スキット31~40
-あらすじ-
料理人を夢見て目指す少女・白木 潤
ずっと憧れだった使用人育成学校に通いたいと願っていた。
今日は、入学試験。彼女は、料理人科の会場へ向かおうとするが・・・
着いた場所は・・・なんと、執事科の会場。
会場を間違えた上に、この科は男性のみを募集している。
いきなりの波乱・・・潤は!?
-キャラクター-
白木 潤:16歳。身長155cm。料理人を目指す女の子。入試で料理人科の会場を間違えてしまい、結果執事科で合格。真面目な性格。家は食堂。得意料理は、肉じゃがとだし巻き卵と味噌汁。まな板。執事科・高等部第一学年
斎藤 雅志:18歳。男子。身長175cm。執事科。潤の教育担当。めんどくさがり。執事科・高等部第三学年
香川 春美:16歳。身長160cm。おっとりマイペースな少女。潤の中学からの親友。メイド科。BL/乙女ゲーム好きな腐女子な一面も。巨乳。メイド科・高等部第一学年
塚本 悠斗:14歳。身長158cm。内気な少年。料理人科洋食コース・中等部第二学年
(以下2名はスキット中には、稀にしか登場しません)
先生
藤原 拓海
料理人科 和食担当
実家が豆腐屋で得意料理は
豆腐を使った和食料理
校長
北条 凛
遠月学園校長
後に潤に大きな試練を言い渡す
-メモ-
・執事科,メイド科,料理人科(和食コース,洋食コース,中華コース),庭師科,救護科(薬剤師コース,医者コース)
・寮(一部屋4人まで居住可能 中高・男女は問わない)
・春ちゃんの乙ゲー履歴
Sweet School Days(略称:SSD)NL学園ものAVG
王子様に100年分のキスを(略称:王100)BLファンタジーAVG(R-18)
幕末恋慕(略称:幕恋)NL時代物AVG
(サブタイトル:睦月の章,如月の章,弥生の章,卯月の章,皐月の章,水無月の章,文月の章,葉月の章,長月の章,神無月の章,霜月の章,師走の章がある)
籠のなかのカナリア(略称:籠カナ)NLホラーAVG(春ちゃん曰く「ホラー系苦手な人は止めておいた方がいい」)
※表記方法
白木 潤 →潤
斎藤 雅志→雅
香川 春美→春
塚本 悠斗→悠
表記無し →モブ
-スキット-
31 ハロウィンパーティー!
がやがやがや・・・(掲示板の前に人だかり)
潤「この人だかり・・・何?」
雅「毎年10月31日恒例のハロウィンパーティーだな。自由参加のな。まぁ、文化祭みたいなもんだ」
悠「あ、今年もするんですね」
春「何か楽しそうだねー。じゅんじゅんー参加しよー♡」
潤「えぇ?でも私、仮装とか苦手なんだけど・・・」
悠「料理人科だと、秋の食材を使った料理を作るコンテストがあるんですよ。ベスト3に選ばれた人は食堂で一定期間出されるんですよ」
潤「え!?何それ!楽しそう!参加しようかなぁ」
雅「『料理人科で』?おっと・・・それはさせないぜ?」
潤「何をおっしゃいますか。先輩。聞けば、執事科とメイド科は仮装をするそうじゃないですか。私は嫌ですからね・・・って何してんの!?春!!」
春「(申込書に『執事科 高1 白木 潤』と記入)はい。これで参加できるねー」
雅「さすが、話が早いな。春美。よくやった(親指を立てる)」
春「いえいえー 私も仮装するじゅんじゅんが見たいのでー」
雅「さらに夜には、ベストカップル賞・ベストコンビ賞があってだな。2人1組で仮装して出るコンテストがあるんだ。その項目にも○(まる)しておいてくれ。俺と潤・・・ってな」
春「はーい^^」
潤「いい加減にしろー!!」
悠「(あ、悪魔だ・・・(;゜Д゜) 僕、料理人科でよかったぁ・・・)」
潤「一人だけ逃げるとか・・・なしだからね?塚本君・・・?(後ろから肩を掴み、塚本の分の申込書をしっかり記入し、にやりとする)」
悠「えぇ!?僕もですか!?」
32
潤「結局。ハロウィンパーティーに参加表明したけど・・・。仮装に宛てはあるわけ?」
春「もちろんー はい。じゅんじゅんにはこれ」
潤「何これ?十字架?あ、この長い帯・・・ストラだっけ?・・・これ、シスター?」
