明日から本気だす。
「道具」と念じる。
1000G
純鉄の剣
上薬草×5
続けて念じる「純鉄の剣」
『装備しました。』
おぉ!武器握っちゃてるよ!
それにしてもほんとゲームだな。
両手でしっかりと剣を握り。
『魔鉄スライム』と表示されてるドロドロに斬りかかる。
ツルツルして斬撃が決まらない。
おそらく「空気扱い」のおかげで相手にされないんだろう。だが...
斬撃を与えて5分くらいスパッと鳴り手応えを感じた。
攻撃された魔物にはどうやら構ってもらえるようだ、じゃなくて攻撃をうける。
それは転移されて半日で判明した。
攻撃されてるスライムが蛞蝓のようにゆっくりとこちらに接近する。
動くごとに砂鉄の土が溶けるように無くなる。
その間無心で斬撃、斬撃、斬撃。
『魔鉄スライムを倒しました。解体作業に移ります。
魔鉄粉を手にいれました。道具にしまいました。
レベルが1〜14に上がりました。』
やはり、メタル系の経験うまうま。因みに1日かかった。幸いにもここは日が暮れない。
スガル(14)
職業 空白
ライフ34/52
魔力43/45
ちからC New!
ぼうぎょD+
かしこさB−
すばやさC
その後もスライムを狩る。
『レベルが14〜17に上がりました。』
スガル(14)
職業 空白
ライフ34/58
魔力43/52
ちからC
ぼうぎょD+
かしこさB New!
すばやさC
ご覧の通りステータスが絶望的に上がらない。
スライム探索中グチャグチャと音が聞こえた。その方向に足を進める。
いたのは全長30mくらいの魔物。表示されてる文字は『魔鉄ドラゴン希少種』
あかん、名前が....しかもスライム喰ってるし。
愚かなことに俺のハンティング魂が「不意打ちで決めろ!」という命令を下した。
剣を大きく振りかぶって、ブン!ブンッという音の変わりに
ガギィーーーーーーーンと鳴り響いた。
「Oh....」
一瞬で力の差を痛感した。
ドラゴンは顔をあげると同時に俺に向かって至近距離で吠えた。
軽いソニックブームで吹っ飛ぶ。しかし手に握っていた剣を離してしまいドラゴンの目の前の地面に突き刺さっていた。
ドラゴンはガブッと丸呑みした。
俺ではなく愛剣を、
ゆるさない
俺は全力で走った。
ドラゴンの反対方向に。
「黙ってスライム狩るもん...」
明日休みます。