっていたようである。
莢子に本多家での職を紹介したのは、七年前に亡くした夫の同僚にあたる男性で、出身がT町だったことから本多正の知人に声をかけられたらしい。その本多は、当時四十八歳。一回り離れた妻との新居を構えるつもりで十年前に越してきたものの、トラブルに見舞われ、けっきょくひとり暮らしを続けている。他県から呼び寄せるはずだった彼の両親は、どんな理由があったのか、現在に至るまで相山団地を訪れたことはない。
そういう背景のもと、莢子は通いの家政婦として本多家にやってきた。長かった梅雨が明け、ようやく蝉も鳴き始めた七月下旬のことである。
仕事は週二回、水曜と土曜。朝八時、出勤前の家主から鍵を受け取り、その後は家じゅうの掃除をし、食料や日用品の買い出しに行き、夕食の支度をととのえ、午後三時には帰宅する。仕事の量は多いとは言えず、給料もそれなりではあったが、もともとあまり体の丈夫ではない莢子にはうってつけの職だった。五十を過ぎてから体調を崩すこともたびたびで、立ちっぱなしのパートにはとても出られない。
この日は通い始めて二週目の水曜日だった。正午近く、莢子が縁側で洗濯物を取り込んでいるところに声をかける者があった。顔を上げると、莢子よりもいくらか年上の隣家の主婦、坂口典子である。
「こんにちは」
「こんにちは、きょうも暑いわねえ。これ、うちで漬けたやつなんだけど、よかったら」
差し出されたのは、白いビニール袋に入ったタッパーだった。覗いてみると、サイコロ大の茄子やキュウリがいっぱいに詰め込まれている。莢子は笑顔で礼を言った。
「すみません、ありがとうございます。本多さん、きっと喜びますよ」
典子は大げさに首を振った。
「だといいんだけどね、こういうものお好きかどうかもよく知らないのよねえ。お隣だっていうのに、これまでほとんど行き来もないもんだから」
「はあ、そうなんですか」
「たまーに、お休みの日とか、コインランドリーを使ってるの見かける程度よね。外出もあんまりしない方みたいで」
本多正には同居人がいない。家族でもいれば、いやでも近所づきあいが発生したのだろうが、少なくとも莢子の知る限り、彼は事実上、独身のようである。そもそも手が足りているのなら、莢子が雇われることもなかったはずなのだ。
「奥さんはまだよくならないのかしらねえ。もう十年も経つっていうのに、戻ってこれないんじゃ気の毒に。お家だって建てたばっかりで……」
「え? 本多さん、ご結婚されてたんですか」
驚いて訊ねると、典子はやや気まずそうに肯いた。もっとも、その声色ににじみ出ていたのは、同情というより下世話な好奇心に近いものがあった。
「引っ越してみえたばっかりのころに一回だけ会ったことがあるけど、奥さんは本多さんよりずいぶん若い方でね。こう、小柄で、髪が短くて、おとなしそうな人。それが、一か月かそこらで出てっちゃったのよ。出てっちゃったっていうか、病院に入院したそうなんだけど」
「そうなんですか……。ご病気かなにかで?」
典子はいっそう声をひそめた。「心のね」
思わぬ言葉に、莢子は戸惑い、まじまじと相手を見返した。そのときちょうど、生協の宅配車が音楽を鳴らしながらやってきたので、話はそこで終わり、典子は自宅に戻っていった。サービスを利用しているらしい。
典子の後ろ姿を見送ってから、莢子は家に入った。真夏のことで、一階縁側のガラス戸を閉め切ると、室内の空気が急に息苦しくなるものの、こうすれば宅配車の出す騒音が少しは遮られる。
取り込んだシーツを畳みながら、莢子は部屋の中をなんとなく見回した。この六畳の和室にはなにひとつ家具がない。座布団もなければちゃぶ台もなく、掛け軸も花も置かれていない床の間は殺風景そのもの。窓の桟には埃が積もっていたし、普段はおそらく、立ち入ることすらないのだろう。
そのうえ、そうした空き部屋はこの六畳間だけではなかった。一階には二部屋の和室、食堂と居間を兼ねた洋室、二畳ほどの納戸、キッチン、それに浴室までがそろっているのに、使われた形跡がほぼ見られない。そういえば先週、洗濯物を干すために物干し竿を台から外したときも、経年の汚れが付着していたので、まずその掃除から始めなければならなかった。
莢子は目線を上げ、ガラス戸越しに庭先を見た。生え放題の雑草が、夏の風にそよいでいる。この家のただひとりの住人、本多正は、徹底して一階の設備を利用するつもりはないらしい。
