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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

エッセイ

リフォーム業者の汚い奴ら

1.

山内家は第一種低層住居専用地域にある。


駅から遠く離れ、しかも2本のバス通りの中間に位置する閑静な住宅街である。


第一種低層住宅専用地域に会社の本社を置くことはできても、そこに取引業者が出入りすることは許されていない。


向かい側には平屋があり、ある老人の男が住んでいたのだが、93歳で大往生した。


その土地を静岡県の生意気なる某が買い、下水道職人に貸した。


家賃は、おそらく月15万円以上はするであろう。


山内浩二はリフォーム会社の態度の悪さに腹を立てている。


浩二の親が前から使ってるリフォーム会社のセールスマンは、北鍋という男である。


浩二は北鍋に騙されたり、騙されそうになったことがある。


調べたら、もっと前からわざと壊れるように罠を仕掛けられていたことも判明した。


例えば、物置の樋が壊れているのに、わざとブロック塀が壊れるように塀の天辺に塗装しないように職人に指示していた。


家を建てた時からないものを、「なぜこうなってるのかわからないけど、タイルを貼れ」とタメ口どころか、命令する。


北鍋はシステムキッチンが駄目になってるのが分かっているのだから、完全なボッタクリである。


北鍋はユニットバスの作り方も、わかっていない。


170万の見積もりを持ってきて、「これでも頑張ったんです」という。


その見積もりは浴室だけで、4分の3坪のスペースしかない。


浩二は断った。


北鍋はそれを根に持ち、わざとシリコンを使って、熱ですぐに壊れるように罠を仕掛け、「換気してください」と偽装した。


シリコン風呂は、半年で溶け出した。


その男は、「元々、馬練だ」と言って逃げた。


転勤になったことは確かだろう。


その会社を見にいったら、とんでもないボロ小屋で、1階に車は置けるが、セールスマンは2人もいらないほど小さい。


北鍋は脱衣場を見にきたときは、何も言わなかった。


恐らく、やり方が分からないか、わかったとしても大工の都合がつかなかったのだろう。


北鍋はそういう計算を常にやっていたようだ。


担当が代わる直前に、脱衣場の床の音が軋んだら、「やらせろー!」と叫んだ。


浩二が無視すると、「一番心配なんはお風呂ですね」とわざと壊れるように細工したことを捨て台詞に残して去った。


「嘘つきは記憶力がよくなければならない」という英語の諺がある。


北鍋は記憶力の悪い嘘つきで、「おかしいぞ、この前、言ったのと違う」と思ったことが何度もある。


別のセールスマン・腐下が来た。


腐下は相撲の突っ張りやボクシングの真似をして威嚇しながら、「風呂に穴が空いててもいいんだ。もったいないから自分でやれ」と言い張った。


浩二は、「こいつはおかしいぞ」と思い、図面と写真を持って、区役所の建築相談にいった。


建築士は風呂の周りにブロックがないなら、一刻も早くユニットバスにしなれば、土台が腐ってしまうという。


ユニットバスの大きさは、一坪でよいという。


風呂の周りにブロックがないことは、前に調べてある。


突っ張りやボクシングの真似をしながらいったのは、嘘だからである。


つまり暴力を振るうぞと威嚇しているつもりである。


リフォーム業者はヤクザと関係がある場合もあるが、ヤクザでなくても同じようなものである。


近所で60代の女性が、リフォーム業者の男に殺された事件もつい最近あった。


リフォーム会社のセールスマンや、それとグルになっている職人は、殴り殺すくらいの覚悟がないと何度でもインチキをする。


最悪の場合に備えて、金属バットか木刀を用意することをお勧めする。


ユニットバスは他社に頼んだが、一坪120万で、脱衣場は40万でできた。


だが、その会社の男もたちが悪い。


その男は狂猿という。


後に建築士に来てもらってはっきりしたが、台所はやる必要がない。


狂猿のような暴力団員まがいの男が、突然親切なことをいうはずがない。


そいつは「シロアリで、あっという間に住めなくなる」というが、もう6年以上も大丈夫である。


第一、前の月に言わなかったことをなぜ次の月に言うのであろうか。


別の会社の大工に聞いた話では、セールスマンは歩合制だそうである。


月ごとにノルマがあるから、翌月にまた別のことを言うのである。


わたしは、「悪質リフォームお断り」と張り紙をした。


2.

その張り紙が、向かい側に引っ越してきた職人とその妻を刺激したようである。


浩二が窓から外を眺めていたら、彼の顔を睨みつけながら歩いてきたものがいた。


そいつが、道路に立ったまま、こっちを見ているので、浩二は、「何か?」と聞いた。


その男は、バカボンのパパのように足をバタバタさせながら、「後ろだー!まだ帰って来てないの」と喚いた。


浩二は窓を閉めた。


やがて、「ありがとうございました」と、向かい側の家に住んでいる妻の声が聞こえた。


この経緯を分析すると、家の張り紙を向かいの夫が見て、取引業者にいったのであろう。


ここでは業者間の取引は禁止である。


離れた場所で家を建てていた、屋根屋の下っ端が浩二をからかいに来たこともある。


それからしばらく浩二は木刀を持って、家の周りで警戒した。


職人や大工は、身体を駄目にされるのをもっとも嫌う。


張り紙を何度も張り替えたので、次第に職人の取引業者は来なくなり、職人が道路で作業もしなくなった。


そもそも道路に一次停車したとしても、どけばいいことになっているが、作業するということは一次停車ではない。


いくら浩二のことを警察や区役所に悪く言っても駄目である。


都市計画法で、職人の作業もできないことになっている。


腐下は「吹き替えろ、200万」と浩二に命令したことがある。


仮に浩二が「やる」と言ったとしても、「防水シート2枚で3万追加だ」と、もう駄々をこね始めた。


腐下は完全なノイローゼで、追加とごねることが却って自分が損することに気づいてないのである。


屋根専門業者は、防水シート2枚は使わない。


もし使えば、2枚のシートの間に水が溜まって腐ってしまい、シートを痛めて結果的にシートが長持ちしない。


たったの3万の追加のために、駄々をこねた腐下のいる会社は、屋根の吹き替えができない業者なのである。


すぐ雨漏りしたら、トラブルになるのを恐れ、ダメな2枚に拘るのは、2枚でも5年くらいは持つからである。


浩二は外装専門の会社の職人かつ経営者に屋根を頼んだ。


その業者は防水シート2枚とは一言も言わなかった。


早く半金を振り込んだからか、サービスで他のところもやってくれた。


「後ろだー」と喚いたバカボンのパパのような男は、張り紙に怯え、二度と来なくなった。


向かい側の取引業者も怯えて来なくなった。







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