春「うんー んで、ブラッド様にはこれ。これで、じゅんじゅんと後半祭のコンテストに出てください。」
雅「ヴァンパイアか。シスターとヴァンパイア・・・悪くないな」
春「悠君にはこれー」
悠「僕は・・・え、鎌!?死神・・・ですか!?」
潤「ところで、春は何なの?」
春「私は魔女だよー。後半祭のコンテスト、ベストカップル賞もちゃんと狙うつもりだから、負けないよー(悠の腕を掴む)」
潤「あっそう・・・参加表明したからには、私も取りに行くから!」
雅「(正確には『参加させられた』だけどな・・・ というか、俺が言い出したことか・・・ とにかく、何やかんや乗り気で助かった・・・)」
潤「あ、でも前半祭の料理コンテストは絶対参加するからね!?」
悠「あ、それ僕も出ます!中学の部と高校の部があるんですよ。ベスト3に選ばれた人は食堂で出されますから皆さん本気ですよ!」
潤「そうこなくちゃ!本気の勝負じゃないと燃えないからね!」
雅「(やっぱり、どの道 潤はここにたどり着くんだな・・・)まぁ、年に一度のパーティーだ。大いに楽しむことが第一だ。個人的には後半祭が本編だけどな」
悠「ベストカップル・コンビコンテストに、ダンス、肝試しがありますからね」
潤「肝試しぃ!?え、えええ!?私、苦手なのに!!」
春「ペアでも入れるんですよね?この際、組んでみてはどうでしょうか!(雅に耳打ち)」
雅「あぁ、そのつもりだ(春に耳打ち)」
33
春「じゅんじゅんー 聞いたー? 今月(9月)の第三金曜に球技大会だってー」
潤「へぇ、何の球技?(バスケだったらいいなぁ・・・なんて)」
春「バスケットボール」
潤「ぶっ!!(吹き出す)げほっげほっ(せき込む)え!?それ、本当!?」
春「うん。本当。ほら(高1専用掲示板を指さす)」
潤「(あ、本当だ・・・)あ、5人だったら男女混合でもいいんだ・・・」
春「どう?じゅんじゅん」
潤「そうだなー やってみようかなー(中学引退して以来やってないからなぁ・・・久々だなぁ・・・)」
・・・(各科で選手決め のち、練習)
-当日-
「第一戦!赤、執事科!白、メイド科!試合開始!!」
潤「よろしくお願いします!」
「おい・・・あれって・・・」
「あぁ・・・あいつって、バスケ強豪中卒業してたよな・・・?」
「元キャプテンで全国優勝した子だよね・・・?」
「知ってる!何だっけ?『一矢の如く』だっけ?なんか、新聞に載ってたよね!?」
潤「(『一矢の如く』・・・あったなぁ そんなの。まぁ、いっか・・・)よーし!みんな、気合い入れていくよー!!」
34
潤「(塚本君、どんなの作るんだろう?)」
雅「お、めずらしいな。潤が食堂って。弁当作り忘れたのか?」
春「本当ー 材料買い忘れちゃったのー?」
潤「どっちも違います!いや、今日 塚本君が食堂当番らしいから行こうって思ったの」
雅「なるほど。俺もそうするか。」
春「あ、私もー」
・・・
悠「次の方どうぞー・・・って先輩!来てくれたのですか!?」
潤「うん。あ、オムライスなんだ!3つお願いしてもいい?」
悠「は、はい!あ、ソースはトマトとデミグラスとホワイトの3種類の中から選べるんですけど・・・どうしますか?」
潤「そうだなぁ・・・じゃあ」
潤・雅・春「トマトで!/デミグラス/ホワイトー!」
悠「(全く被っていない!?すごい偶然・・・)分かりました!少々お待ちください!後ほど、お持ちします!」
・・・
潤「あー!楽しみだなぁ 中等部との接触って滅多にないから」
雅・春「接触・・・?(怪訝な表情)」
潤「その目は何!?私、何か言いましたかねぇ!?」
雅・春「いや、別に(目を逸らす)」
悠「お待たせしましたー!」
潤「おおー!ありがとうー!」
(この後、オムライスはおいしく召し上がりました)
35
潤M「今日はお休みなので、みんなで遊園地に行くことになりました。暑すぎず寒すぎずのいい天候に恵まれました。」
悠「おはようございます!待ちましたか?」
潤「ううん。私もちょうど着たとこだよ。」
