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虹色の執事  作者: coffin
2/7

スキット1~10

-あらすじ-

料理人を夢見て目指す少女・白木(しらき) (じゅん)

ずっと憧れだった使用人育成学校に通いたいと願っていた。

今日は、入学試験。彼女は、料理人科の会場へ向かおうとするが・・・

着いた場所は・・・なんと、執事科の会場。

会場を間違えた上に、この科は男性のみを募集している。

いきなりの波乱・・・潤は!?


-キャラクター-

白木(しらき) (じゅん):16歳。身長155cm。料理人を目指す女の子。入試で料理人科の会場を間違えてしまい、結果執事科で合格。真面目な性格。家は食堂。得意料理は、肉じゃがとだし巻き卵と味噌汁。まな板。執事科・高等部第一学年


斎藤(さいとう) 雅志(まさし):18歳。男子。身長175cm。執事科。潤の教育担当。めんどくさがり。執事科・高等部第三学年 


香川(かがわ) 春美(はるみ):16歳。身長160cm。おっとりマイペースな少女。潤の中学からの親友。メイド科。BL/乙女ゲーム好きな腐女子な一面も。巨乳。メイド科・高等部第一学年 


塚本(つかもと) 悠斗(ゆうと):14歳。身長158cm。内気な少年。料理人科洋食コース・中等部第二学年


(以下2名はスキット中には、稀にしか登場しません)

先生

藤原 拓海

料理人科 和食担当

実家が豆腐屋で得意料理は

豆腐を使った和食料理


校長

北条 凛

遠月学園校長

後に潤に大きな試練を言い渡す


-メモ-

・執事科,メイド科,料理人科(和食コース,洋食コース,中華コース),庭師科,救護科(薬剤師コース,医者コース)


・寮(一部屋4人まで居住可能 中高・男女は問わない)


・春ちゃんの乙ゲー履歴

Sweet School Days(略称:SSD)NL学園ものAVG

王子様に100年分のキスを(略称:王100)BLファンタジーAVG(R-18)

幕末恋慕(略称:幕恋)NL時代物AVG

(サブタイトル:睦月の章,如月の章,弥生の章,卯月の章,皐月の章,水無月の章,文月の章,葉月の章,長月の章,神無月の章,霜月の章,師走の章がある)

籠のなかのカナリア(略称:籠カナ)NLホラーAVG(春ちゃん曰く「ホラー系苦手な人は止めておいた方がいい」)

※表記方法

白木 潤 →潤

斎藤 雅志→雅

香川 春美→春

塚本 悠斗→悠

表記無し →モブ


-スキット-

1 始めの授業!

