第二章 初めての戦い
第二章 初めへの戦い
いつも違って布団、目蓋に当たる優しい日差し、外は鳥の鳴き声、俺は目を覚ました。そうだ、ここは【レフォナ】だ、もう俺が知った世界ではない。
とりあえず下に降りよう。
「あら、起きましたね、おはようございます誠くん」
「うん、おはよう。早起きな」
「いええ、このくらい、朝ごはんも準備してますから。あ、誠くん、顔を洗ったあと、ルビーちゃんを起こして貰えますか?」
「うん、そうしよう」
顔を洗ったあと、ルビーの部屋へ向かった。ドアをノックしたが、返事は来ない。
「入るよー」
部屋に入った。昨日は暗いだから気づかないが普通に可愛い部屋であった。中は一人の幼女が寝ている。日差しは幼女の頬にあたる、白い頬に少し赤い色に混ざって、赤い髪と煌々に輝いている。
「...」
「寝っているなら可愛いのに。おい、起きれ朝だよ。おい!」
俺の声にまったく反応しない。それなら!
「おい!ルビー朝飯は肉だよー」
「...んー?、にーく?...がむがむ..」
「そうだ!肉よ!起きて!」
「...」
駄目だ起きない。そういうならば、最後の手段。俺はルビーの耳元を近づく。
「…ぉい、ペったん子…」
「ペったん子じゃないいいい!!!」
{くぅっ!?}
「...ん?まとこ、おはよう、何であなたが床に寝ているの?まさか夜這い!?ヤダまことのエッチ!」
「。。。」
◇
「ルビーちゃんおはようございます。ご飯は出来ましたよ」
机に食事の支度は出来ました。
「わぁいーにくだ!」
アホ毛が左右揺れる、飼い犬が主人会ってるのように。これは魔法という物かな。
◇
食事を済ましたあと、陽子が大事な話があるから、俺たちはリビングに集まった。
「ギルドを作ってましょう!」
「ん?何の話?」
「冒険のギルドを作ります!」
「具体は知らんけど、まぁ好きにしろ」
「あたしも賛成ですが、唐突ですね」
「前々から思ってました、せっかく今誠くんがここいますからギルドを立たないともったいないでしょう!」
「で、ギルドの名前は何にします?」
「そうですね、ルビーちゃんと誠くんの意見は?」
「十字以内の名前」
「かっこいい名前がいい!」
「«アイテール・アド»ってどう?略称は【アドテール】訳では『上天の方へ』ですよ」
「俺の思考なんだけど、まさか空に浮かんでいる陸に?」
「流石ですね誠くん。そう!このギルドの目的地はあの浮遊の地域に辿り着く事んです!パチパチパチ」
「なんか知らないけど盛りあがったよーパチパチパチ」
「お前らなぁ...で、行く方法はあるんか?」
「それは、まだいないです...」
現実見ろよお前。と言いたいが、実に面白い話だ!
「目標があるのほうが盛りあがらないか?ようこちゃんもそう思いますよね」
「私は思いますけど...」
「まぁ、仕方がないから付き合ってあげる」
「いつも素直になれないね」
「...」
「とはいえ、今ウトピーアに行く手段がないですね」
「仕方がないです、人間はウトピーアに足を踏み入られたことはないから」
「そうですね、それはほっておいて今は誠くんの事です」
「え?俺?」
「誠くんはどんな戦闘タイプが好きですか?ちなみに私は魔法使いですよ」
「魔法もあるか、俺使えるんか?」
「そうですね、確かめる方法はありますよ、でも後程に」
「そうか、一応聞くんだか、ルビーってどんな武器?」
「えっと、大剣ですよ」
「え?マジ」
「うん、そうですけど、なに?」
俺の頭の中の大剣って100センチ以上大き剣だけど。ははまさかないな!
