無意識
今にも落ちてきそうなその赤くて、大きくて、輝いてる太陽に、僕は叫んだ。
みっともないその声は、空を渡って、消えていった。
誰も気付いてない。
誰も見ていない。
叫んで、虚しくなって、止まった。
ここにいるのはなぜだろう。
誰も見ていないのに、なぜ僕はここにいる。
何のために生まれてきて、何のために死んでいって。
どうでもいいんだ。
ここにいて、太陽眺めて、僕は気付いた。
キレイだなって。
もういいんだ。
諦めてもいい……?
そう思うと、何か。
まだやれるような気がする。
まだ終わってない。
帰ろ。
帰って、寝て、また始めよう。
そんなこと考えてた。
今日の黄昏に、僕はいた。