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第41話 違和感
薄暗い開発室で、レオンは椅子に深く体を沈め、大きく息を吐いた。
カシアにクロノスのベータ版を提出したばかりだった。
長い開発期間がようやく一段落した安堵感が、全身を包んでいる。
「ふう、なんとか1年以内にクロノスを完成できたぜ……」
レオンは天井をぼんやり見上げながら、独り言を呟いた。
「高速ハッキング、ハッキングの痕跡消去、ゼロデイ攻撃生成、適応型学習、霧状形態……どれも手強かったが、ほぼ完璧なはずだ……」
彼は軽く笑おうとしたが、ふと表情が曇った。
「……待てよ……なんだこの違和感は……何か重大なことを忘れている気が……」
指をこめかみに当てて考えるが、疲労で思考がまとまらない。
「……だめだ、頭が回んねえ……眠くなってきた……」
レオンは大きくあくびをし、乱れた髪を掻き上げた。
「まあいいや、問題が出たら修正するだけだ……」
そのまま椅子に寄りかかり、深い眠りに落ちていった。開発室には、モニターの薄い光だけが静かに残されていた。