彼はこう言っていた。風の通りが悪く、空気がよどみがちで不快なので、一階には極力降りないようにしている。もちろん掃除はしてもらいたいが、あまり下の部屋に長居しないほうがいい、と。
落ち着かない気分になり、莢子はシーツを抱えて立ち上がった。そのまま部屋を出ようとしたときだった。
足音が聞こえる。
ミシ、ミシ、という、人がゆっくり歩き回るような音が、確かに上階から聞こえてくる。
莢子の体が、さらに硬直した。「足音」が移動し、階段の方角に向かうのがわかったからだ。
降りてくる。
ミシ……ミシ……ミシ……
音は数分の間続いたが、やがて途切れた。そのあとは、なにも聞こえてこない。
やがて莢子は意を決し、恐る恐る和室を出た。
階段には、誰もいなかった。
相山団地のような密集型の住宅地では、よその家の騒音が、あたかも自分の家で起きた生活音のように聞こえることはめずらしい現象ではない。ドアの開閉音をめぐってご近所どうしが険悪になるのはよくある話だし、莢子自身、経験がある。
だから水曜日に起きた出来事についても、彼女は本多には報告しなかった。時間が経てば経つほど、ただの空耳だったのだろうと思えてきたし、そうでなかったとしたら、泥棒かなにかが入り込んだということになる。家主である本多が異変に気づいていないのなら、きっとなにも盗られなかったのだろう。留守居役としては失格だが、クビにされないよう、これから気をつければいい。そんなふうに、このときは納得した。
土曜日の午後、先週と同じように洗濯を済ませ、買い物に出かけて帰ってきた莢子は、一階を素通りしようとしてぎくりとその足を止めた。
トン、トン、トン、トン。
まな板の上で包丁を使う、あの耳慣れた音が聞こえてくる。
今度は二階ではない。下の階のキッチンからだ。
軽やかな音に時折、スリッパでフローリングを擦り歩くような、不規則に床をこする音がまじり込む。
「ど、どなた?」
本多に合鍵を託された人間、たとえば親類の誰かが、買い物に行っている間に上り込んだのだろうか。うろたえながらも声をかけるが、返事はない。
そのうちに、音がピタリと止んだ。だが、キッチンから人が出てくる気配はない。
次の瞬間、莢子は思わず短い悲鳴を上げた。
ゴトン! という大きな物音が、静かな家の中に響き渡ったのである。それは、まな板から包丁が滑り落ちて床にぶつかったときのような、鈍い音だった。
驚いた拍子に、買い物袋が手から離れた。ぼんやり足元を見ると、袋の外にこぼれ出た卵のパックが無残なことになっている。
買い直さなければ。そう思う間もなく、莢子は本多邸を出た。三和土に来訪者の靴がないことに気づいたのは、このときだった。
次の出勤日である水曜、莢子は二階の掃除だけを終わらせると、一階には目を向けないようにして玄関から外に出た。通りで立ち話をしている近所の主婦らの声が聞こえたからである。
「やっぱり変わってるでしょ、本多さんのお宅って」
「あれだけ立派な二世帯なのに、どうしてご両親と一緒に住まないのかしらね。勿体ないわねえ」
莢子はすがるような目で彼女たちを見た。
住まないのではなく、住めないのではないか。
この家はなにかがおかしい。先週もそうだ。卵を買い直し、決死の覚悟で帰宅した莢子が見たのは、彼女が掃除したときのままなにひとつ動かされていない無人の台所だった。包丁もまな板も、それまでと寸分違わぬ場所に収まっていた。もちろん、床にも傷ひとつついていない。
「あのう……、ご親戚の方なんかが、たまにいらっしゃるってことは……」
莢子の問いかけに、二人の主婦は顔を見合わせた。
「見たことないよねえ。そういうつきあい、しない方針みたいだしね」
「奥さんのこともあって、疎遠になっちゃったのかもねえ。そりゃあ気の毒だけど、結婚してすぐにおかしくなられちゃ身内になるほうもたまんないでしょ。けっきょくはさ、そのせいでご両親、呼びづらくなっちゃったんだろうし」
「え?」
口を滑らせたのは、二人のうち、相山団地の古参主婦のほうだった。
話を聞き出したあと、莢子は躊躇のあげく、ある決心をした。
本多邸に戻るなり、自分の荷物を持ち出すと、そのまま自宅に帰ることにしたのである。
バスに乗り込んだ瞬間、緊張から解放された莢子はほっと息をついた。これであの不気味な家とは縁が切れる。本多正には、夜にでも電話をすればいい。体調が悪くなったので辞めたいと言えば、無理に引き止められることもないだろう。