潤「執事科かぁ・・・どんなことするんだろ・・・」

潤「(この人が私の担当の先輩かな・・・?)白木潤です!よろしくお願いします!」

雅「あー はいはい」

潤「(て、適当・・・)えと、まずは何をすればいいでしょうか?」

雅「それくらい自分で考えろよ」

潤「(は、はぁ・・・?)いや・・・教えてほしいのですけど・・・」

雅「・・・ったく まずは、掃除 それから、洗濯 あと、料理もな これくらいわかるだろ・・・」

潤「わかりました!頑張ります!」

雅「分かったら早く行動しろよ・・・ ったくめんどくさい・・・」

潤「(分からないから、質問してるんでしょうが・・・!)」

雅「終わったか?・・・遅い もっと早くしろよ 俺はやることは全部言ったからな ということで寝る」

潤「は!?寝る!?・・・え、ちょっ 斎藤先ぱ・・・!・・・本当に、寝た・・・」

潤「(はぁ・・・こんなんで本当にやっていけるのかなぁ・・・)」


2 日課

潤「(料理人の朝は早い 私は、いつも5,6時起きかな)」

潤「(まずは、軽く体操をして 着替えて、顔を洗って やるぞとスイッチを入れる)」

潤「(今日は、ご飯に鮭と卵焼きと味噌汁・・・)あ、すごく定番になっちゃった・・・」

雅「んんー・・・」

潤「あ、先輩おはようございます!」

雅「ん・・・?朝ごはん・・・?」

潤「は、はい!ついでに先輩の分まで作ってしまいましたけど・・・迷惑・・・ですかね?」

雅「いや、大丈夫だ 問題ない」

潤「あ、よかった・・・ さ、どうぞ 私も食べます いただきます!」


3 料理人科での事件

潤「(何か騒がしいなぁ・・・)何があったのでしょう・・・?」

雅「料理人科のほうで、事件があったみたいだな」

潤「料理人科で・・・事件!?(嬉しそう)」

雅「お前・・・なんで、そんな嬉しそうなんだよ・・・(引き)」

潤「いや、だって 料理人科ですよ!?料理人科!!」

雅「あぁ、そうだったな お前、元々そっちに行きたかったもんな(呆れ)」

潤「こうなったら、行くチャンスです!斎藤先輩も行きましょう!(斎藤の手を引っ張って料理人科へ)」

雅「ちょっ、おまっ・・・!痛い!手を離せ! おい、話を聞いてるのか!!」

・・・

潤「(ここかな・・・)え、洋食コース?(がっかり)」

雅「お 前 は い い 加 減 に 手 を 離 せ」

潤「あ、すみません;」

潤「(中等部の子かな・・・)どうしたのー?」

中「え?あ・・・えっと カレーを焦がしてしまって・・・(鍋を見せる)」

潤「うわー・・・ひどいな・・・」

中「どうしよう・・・このままじゃ評価も下がるし、もう時間もないよ・・・」

潤「んー・・・ ・・・ ・・・!ご飯はある?」

中「え?あ、はい!これから、盛り付ける予定だったのでご飯は十分にあります!」

潤「そっか、なら大丈夫だね 大丈夫なんだけど・・・カレーライスにはならないよね・・・」

中「やっぱり・・・そうですよね・・・」

潤「他のものなら作れる! このカレー、焦げてない上の部分をとって ご飯にかけるの それからー・・・ピザ用のチーズ!これを振りかけてオーブンで焼けば・・・! カレードリアができるよ!」

雅「・・・!(潤・・・あいつ・・・)」

中「わあ・・・ありがとうございます!あの・・・先輩は・・・?」

潤「・・・執事科・高等部第一学年 白木潤! 役に立ったなら嬉しいな」

中「し、白木先輩!ありがとうございました!」

・・・

潤「あー!楽しかったー! それにしても、洋食って久々に作ったなぁ」

雅「(あの短時間で思いつき、それを実行に移す・・・ 並大抵の人間じゃできそうにもないことを潤はやってのけた・・・ この先、こいつは大物になるかもしれないな・・・)」

潤「どうしました?先輩?」

雅「・・・いや、何でもない」


4 憧れの寮生活・・・?

潤「(憧れの寮生活! どんな感じなのかなぁ!)」

潤「・・・え?(扉が4つ?個室?いやいや、1人なのにそんなにいらないでしょ・・・)」

潤「んー・・・でも、いっか これからの3年間!ここで暮らすんだと思うと緊張するなぁ!楽しみでもあるけど」

ガチャ(斎藤先輩、入室)

潤「え?扉が開いt・・・」

潤・雅「・・・(しばらくの沈黙)」

潤・雅「え?/は? ええええええええええ!?/はああああああ!?」

潤「ちょっ、ちょっと待ってください! 何で、ここに斎藤先輩が!?」

雅「・・・お前か 潤 ここに『ルームメイト』が新しく来るって言ってたのは」

潤「え?『ルームメイト』?」

雅「知らないんだな ここの寮は『1部屋4人まで入室可能』なんだよ」

潤「(何それ、全然聞いてないよ!!)そ、そうだったんですか・・・」

雅「ま、一緒になったものはしょうがない よろしく(手を差し出す)」

潤「・・・よろしくお願いします(握手)」


5 上手くできない!

