鯖入りおにぎり
僕は現実を生きているんだろうけど
違うんだ
現実と非現実の狭間を小走りしてるんだ
現実にどっぷり浸かったり非現実に囲われたりしたけど
この場所がいちばん心地いいって気付いたんだ
ちょうど僕の入る隙間があったから
ここにいると無欲でいられる
なにもいらない
刺激とか興奮とか必要ないんだ
もちろん生死とか考える気も起きないし
ずっとここにいたいんだ
楽なんだよ
それでも現実に強引に呼ばれるから
僕は抵抗出来なくて
小走りで行くんだ
何とか耐えれば済むだろう
また隙間に戻るために僕は必死なんだ
深夜カラオケで歌わされて歌い疲れて
久々に空腹に気付いたよ
現実に戻ると食欲が湧くんだな
何日かぶりに食べたのが
鯖入りおにぎりって
なんだかな
美味くも不味くもなかったよ