心地よい揺れに引き込まれ、莢子はつい、うとうとと眠りに落ちた。家まではせいぜい二十分の道のりだから、乗り過ごさないよう、熟睡はしないつもりでいた。
そうして次に目を開けた瞬間、自分の瞳がとらえたものを、莢子はにわかには信じられなかった。
いまだ見慣れぬ天井。閉め切られたガラス戸。なんの飾り気もない、つるりとした床の間。
見間違いようもない、そこは本多邸の一階の、あの和室だった。
夢を見ているのかと思ったが、いや、そう思いたかったが、どうやら現実らしかった。真夏の密室の息苦しさは、以前感じたときとまったく同じで、むせ込むほどだった。驚愕と混乱、それらをはるかに上回る恐怖に襲われ、莢子は詰まった悲鳴を上げた。
だが、体が動かない。
大の字になった状態から、自分の体を起こすことができないのである。さながら、強固なロープで全身をがんじがらめにでもされているかのように。
家の中はいつもどおり、しんと静まり返っている。――一階北側に設えられた浴室から断続的に聞こえる水音を除けば。
誰かがいる。
十年もの間放置されてきたあの浴室に。誰かがいて、水を使っている。
ぴしゃん、ぱしゃん……ぴしゃん……
華奢な指先が気まぐれに湯の表面をはじいている。そんな場面が浮かぶと同時に、莢子はいっそう激しく戦慄した。
本多邸は世帯ごとに光熱費のメーターを分けている。使っていない一階部分の電気や水道は、ずっと止められた状態である。床の拭き掃除をする際にも、わざわざ二階でバケツに水を汲み、一階まで運ばなければならなかった。
だから、風呂を使うことなどできないはずなのだ。
比較的大きな水音がした。湯船に浸かっていた「誰か」が、外に出たらしい。
どうにかして体を動かそうと、莢子は必死でもがいた。起き上がれなくても大声さえ出せれば、近所の人間が気づいて、来てくれるかもしれない。
浴室のドアが開き、閉まったのがわかった。
濡れたままの足が、フローリングをじかに歩いている音が聞こえてくる。
足音は、莢子のいる和室の真隣で止まった。
か細い声が、ブツブツとつぶやきを繰り返している。不明瞭だが甲高い、あきらかに若い女の声だ。
このとき、莢子を縛りつけていた見えない力が一瞬、緩んだ。彼女は考えるより先に跳ね起き、縁側に向かって駆け出した。
だが、ガラス戸が開かない。鍵をかけられているわけでもないのに、びくとも動かないのである。
「あ、開けて、誰か、お願い、誰か来て! ここを開けて!」
爪が剥がれんばかりのいきおいで引手に取りつき、渾身の力を込めて引っ張っても無駄だった。半泣きになった莢子はガラス部分を平手で殴りつけたが、振動すら生じない。
やがて、引手にしがみつき、助けを求めてわめき続ける彼女の背後で、ゆっくりと襖が開く気配があった。
莢子の体が、ふたたび硬直する。振り返ることなどできるわけもない。
襖を開けた「来訪者」は、しかし、それ以上近づいてくる様子もなく、入口にじっととどまっている。
莢子はその場にうずくまり、ただひたすら、相手が去るのを待った。
一時間か、二時間か。どれほどの時間が経ったのか、莢子は恐る恐る顔を上げ、後ろを向いた。
半分ほど開けられた襖の向こうには、誰もいない。
安堵のあまり、莢子の全身から力が抜けていく。畳の上に尻餅をつき、崩した体勢を直そうとして、やおら横を見やったときだった。
部屋の隅に立つずぶ濡れの女が、突如、視界に映り込んだのは。
三十になるか、ならないか。少女のように小柄で、ほっそりとした体つきのその女は、水の滴る短い髪を拭おうともせず、じいっとこちらを見つめている。額に貼りついた前髪の間から覗いているのは、ぎろりと白目を剥いた異様な眼差しだ。
恐怖のあまり声すら出せないでいる莢子の前で、女の唇が、かすかに動いた。
莢子が憶えているのはそこまでの出来事である。次に彼女が見たものは、暗闇の中で自分を介抱する家主の本多正の顔だった。どうやらあのあと、気を失ってしまったらしい。
二階の居間に移動し、水を飲ませてもらってから、莢子は雇い主を恨みがましく睨みつけた。ばつが悪いのか、本多はそんな莢子から視線を逸らそうとして、しきりに眼鏡のフレームをいじりながらうろうろ動き回っている。
