精神病院の悪事
某場所に存在する精神病院。
私は、そこの医院長として勤務していた。
表向きは、"一般的な精神病院"として知られていた。
しかし、事実は異なり"犯罪者の育成場所"という位置に値した。
患者は、犯罪の素質がある者が、"悪を治療"するために入院する。
しかし、私たちは、その"悪"を引き出し、今よりも強力な"悪"を生み出す。
『犯罪者をさらに鍛え、完璧な犯罪者として育てる』
立派に育った犯罪者たちを、裏で売買し、儲ける。
と言うのが、この病院のシステム。
つまり、この病院は、犯罪者を売買する場合とも言える。
『新たな殺人鬼を生み出す場所』これが、この病院だ。
「いいんちょおぉ〜なんかぁ、あたらしい?やつがはいるらしいっすよ〜」
部下が、ジャラジャラと金属音を鳴らしながら、気だるそうに報告していた。
この病院は、勤務状態は最悪だ。
と言うのも、問答無用の自己中心的なヤクザしかいないのも、一つの原因。
医院は、暴力が許される。殺すこともできる。
つまり、なんでも許されるわけだ。
歯向かうものなら、容赦なく痛めつけ、支配し、最終的に、怒りを人間にぶつけるのが目的だ。
患者を支配する事で殺人鬼を生む。
ここは、『絶望と復讐の牢獄』
誰も逃れられない。誰も変えられない。
そんな場所だった。