・・・
春・雅「おはよー/おはよう」
潤「はい。20分遅れ組 おはよう 罰としてお昼ご飯おごってください。」
春「じゅんじゅん、それはいくら何でも・・・」
潤「いいね?(威圧)」
春・雅「は、はい・・・」
・・・
春「(あ、そーだ)じゅんじゅん 私、キーホルダー落としちゃったみたい。悠君と一緒に探してくるねー」
潤「え?あーうん・・・早く帰ってきてね?」
悠「いいんですか・・・?あんなことして・・・(春に耳打ち)」
春「いいのいいの こういう時だからこそ、機会を与えなきゃ(悠に耳打ち)」
潤「いざ、行こうとしたときに探し物とか・・・何考えてんだか・・・」
雅「あれは、時間かかりそうだな。先に入っておくか。」
潤「え、ちょっ 先輩!?」
潤「(お化け屋敷とか・・・初めてなのに・・・)」
雅「おいおい、まだ入ったばっかだろ。もしかして、怖いのか?(にやにや)」
潤「そ、そんなわけないですよ!大体、オバケなんているわけな・・・!」
だんっ!!(とにかく大きい音)
潤「いやああああああ!!(悲鳴を上げ、雅の腕に掴まる 生まれたての小鹿のように震わせながら)」
雅「(可愛いな・・・こいつ)さっきまでの威勢はどこに行ったのかなぁ?潤ちゃん?」
潤「くぅ・・・!!」
・・・(潤は、以上のようなことを繰り返しながら進みます)
雅「よかったな。そろそろ出口だ(腕を掴みっぱなしの潤をひきずり歩く)」
春「あ、おかえりー じゅんじゅん」
潤「え、は?あ、キーホルダー見つかったの?」
春「うんー ポケットの中に入っていたの(てへぺろ)」
潤「・・・貴っ様ああああああああ!!(胸蔵を掴む)」
悠「わー!先輩、落ち着いてください!!(急いで仲裁に入る)」
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悠「あ、香川先輩。何しているんですか?」
春「えーっとね SSDだよー」(※SSD=Sweet School Daysの略。NL学園ものAVG)
悠「乙女ゲーム・・・ですか?」
春「うん。今ねー 司君ルート攻略中なのー」
悠「そう・・・なんですね(このキャラ・・・何か僕と似ているなぁ・・・)」
春「あ、分岐点。ここは『誘いに応じる』かなぁ」
悠「(あ、映画館一緒に行くんだ・・・って僕は何を想像して・・・!ゲームの中の話なのに・・・)」
春「あ、スチル出てきたー うんうん。これは確かに俺得と言っても過言ではないねー」
悠「(えええ!?キ、キス!?////// こっ、こんなこと僕できないよおおおお!!)」
春「?悠君、どうしたの?熱ー?(顔を覗き込む)」
悠「な、なんでもないですううう!!(脱兎の如く逃げる)」
春「ちょっと!悠くーん? んー、どうしたんだろー?」
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潤「あー!今度の食堂当番何作ろう!!(頭を抱える)」
悠「(白木先輩が声を荒げるなんて、珍しいなぁ・・・)どうしたのですか?」
潤「あ・・・塚本君・・・来週、食堂当番が当たって何作るか悩んでて・・・」
悠「そうだったんですね・・・定番なものはどうでしょう?」
潤「大体作ったしなぁ・・・」
悠「じゃあ、旬の食材は!?」
潤「今更、二番煎じじゃないかなぁ」
悠「じゃあ・・・あえて、定食にはしない!」
潤「え・・・?(待って・・・それは確かにいいかもしれない・・・ もう一品欲しい人や小食の人でも食べられるし・・・)塚本くん!ありがとう!!(礼を言い、早速調理場へ向かう)」
悠「いってらっしゃ・・・あ、行っちゃった・・・でも、手助け出来てよかった(微笑む)」
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悠「最近は、こういうのが流行っているのかなぁ・・・(ゲームショップ、女性向けゲームコーナー。パッケージを順に手に取る)」
雅「塚本。お前、こういうのが好きなのか?(背後から声かけ)」
