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幕間Ⅲ
幕間Ⅲ
深く続いていく階段。
廊下に設置された消火栓の、その裏。
教師陣にも存在を秘匿された、隠し階段。
それを下っていく。
深く。深く。
歩いているのは五人。
その内二人。それぞれ一人を抱えている。
男――白衣の人間が抱えているのは、八百神。
女が抱えている人間は、丁度影になっていて顔が確認できない。
ずらすべきか。
もう少し観察を続ける。
抱えているのは、見知った顔。
三鶴城。
深く。階段を下っていく。
やがて、開けた空間に出た。
一人、鷺沢が部屋に残り、四人は奥の扉から更に奥へ。
鷺沢はポケットからタバコを取り出すと煙を吸い込み、ため息のように吐き出した。
ノイズ。
四人は階段を下る。先ほどよりも短い。
抱えられた三鶴城が、小さく声を上げた。意識はないようだ。
次の部屋に三鶴城達を残し、三人は奥へ。
八百神と二人の白衣、壮年の男――三鶴城凛の父、三鶴城正城はドアから更に奥へ。
もう階段はなく。観察する部屋とされる部屋。ふたつに分かれた施設があった。
八百神を観察される側へ。三人は観察する側へ。
そして途切れる。
ノイズ。