「いや、いきなりどんな戦闘タイプ聞いてもな」
「そうですね、じゃモンスター狩りに行きましょうか!」
「じゃあたし武器持っていきます」
。。。
。。
。
◇
家を出て俺たちは北の方へ向かったが、引っかかるところがあって。
「マジかー、あの大剣は、お前より大きさではないか?」
「文句あるぬ?」
ルビー手に持っている剣はの長さは彼女の身長近い。
大剣の刀身は火の模様があって、周りは火光のオーラを放っている、ただの普通のデカい剣じゃないと分かってた。
はぁー、物騒なもの持ってるね最近の子供は。
「懐かしいね、小さいの頃はルビーちゃんより剣はずっと高いのに、今はルビーちゃんの方が高いね」
「今も成長中です!」
そんな事いったやつは絶対に伸びないだ。
「へっぢゅうっ!誰があたしに悪口を言ったんだろう?」
勘が鋭いっ!
◇
「もうすぐ目的地に着ますよ」
だんだん人が少ないと気を付く、通路もない道に歩いてた 。周りは広い空間、建物一切見えない、ただの自然界だ。そこに看板があったが、全然読めないので陽子に聞いてみた。
「あー、ここは【北の草原】と言いますよ。よく見ると剣のマークに刻まれますね、それ隣に(Ⅰ)が付いてますね。それは危険度です。それについてはあとで詳しくせつめいしますね。」
「分かった」
「今日の誠くんは見学だけでいいですからね」
「うん…そうしよう」
実際、俺は何も持っていないから、戦ってと言われても出来ないと思う。
「あ、スライムだ!」
ルビーの指差しへの方向は、青いプリンのように、ネバネバ動いてた。
うわ!本当に出た、ゲームの世界では最弱と言われてるモンスターだ。
スライムの所に走ったルビーに、俺は言った。
「ちょっと待ったぁぁ!!」
「ぇ?なに?」
「倒そうなら俺がやる!」
「えっ?なんでこんなかわいい生物を倒すの?」
「え?カワイイ?何が?」
「このスライムです!」
ルビーはスライムを抱きしめた。ドロドロした雫はだんだん草に落ちた。この世界ではスライムは人気だろうか。
「。。。」
でもスライムって暗い所に住んでる気がするけど、こんな所にある何てちょっと変だな、まぁどうでもいい。
俺は遠い所に立っいる陽子の所に戻った。
「何でお前がここに立の?」
「昔にスライムと嫌な思いがありまして、二度と近づくないくらいです」
陽子は遠い目で空の向こうを見つめた。
「そうか...お前も大変な」
◇
俺たちはまた北の方へ移動しました。
「本当にスライムはかわいな」
「。。。」
上機嫌になったルビー、まぁほっとおいて。俺は確かめたい事があるから、陽子に問いかけた。
「なぁ、陽子この世界ではレベルというシステムあるか?」
「システムより戦い経験の方ですね、レベルは自分も知れないので、確かめたい時はアイテルが必要です。レベルは高ければ高いほど強いとは限らないので、ご注意を」
「そうか、ではHPとかMPとかあるの?」
「HPは血量ですね、量が多いか少ないかは人それぞれね。は物理攻撃とか魔法攻撃とか毒とか受けると失います、あっちの世界似ていると思います、多く血を失わると死にます。幸いことにポーションとか魔法とか回復できますので、ご安心を。何あっても誠くんに死にさせないから!
で、MPは魔力量ですね、HPと違って、魔力量は大きく差が出ます。多くの量を持っている人はより高級の魔法やスキルを使えます。魔力量使い切ってなら倒れますから、ご注意を!」
「そうか、そのスキルと魔法を詳しく説明してくれ」
「そうですね、スキルは一定の条件満たされると発動ます。一般のスキルでは訓練をすれば誰だって使えます。習いたいなら私が教えてますよ、きっと誠くんならすぐ出来ます!特別スキルはその人しか使えない」
「そうかー、色んな事いるな」
「えっと、次は魔法ですね、色んな魔法の種類がいます。攻撃魔法とか防具魔法とか強化魔法とか。根本を知れば使えます。人はそれぞれによって属性魔法も違って。良く見えるのは基本の四属性は火、水、土、風ですね。ほかも色んな属性います。希のは光と闇ですね、この属性持ってる人間は本当に少ないです」
「ようこちゃんは光属性持ってるよ!」
「わぁ!お前凄いな!」
「えっへん〜私な凄いですから、頭を撫でて!」
「うん、そうだね」
俺は陽子の頭に手を置いてなでなで始めた。いつものさらつや薄青い髪はぐちゃぐちゃになったけど、どうやら陽子は気にしないな。
「あはは、照れますねー」
陽子は下を向いて手で顔を隠した。
「じゃ止める」
「まって!」
俺が頭から離した瞬間陽子は言った。
「さっきの三つの質問のお礼は30秒頭を撫で撫でを要求します!」
ハメられたぁぁぁ!!