「どうして最初におっしゃってくれなかったんですか。一階に長居しないほうがいいなんて回りくどいことを言うくらいなら、最初から……」
「そんなことを正直に言ったら、誰も引き受けてくれませんよ」
本多はひどく平坦な声でそう言った。開き直っているようにも聞こえるその口ぶりに、莢子はカッとなった。
「ご近所の方が言ってましたよ。あなたの奥様、お姑さんとの折り合いが悪くて、結婚前にもずいぶん揉めたそうですね。二世帯を建てたはいいけれど、けっきょく心を病んで早々に入院されてしまったんでしょう。それに私、聞いたんです、あの女の人が私に――」
「違う。優子がおかしくなったのはあれを見たからだ。あれのせいで入院するはめになった。あれは優子じゃない」
サイドシェルフに置かれた灰皿が叩き落とされ、派手な音を立てた。物静かな印象のあった本多の豹変ぶりに、莢子は驚き、身をすくめた。
本多は眼鏡を外すと額を押さえ、大きなため息をついた。そうして、椅子に坐ろうともせず、ぽつぽつと語り始める。
「優子はよくできた女性で……。神経質な母の言うことにも、逆らわずになんでも従ってくれていた。いずれ子どもができたら長い髪は邪魔になるだけだと言われたときだって、黙って自分で切っていたくらいだ。だから文句なんてないんだと思っていた。この家だって、同居とはいえ、一階と二階はそれぞれ独立した造りになっているのだし」
そこまで聞いていた莢子は、冷ややかな顔で言い捨てた。
「あの女の人、言ってました。出ていって、って。どうして追い払っても追い払っても邪魔しにくるの、って」
「……」
本多は絶句した。そのまま口を開こうとしない彼に、莢子は続ける。
「自分の家に、よその人が来るのがいやなんでしょう。あなたのご両親をせっかく遠ざけたのに、家事をする人間がいないからって、あなたが他人を家に入れるから、奥様は……」
「言ったでしょう。あれは妻じゃない。妻はあれを見るようになったせいでおかしくなったんですから」
莢子の言葉を遮るようにして本多は言い切った。
「……はじめのうちは、一階にさえ手を入れなければ、あれは姿を見せなかった。だから私も、下の階は放置していたんです。部屋が荒れようと、どうせほかに住人がいるわけでもない。かまわないと思っていた」
もしもあの女の正体が本多の妻の生霊なのだとしたら、彼女のいやがることさえしなければ、奇怪な現象はおきないだろう。そう考えるのに、それほどの無茶はない。
「それが、いつのころからか、一階に人の気配を感じるようになって……。私の前に、あれが出るようになった。耐えられなかった。見たくなかったんです、あんなもの」
頭を抱え込んで吐き捨てる本多のその声には、はっきりと嫌悪がまじっていた。莢子は反射的に彼をなじっていた。
「だって、あの女の人は、あなたの――」
「田中さん、あなただってさっき、恐ろしさのあまり気絶したんでしょう。私だって同じです。怖いんです、怖いに決まってるじゃないですか」
暗い形相で言い放ったあと、本多はふたたびうなだれ、ソファの隅に腰を下ろした。
「家政婦をつのるようになったのは、そのころからです。もともと、家の手入れはするべきではあったし、タイミングよく知り合いを紹介してくれる人もいましたから。――ただ、続かないんですよ。誰が来ても、一か月もすると辞めてしまう」
莢子が怪奇現象に見舞われたのも、勤めて二週目のことだった。あんな気味の悪い思いをすれば、誰だって逃げてしまうに違いない。
「比較的長く続く人っていうのは、一階の掃除をさぼる人が多かったんです。どうせ誰が使っているわけでもない部屋ですからね。私にも不満はありませんでした。だって、人が出入りしてくれている間は――」
言い渋るように黙ったのち、彼はこう締めくくった。
「私のところには、出てきませんから」
あの謎の女の目的が、自分の領域に入り込む他人の排除にあるのだとしたら、その標的が家主よりも先に見知らぬ家政婦へと向くのに、なんら不思議はない。
莢子は納得したが、ひどく淋しい気持ちになった。それでも彼女はなにも言わず、この日を最後に職を辞し、本多家を去った。
あれから二十年が経ち、相山団地の世帯数は十八に増えたが、一等地にあったはずの本多家は数年前に住人が失踪したため、しばらくして取り壊しが決まった。その後は新たな住宅が建つでもなく、更地として一年ほど放置されていたが、現在は整備も行われ、小さな児童公園になっている。