表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

いい加減な神様

作者: H@NA

 

神様に言われた。

君は来週凄い人になると。

僕は喜んだ。

そして、僕は探し始めた。

自分の才能を。


絵を描いてみた。そこそこうまかった。だけど一番ではなかった。そこそこだった。

これは才能じゃない。

かけっこをしてみた。二番だった。結構早いと褒められた。だけど二番だった。これは才能じゃない。

みんなの前で、面白いことを言ってみた。だけど誰も笑わなかった。ボクには笑いの才能はなかった。

そうこうしている間にあっという間に5日が過ぎた。

残り二日、僕はまだ才能を見つけきれない。


諦めた僕はまた絵を描き始めた。才能がないのはわかっていた。でも描きたかった。絵を描くのは楽しかった。結局僕は残りの2日を絵に費やした。そして完成した。


絵はまあまあだった。上手いといえば上手いが、そこそこだった。だけど僕は満足だった。2日もかけて絵を完成させたことがとても嬉しかった。


20年経った。

まだ、僕はすごい人にはなれていない。

画家として、生活はできているがまぁそこそこだ。来週は凄い人になるかもしれない。だから今日も絵を描いている。


100年経った、僕はもういない。

振り返ると、結局凄い人にはなれなかった。

だけど、満足だった。たくさんの友人、家族に見守られながら死ぬことができた。


最後に過去の自分に会いに行ってみた。

そして彼にこういった。

君は来週凄い人になるよ。


泥水をすすっていた戦争孤児の瞳にわずかに光が灯った。


本当に人生とはいい加減なものである。


終わり


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