◇
「あ!大ネズミだ、ではあたし行きます!」
「...ちょっと待ってルビーちゃん」
「え?どうしたの?」
「ここでは、誠くんに任せて!」
「え?今日の俺は見学するたけってお前は言ってじゃない」
「そうですね、誠くんはやる気満々そうですし、せっかくここに来たのにただ見るだけってつまらない、って思ってじゃないかなって!」
「勝手に人の思考を読むな!」
「ふっふん〜、じゃこれを」
「うん?」
陽子は小さな模様の木剣を渡した。
「ただの木剣じゃないか!せめて鉄の剣とか」
「これしかないです、一応強化魔法を掛けてますよ、普通の剣くらいのかたさですよ」
「お前がそう言うならそうになるだが、一応、ルビーその剣貸して」
「いいけど、重いのよ」
ルビーは大剣を地面に刺さって鋭い音が響いた。俺は剣の柄を握った、全力で剣を引いて。
「ぬっ!ぬぅぬぬぅぬぬっ!」
「。。。」
「やっぱり俺はこの木剣の方がいい!」
俺は大ネズミに向かった。俺をまだ気付いていない。
大ネズミの体長は70センチくらい、茶色の毛に覆われ、長い二つ前の歯。体長以外は普通のネズミにあまり変わっていない。
大ネズミから約10メートルに立ち、ようやく俺を気づき警戒を始めた。ギーギーという鳴き声が聞こえた。多分忠告の合図だろう、でもすまん、お前を倒す!
さてどうしよう、こいつは俺より低いからこっちらに攻める辛いだけだ。俺持っているのは木剣だけ。とにかく、敵を知りからだ。
俺は慎重に大ネズミに近づけた。あいつはただ俺を睨んでいた。距離は5メートルにいた所に大ネズミは右へ移動し出す、攻撃準備したんだろうか。俺はまた距離を縮めて。唐突、大ネズミは俺へ飛び跳ねた。速いけどこれならイケる。
木剣を構えた、大ネズミをいい所に来るを待った。あと4メートル、3、2、1!
「いまだ!」
思っ切り上から下まで振った俺。でもその先は大ネズミの姿は見えない。
「消えた!」
まだ左右を探した俺は、声を聞こえた。
「うしろ!!!」
中心を下げる、全力で身体をひねて後ろを向いて、ケンを構えた。その先は俺の頭を狙って飛んでいる大ネズミの姿である。
「ちっ!」
避けられないだ、だから俺は受け止める覚悟をした。奇跡に、飛んで来て大ネズミの口にひったり木剣で挟まれた。
大ネズミのほうが強いのせいで、バランスを崩いて後ろに倒れている。
「やばい!」
ここままじゃ大ネズミの二つ前歯は俺の頭に刺さるだろう。そうなら賭けるしかない。
これは上手くいけば、状況を回転できるかもしれない。
倒れかける俺は敢えて背中を曲げて同時に、右手を木剣から放って大ネズミの首を握って力搾って左下の方の地面に振り押した。
キィーーーって辛い声を聞こえた。
「すまん、せめて楽な死をしてやる」
左手で握った小さい木剣を上をあげて、大ネズミの心臓を狙ってる刺さって。大ネズミは止まった、何もかも、脈、呼吸、思考、命も止まった。俺は一つの生命を終わらせた。始まってから、まだ一分経たないの戦いのに、俺は疲れた。肉体的も精神的も。
俺は立て、大ネズミの身体から木剣を抜いた。向こうからここに走ってくる陽子とルビー。戦いは終わった、俺は勝った。でも震えは止まらない。どうしよう、あいつらを見られるなら、馬鹿にされるだろ。
「初めての戦いなのに、やるなまこと!」
「怪我がないよね、誠くん、ごめんなさい!」
「いや、怪我しないよ、って何でお前が謝るの」
「なら良かった、だってまた誠くんに酷いことをさせました」
「いや、このくらい。二人の女の子を戦いさせてより、俺の方が向いているんだ」
「いや照れるね!」
ルビーは俺の左肩をポンポン叩いてる。
「強がり無くてもいいです!私が知る誠くんでは、こんな事をして何にも思ってないはずが無い!隠しなくてもいいです。私はいつもあなたを待ってますから」
こいつだけは隠せない。いつもそうだった、俺の嘘を見通しして。まったく、イヤな女だ。
陽子は俺を抱きしめて頭を撫でた、優しい姉のように泣き虫の弟に励んくれた。
。。。
。。
。
◇
30分後。大ネズミの死体が青白い不思議の光に包まれてだんだん透き通ってから完全に消えた。
「うわぁっ!おい、何かおかしいよ陽子!」
「これはこの世界の仕組みです。深く考えないの方がいいと思います」
「分かった、そうしよう」
一理あり、考えても解けない事だから一応ほっておくか。
で、その後、俺はただ経験値稼ぐだけだ。
大ネズミとラビットの戦闘を繰り返しながら成長する。だんだんと奴らの動きを慣れてきて、気付いたら10匹弱を倒した。
俺ながらやるんじゃないか!
