表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メンタルブレイク  作者: うんち
入院患者
3/4

小さな患者


「それで…今日は、どのような問題児が入院するんだ?」


「あー…それがぁ…」


報告者が、何かに戸惑っていた。


「なんだ?一体どうした?」


どこか言いにくそうにしながらも、報告者が口を開いた。


「10歳のクソガキなんすよねぇ…」


「じゅ…10歳だと?」


それは、前代未聞だった。

過去の最年少でも15は超えていたのにも関わらず、入院患者は10歳だと言うのだ。

何かの手違いか?

ここは、問題児の中でも更に問題を抱え、どうしようもない人間が入る場所だ。

ただの精神病なら、他の病院に移ればいい。

なら、なぜここに、10歳の患者が入院する?

一体、何をしてきたと言うのか?


「…それで、何をしたんだ。その10歳の少年…。」


「具体的な事はわからないんですけど…同級生を殺したと疑われてるらしいです。」


「疑われている?つまり、あくまで疑惑があるだけだと?」


「そうなんすよね。だから、まぁ、何もないとは思うんですけど、なんか、10人くらい殺したんじゃないかって噂です。まぁ、噂なので勿論証拠もなく、罰せられてません。君悪がった教員達が押し付けたようで…」


「うーむ…まぁ、噂だ。あの年で、そんなことができるとは思えない。早い所追い出すとしよう。」


10歳の少年による10人の殺人。

ほぼ、不可能だ。

可能だとしても、証拠が無いというのは無理に近い。

はぁ。と溜息をつき、緊張を解す。


「その患者が、もうすぐ、ここに着くので、よろしくお願いしま〜す」


「あぁ、わかった」


危険人物かと思ったが、そうでもない。

どうせ、子供だ。

その考えが、後の私を苦しめた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