ISBNコード
共通テストの教科「情報」から、ISBNコードの話。
大問1の問3にチェックデジットが出てくるが、生成方法Bの「奇数桁を3倍にした値と偶数桁の値を足し合わせ〜」で、「この計算見たことある、なんだったって?」と確認したら、書籍の背についているISBNコード(13桁バージョン、ISBN-13)の計算方法だった。ISBN-13の場合は正しくは奇数桁と偶数桁の扱いが逆なのだが、例えば、
978-4-12345-678-n
というISBNの場合、
奇数桁:(9+8+1+3+5+7)=33
偶数桁:(7+4+2+4+6+8)=31
奇数桁+偶数桁x3=33+31x3=126
からチェックデジットn=4なので、978-4-12345-678-4がISBNコードとなる。
まあ、普通は(店頭在庫やAmazonで買うときは)ISBNコードなんて気にすることがないのだが、本屋さんで予約とかお取り寄せする時に「書名、出版社、出版年月日に加えて『ISBNコード』がわかると注文がスムーズに進みます」「書籍化告知する作者さまはISBNコードも添えてください」と書かれたエッセイがあって、なるほどな、と感じた。いやあ、なろうで知った本を買おうとしても近隣の書店だと入荷しないから、Amazonや(札幌に出かけた時に)コーチャンフォーで買ってしまうことが多いんだよね。これからは近所の書店に出来るだけ注文するようにしよう(次の巻からね)。
ISBNの場合、出版された国がコード番号からわかる。先に挙げたコードで言うと、978−4が日本を示している。これの国番号リストも興味深かった。
日本は先に述べた通り978-4である。大きな国で見ていくと、中華人民共和国が978-7、ロシア(USSR)が978-5、英語圏(オーストラリア、カナダ、ジブラルタル、ニュージーランド、南アフリカ、イギリス、米国、ジンバブエ)が978-1と978-0、フランス語圏(フランス、ベルギー、カナダ、スイス)が978-2、ドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイス)が978-3で、言語ごとに大きなかたまりとして扱う(文化が共通ということだろうか)例もあるようだ(ちなみに日本語話者の人数は世界第8位)。一方ではスペイン978-84やポルトガル978-989および978-972は、他のスペイン語圏やポルトガル語圏とは別枠になっている。あと、フランス単独に979-10が割り振られていて、本国枠として区別したのか足りなくなったから追加されたのか、979から始まるのはこれだけなので、もしかしたら面倒な事情でもあったのかと邪推してしまうw。
以上、ネットだけで完結すると触れる必要もない、本の雑学。