「では、帰りましょうか!もう遅いしね」
「まぁ、そうだな」
俺たちは家に向っている途中。
「もう夕暮れか早いもんだなぁ」
「そうですね、早いですね、家に来たらちゃんと休んでください」
「うん、そうする」
「ねーあんた戦闘術どっか学んでるの?」
「いや、ちょっとだけな」
「さっきの戦闘かっこよかったよ、素人とはできないよ」
「いや、たまたま都合がいいでけさ」
「そうでしょうか」
「うん、そうだよ」
「まぁいっか」
で、俺は気付いた。これはゲームでは無いっと、強いモンスターを出れば多分俺は死ぬかも。3年間俺は毎日修業しているんだけど、正直に言うとこのまま続くと1週間で過労死かもしれない。
「なぁ、陽子明日俺にスキルを教えてくれ」
「そうですね、いいですよ。具体的には、どんなスキルはいいんですか」
「そうだな、時間停止とか何かいいスキル」
「そうですね、探してみます」
んなあるかさんなスキル!
◇
家に帰ってきた。
「ただいま」
「ただいまです」
「戻りましたー」
「ん、なんでモンスターの場所がそんなに遠いんだろう、いや、お前の家の方かな」
この家は街に離れて、奥の森中にいるんだ!
「風景が綺麗からです」
「まぁ、そうなら仕方がない」
貰っていたラビットの肉を食べて風呂入って、自分の部屋に戻ってすぐベッド横になって。明日のために早めに寝てるのほうがいい。
◎
誠は寝たあと、一緒に風呂を入っているルビーと陽子。
「あー、ごくらくごくらく。ねえようこちゃん、まことにスキルを教えるはまだ早いではないでしょうか」
「そうかもしれないね、でも早めにして方がいいではないか。そんな事より、誠くんの事どう思いますか?」
「バカと口悪いと思います」
「ふふ、確かに色んな意味でバカですが、きっとルビーちゃんも誠くんを好きになるから」
「『も』ってもしかして、ようこちゃんはまことす…」
「フリーズ!」
熱い風呂の中にも関わらず、ルビーは氷の塊になっていた。
「うわわ、メルト!」
「キイ!へっっちゅう!サムっ!なんだっ!?」
「あははー」
「にしても、また胸大きくなったな、ほれほれ」
「なななななにを言ってるの!?」
「あたし絶対に負けないよ!」
「いやー勝負はないよこれは!」
「生意気め!ほれほれ!」
「いやーくすぐたいーわー!」
。。。
風呂終わって、ルビーの部屋の前で立っている二人。
「じゃ、おやすみなさいルビーちゃん」
「ねーようこちゃん、一緒に寝ない?」
「いいけど、急にどうしたの」
「たまにはようこちゃんを抱きしめ寝たいの」
「そうですね、私も!ぎゅっと!」
「クッ クルシイ・・・」
「おやすみなさいルビーちゃん」
「おやすみようこちゃん」
そうしてまた1日が終わりました。
ここまで読んでくれて誠にありがとうございます!
では第三章に会いましょう。