悠「!? うわああああ!?斎藤先輩・・・!?」
雅「偶然だな。しかし、なんでここにいるんだ?」
悠「え、えと・・・その・・・」
雅「(なるほど・・・そういうことか・・・)もしかして、春美のことか?(にやにや)」
悠「!! ちっ、違います!!(顔真っ赤)」
雅「ほお(面白がる)」
悠「な、何ですか・・・!」
雅「いーや?別に?」
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潤「せーんぱいっ(意味ありげに微笑み、おいでおいでと手招き)」
雅「どうした?じゅ・・・んっ!?(ぐいっと手を引かれる)」
・・・
雅「で・・・どうして女装なんだ?(苦笑)」
潤「私に男装させた罪です。償ってください」
雅「いや・・・あれは・・・というか意外と似合っていたぞ?少年って感じで」
潤「少 女 で す よ ・ ・ ・ ?」
雅「というか俺に着せても誰も得しないだろ・・・塚本ならまだしもだが・・・」
悠「・・・え?(ちょうど入室)」
雅・潤「・・・」
悠「僕・・・女装させられるんですか・・・!?そ、そんなの嫌です!!(涙目)」
潤「うわ・・・後輩に・・・しかも中学生を盾にした・・・ 先輩、変態・・・うわー・・・(ドン引き)」
雅「塚本!嘘だ!冗談だ!!」
40
春・悠「・・・(真剣な様子)」
潤「(おぉ・・・珍しい・・・2人があんなに真剣なの・・・)」
春「えー?どういうことなの・・・?」
悠「僕もよくわからないです・・・」
潤「(何か考えているのかな?邪魔しないでおこう・・・)」
春「やっぱり入れ替わっているのかなぁ?」
悠「それにしてはおかしくないですか・・・?」
潤「(入れ替わり・・・?な、何してんの・・・?)」
潤「・・・あぁ!この映画か!はいはい・・・お互いがお互いになって行動していたから 結局、体は入れ替わってなかったって話の・・・」
春・悠「じゅんじゅん・・・/白木先輩・・・」
春・悠「見ていなかったから見ていたのに・・・!!(どうしてネタバレするの!/どうしてネタバレするんですか!!)」
潤「えぇ!?あの映画、もう見たと思ったから!ごめん!!」
春「一週間、ご飯抜き」
悠「抜きです」
潤「え!?ちょっ!!死ぬからやめて!?」
-後日-
雅「おいおい・・・潤の分はどうしたんだ・・・?」
春「映画のネタバレをした罰です!」
雅「(ば、罰って・・・)それは、いくらなんでも・・・まぁ、洗い物減るから楽だけどな(さらっと言う)」
潤「ぐはっ!!!(大ダメージ)」
スキット31・32 ハロウィーンパーティー詳細
-大体の内容-
毎年10月31日に開催される自由参加型のイベント(大半の生徒は参加する)
前半祭:9:00~16:00
後半祭:17:00~21:00
-プログラム-
前半祭: 9:00~11:00・14:00~16:00→催し物・屋台
11:00~14:00→料理人科・庭師科のコンテスト(同時開催。出入り自由)
料理人科→秋の食材を使用した料理を作る。ベスト3に選ばれた生徒の料理が一定期間食堂で出される。
庭師科→育てたかぼちゃの大きさ・重さを競う。優勝者に、最大賞・最重賞が贈呈される
後半祭:ハロウィンペアコンテスト→2人1組で仮装して出演。男女のペアだとベストカップル賞、同性のペアだとベストコンビ賞が最優秀組に贈呈される
キャンプファイヤー(通称:ダンスパーティー)→名の通り、焚火の周りで各々ペアを組んで社交ダンスをする。途中のペア交換可。
肝試し→救護科による肝試し。テーマは毎年『廃院』一人でもペアでもグループ(最大4人)でも参加可能。
-それぞれの科の当日の内容-
執事科・メイド科→ハロウィンコス(仮装)必須。衣装は自由。
料理人科→仮装は任意。食べ物屋台担当(ハロウィンということで秋の食材使用を条件)
庭師科→ジャックオランタン製作係(残りの秋の食材は料理人科に回される)
救護科→後半祭の肝試し担当(毎年決まってテーマは『廃院』)