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第26話 約束
戦場の空気が重い。
セラフィムの肩が小刻みに上下し、額から光の粒子が滴り落ちる。
クロノスが技を放つ。
「アビス・ランス!」
クロノスの腕が巨大な槍に変化してセラフィムに迫る。
「ライトニング・シールド!」
セラフィムは歯を食いしばり、光の盾を展開。
槍が盾にぶつかり、火花が散る。
盾がひび割れ、衝撃でセラフィムは後ろに吹き飛ばされる。
背中から地面に叩きつけられ、息が詰まる。
「……ぐっ……!」
クロノスが嘲笑う。
「どうした、もう終わりか?」
セラフィムはゆっくりと立ち上がる。
カイトが机を叩く。
「まずい……このままじゃセラフィムの体力が持たない!」
ユナが叫ぶ。
「セラフィム、もう戦わないで!逃げて!」
セラフィムは首を横に振る。
「……約束したから……必ずクロノスを倒す。」
膝が震え、視界が揺れる。でも瞳だけは、まだ光を失っていない。
「ライトニング・レインまであと8分。私、絶対に耐えてみせる。」
あと8分。だがその間にも、クロノスのウイルスが静かにセラフィムを蝕み続けていた。
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【技の詳細】
■クロノス
アビス・ランス:腕を巨大な槍に変化させて攻撃。