潤「あー・・・!何回やっても上手くできない!」

潤「(卵も薄力粉も無駄にしてしまった・・・)」

潤「・・・そういや・・・」

-回想-

潤・父「潤、料理って言うのはな 大切な人においしいって思われるように心を込めてするんだ

たとえ、失敗しても 一生懸命すれば、人は応えてくれる それだけは忘れるな」

潤「うん!分かった!お父さん!!」

潤「そんなことがあったなぁ・・・」

潤「よし・・・次も頑張ろう!(もしかしたら・・・温度が足りなかったのかもしれない・・・)」

・・・

雅「潤、卵が1日で すごく減った気がするんだが 俺の気のせいか?」

潤「・・・!!気のせいじゃないでしょうか・・・」

雅「そうかそうか、じゃあ食器乾燥機にボウルやら菜箸やらがあったのも俺の気のせいだったんだな」

潤「(あああ・・・直しておくの忘れてたあああ・・・)げ、幻覚かもしれないですね!」

雅「・・・嘘だな 全部、お前だな」

潤「は、はい 申し訳ございませんでした・・・(素直)」

雅「どういう風の吹き回しだ」

潤「実は・・・(一連の流れを説明した)」

雅「なるほどな・・・」

潤「苦手料理を克服しようと・・・」

雅「それは、感心するが ある程度で止めろ」

潤「すみませんでした・・・」


6 教えますよ、先輩

潤「先輩は壊滅的に料理がだめですね・・・」

雅「ほ、放っておけ・・・!」

潤「あれ?でも先輩、私の初日の授業の時におっしゃいましたよね?『料理と洗濯と掃除は基本中の基本。これができないと話にならん。』って」

雅「・・・確かに言ったな」

潤「ですよね・・・?ここは、私の番ですね」

雅「・・・は?」

潤「私が教えます!大丈夫です。卵焼きですよね?卵焼きは料理において『基本中の基本です。これができないと話にならない』ですよ^^」

雅「潤・・・お前・・・」

潤「いいですか 先輩。まず、フライパンに卵を少しつけます。すぐに固まったら、3分の1くらい卵をいれて巻く これを3回繰り返すとっ! 完成です!」

雅「あ・・・あぁ・・・」

潤「先輩・・・最初に卵を全部入れて巻こうとしていましたか? だめですよ。厚くて巻けませんし 早くしないと、すぐに固まりますから」

雅「わかった 覚えておく」

潤「せめて、『基本中の基本』の料理ができないと『話にならない』ですからね・・・」

雅「分かっている!いちいち言うな!!」


7 トラウマ

TV(料理番組)「今日の放送は、母の日間近!煮込みハンバーグです!」

潤「(あ、始まった)へー・・・ハンバーグかぁ 母の日って・・・あー もうそんな時期かぁ」

潤「・・・はっ ハンバーグ・・・?母の日・・・?(手にしていた包丁を落とす 左手の人差し指と中指を切る)っ・・・!」

雅「(台所でしゃがんでいる潤を発見)!? どうした!潤!! ・・・血・・・?」

潤「先輩・・・テレビを消して!早く!!」

雅「一体何があったんだ・・・!」

潤「思い出したくない!話したくもない!!」

雅「潤・・・」

・・・

雅「・・・少しは落ち着いたか?」

潤「はい・・・」

雅「料理中によそ見をするなんて感心しない そんなことは分かっているだろ! まぁ、お前があの番組を好きなのは知ってるけどな」

潤「・・・」

雅「何があったか 話す気はないか・・・?」

潤「いえ・・・大丈夫です」

潤「中学2年生のときに、母の日にハンバーグを作ったんです」

潤「作るのはよかったんです。問題だったのは買ってきた合い挽きミンチでした・・・」

潤「・・・傷んでいたんですよ」

雅「・・・!」

潤「幸い、大事には至りませんでした だけど・・・あの出来事が今でも頭に残ってて あの日以来、私はハンバーグを作っていないんです」

雅「なるほどな・・・(包丁を落とした音も、あの左手の傷も、必死に叫んでいたのも、そういうことだったのか・・・)」


8 食への冒とく、許すまじ!

「余裕で規則違反して、いっそ腕でも失くしたら 何でもできなくなるんじゃね?」

潤「構いませんよ 私、左腕骨折してそれでも料理していた時があったので」

雅「ちょっ、潤・・・!?」

「こ、こいつ・・・!(脱兎)」

・・・

潤「・・・あ、もちろん はったりですよ いくら私でもそんな器用なことできません」

雅「じゃあ・・・なんで・・・」

潤「・・・くだらないことで、料理を邪魔されたくないんですよ・・・!」

雅「・・・」

潤「あ・・・すみません 大声出してしまって・・・」

雅「いや、構わん・・・」


9 誰か、助けて!!

潤「すみません!食材もらって行っても大丈夫ですか?」

「豚のブロックだっけ?いいよ、あそこに保存してあるから」

潤「ありがとうございます!」

・・・

潤「あったあったー! よし、部屋に戻って作ろう!」

バタン(扉の閉じる音)

潤「? 気のせいかな まぁいいや 帰ろ・・・」

潤「え?開かない・・・? ・・・開かない! 誰か!誰かー!! どうしよう・・・ ここ、冷凍庫・・・ う・・・寒い・・・」

潤「(本当に・・・誰もいないの・・・? いや・・・確か、ここって扉が厚かったはず・・・ 声が聞こえないんだ・・・!)」


10 友人との出会い

春「じゅんじゅんだぁ」

潤「あれ?春?どうしたのー?」

雅「潤、こいつは・・・?」

潤「春です!私の友人の!」

春「香川 春美ですー メイド科・高等部第一学年ですー よろしくお願いしますー」

雅「斎藤 雅志だ よろしく というか、潤 お前こっちへ行けばよかったんじゃないか?」

潤「あくまでも私は料理がしたいんです!!」

春「じゅんじゅんは・・・和食バカだもんねー」

雅「あぁ、口を開けば 和食和食だからな」

潤「先輩も一緒になって言わないでください!!」

春「それよりも、じゅんじゅんー 斎藤さんってー なんだか、ブラッド様と似ているねー」

潤「あー・・・はいはい ブラッド様ね・・・はいはい・・・」

雅「? なんだ、それは」

春「えっとですねー これですー(ゲームのパッケージを見せる)『王子様に100年分のキスを』ですー」

雅「はぁ・・・どういうゲームなんだ・・・それは・・・ 俗に言う、乙女ゲームってやつか・・・?」

潤・春「あぁ・・・いえ・・・/いえいえ BLファンタジーAVGです」

雅「・・・は?」

春「外見も!声も!全部・・・似ていますー」

潤「あ、そういや 春 何だっけ・・・シルヴィエ?だっけ? その子に似た子(中等部の子)もいたよ?」

春「えぇー!? 本当? じゃあ、行ってくるねー ありがとー!」

雅「・・・とんだ娘だな」

潤「はい・・・私も最初は驚きました・・・」


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