リィナ
魔道。
科学と魔法が融合したもの。
世界中の人々がある日突然、魔法が使えなくなった。
そして一人の青年がトリガーだとわかった。
彼はそのため、家に封印されていたのだった。
その青年がいた。
名前はアルト。
そして何を言ってもひきこもりになってしまう。
彼は大学に通うか考えていた。
季節は冬。
薪を触る。
何にもならない。
だが、絵は描いている。
昔から魔法は好きだった。
魔法陣を書いていた。
今はパンフロットを見る。
Today
魔導科学科:
魔法を数式やプログラムで制御する技術。魔法陣をコードとして書き換えるハッカー!
星間魔術師科:
宇宙船の航行に魔法を使う航海士。重力制御やワープに呪文技術が必要。
AIと魔法の融合一般魔術教養科:
AIが魔法の精霊と契約してる。魔法生物がネットワークにアクセスできる!
彼女はアルトと同い年で、魔法の名家に生まれた。
幼い頃に事故で家族を失って、別の家に引き取られた。
魔法の才能はピカイチ。
でも、アルトのせいで世界中の人が魔法を使えなくなってしまった…。
「よその家に育てられたお前が入学式生徒代表のあいさつをするのか?」
「……そうよ。皮肉ね、魔法が使えない世界で、魔法の家の娘が代表だなんて。」
「お前の家の魔法、今じゃただの飾りだろ。」
「それでも、私は誇りに思ってる。魔法があった時代も、そして今も。」
「俺のせいだって、思ってるんだろ?」
「……思ってる。でも、それだけじゃない。あなたが何を見てるのか、知りたいの。」
「ねえ、アルト。あの日、あなたが“あれ”を起動させた理由……まだ聞いてない。」
「話しても、どうせ納得しないだろ」
「納得できるかどうかじゃない。知る権利があるって言ってるの。」
「……あの装置は、魔力を“均す”ためのものだった。強すぎる魔法が、世界を壊す前に。」
「均す?でも、結果的に“ゼロ”にしたじゃない。魔法を、全部。」
「暴走した魔導核が、想定以上だった。止めるには、全部を巻き込むしかなかったんだ。」
「……私の家族も、その“全部”に含まれてた。」
「わかってる。だから、俺はここで機械を直し続けてる。せめて、魔法の代わりになる何かを作るために。」
「じゃあ、私も手伝う。あなたが壊した世界を、今度は一緒に直すの。」
「……これ、まだ取ってあったんだ。タツキ。」
「ああ。捨てられるわけないだろ。あれが、俺たちの“最初の発明”だったんだから。」
「覚えてる?“竜の心臓”って石を見つけて、これに埋め込んだの。」
「うん。あの石、ただの鉱石だと思ってた。まさか、あんな力があるなんてな……」
「タツキは、私たちの声を真似して、笑って、泣いて……まるで本当に生きてるみたいだった。」
「いや、あいつは“生きてた”んだよ。あの竜の伝承、覚えてるか?“心を持つ者に宿り、世界を変える”ってやつ。」
「タツキが、世界を変えた……その始まりが、私たちの遊びだったなんてね。」
タツキは戻ってこない。
リィナは泣いていた。
彼女を抱きしめる。
そして一夜が過ぎた。
動物たちがせこせこと働いている夜の世界。
ララという飼っているカメがこのようなことを言っていた。
私たちは魔道しかしらない。
「……このキャベツ、今日のは甘いわねぇ。君も、食べる?」
「うん。でも、ぼくはこの草のほうが好き。ほら、ちょっと苦くて、でも優しい味。」
「苦いのが好きなんて、変わってるわねぇ。やっぱり、君は“あの子たち”に似てる。」
「アルトとリィナのこと?……うん、あのふたりのこと、よく覚えてるよ。」
「君が目覚めるたび、世界が少しずつ変わるの。まるで、夢の続きを見ているみたいに。」
「それって、悪いこと?」
「まだ、わからないわ。でもね……君の“心”が揺れるたび、ぼくの甲羅が少しずつ軋むのよ。」
「ごめんね。でも、ぼくも知りたいんだ。どうして、ぼくは生まれたのか。」
「それを知るには、もう少しキャベツが必要ね。……世界の味を、よく噛んで味わいなさい。」




