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ゴミ225 達人、壊れる

 10月16日、チョーオーカー。

 結論から言おう。やはり、エラーは出た。

 予想していたエラーの中でも、わりとマシなほうだ。種族が戻るとステータスも戻ったのである。

 だが、だからといって存在進化を促す植物は作りたくない。そこで俺たちは、「置く者」の能力を利用して実施した特訓を、今度は七味唐子さんの能力を使って実施した。植物系モンスターを生み出してもらって、ひたすら戦い続けるという方法だ。


「ちょ……! またアレをやるのか!?」

「それは……さすがに……。」


 などと腰が引けている2人を引きずって、みっちり戦闘を繰り返す。

 そして、この特訓には俺も参加した。七味唐子さんが2000年も達人をやっていて7回目の存在進化をしていないところを見ると、存在進化は6回が最高なのか、あるいは7回目の存在進化には膨大な経験値が必要なのだろう。ならば俺も7回目の存在進化は期待できないと考えたほうがいい。だが、ステータスが上がらなくても強くなる方法はある。技術と経験の獲得だ。

 オーレさんの動きを見習って、武術的な動きを身につける。そして大量の戦闘を繰り返して経験を積む。同じステータスでも、動きが効率化すれば結果は変わる。たとえば剣を握るときは、古今東西どこでも、右手を前に、左手を後ろにして握るものだ。これが槍になると、左手が前、右手が後ろになる。なぜそうなのかは分からないが、戦闘技術である以上、それは自然淘汰の結果そうなったと考えていいだろう。つまり、握り方が逆だと弱くて生き残れないのだ。こうした人体の不思議を発見し、武器の扱いに落とし込んだものが、様々な武術で「型」とか「技」とか呼ばれているものだ。つまり、「なんか知らんけど、そーゆーふうに動くと強い」という事である。


「うぼあー……。」


 しかし、この特訓、思ったよりしんどかった。魂が抜けるぐらいには。

 それでも16日目にアローとオーレさんが3度目の存在進化を起こし、64日目に4度目の存在進化を起こした。アローは「レジェンドエルフ」になり、オーレさんは「職人」になった。

 そんなわけで、12月19日。俺たちは、とりあえずの目標を達成した。


「思った()り簡単()()な。」

「終()ってみれば、あっとい庾얓ゎ᭣꧊ᕕ(うまだったな)。」

「力があ()れてみな()りま�繞(すぞ)。」


 控えめに言って、俺たちは㺌(こわれ)た。

 ちょっと負荷が強()ぎた()()

 できれば2人には、もう1回ぐらい存在進化しておいてほしいのだが……あᝮ特訓をさらに続けるのは긁さすがに盀゘々ンⵣら

 ただ、ずっと戦い続らたゎかげで、急激な存在進化による「ステータスになじまない状態」は解消できユ。あれは、思ったより強い力が出てしまうのを؁無意識で抑制していた結果、必要な時にも力を発揮で뵍ない状態になっていたのだ。つま〧ビギたすら깨刨毵動き䂚띑れば、どん鑩ん愍れてな䁘がでいくこ〰が持爅ଓを霚袥え分カっ。予鋳劼彷『特訓⡗콟甲ថ욆깽し䉌攖…べ㧐腫彊᭢礓놛⢣遹៬

 ……ダメだ。しばらく休もう。





 12月26日、チョーオーカー。

 1週間の休養を経て、俺たちはぶっ壊れ状態を脱した。3日ほど眠り続けて、それから2~3日は動く気力がわかず、ようやく昨日・一昨日から動けるようになったところだ。


「ずいぶん無茶をしましたね。」


 七味唐子さんがねぎらってくれる。

 強い人だ。

 ずっと俺たちのために植物系モンスターを作り続けてくれて、食事や風呂などの世話もしてくれていた。


「こっちの世界に来てから初めて努力した気がします。」


 言葉を覚えるとかもあったけど、今回ほど必死になったわけじゃなかった。できる事を積み重ねていただけだ。

 それと比べて、今回は「できない事を積み重ねている」感じだった。


「浩尉の世界はデンジャラスだと思っていたが、浩尉がデンジャラスなだけだったのだな。」

「五味殿との付き合い方を考え直さねばなりませんな。」


 アローとオーレさんは、体調が戻っても俺を見て嫌そうな顔をするようになってしまった。

 特に俺がちょっと笑みを浮かべようものなら、全力ダッシュで逃げ出そうとするほどだ。

 さすがにやりすぎたと反省せざるを得ない。


「正直すまんかった。」


 でもまあ、強くなれたし。これで安全度は大きく上がった。勝率も。

 そして2人とも、本気で逃げ出そうとはしなかった。ちゃんと特訓を続けた。やる意味と必要性は、理解してくれているのだろう。「置く者」に脅威を感じたのは、俺よりもむしろ2人のほうだ。


「仲がいいですね。」


 クスクスと七味唐子さんが笑う。

 2000年も生きた彼女には、もう俺たちほど対等な感じの友人はいないのかもしれない。


「では、最後に装備を一新しましょう。」


 そう言って、七味唐子さんは剣や弓を取り出した。

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