ハーレム少年【White】
その少年は荷造りをしていた。
「・・・っと。よし、これでいいかな」
二日前から始めていた荷造りを、たった今終えたところである。
「おにいちゃーん!もう終わったー?」
荷造りが終わると同時に少年の部屋へ一人の少女が入ってくる。
「あぁ、たった今終わったところだよ」
「そっか、こっちも終わったからご飯にしよう?」
「りょーかい」
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「今日はカレーにしてみたよー」
「うん、おいしそうだね」
少年達の親は共働きの為殆ど居ない。その時に飯を作るのは妹である少女が作る。
「どう?おいしい?」
「うん、やっぱりおいしいね」
「良かった!」
少年達は食事中もあたりさわり無い話をしていたが、遂にその話題へ移った。
「にしても、まさか僕達が恋情学園に入れたなんて今でも信じられないなぁ。」
「おにいちゃんは成績もいいし何よりカッコいい
から、入れるのは当たり前だと
私は思ってたよ?」
「そうかな・・・よく分からないんだけど」
「だってあんなに可愛い彼女さんが出来るんだから、きっとそうだよ!」
(だってあたしもそう思うんだから・・・ってそんなこと言えないか)
「うーん・・・」
「確かその彼女さんも恋情学園に行くんでしょ?」
「うん。何かあの学園に行ったほうが都合がいいとかって事も言ってたよ」
「それってあの校則の事を言ってたのかな?」
「多分・・・」
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食器を洗いながら、少女は思う。
(お兄ちゃんは彼女さんだけがその気だと思ってるみたいだけど、私だってそう思ってるんだからね
私だってあの学園に入ったら・・・)
(おにいちゃんを射止めて見せるんだから!!!)
キッチンで彼女は決意を固めた。
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荷物の最終確認をしながら、彼は考える。
(高校でも皆一緒かぁ・・・楽しそうだな。幼馴染のあいつも来るみたいだし、まぁ寮生活は少し心配
だけど・・・そこはそんなに気にしないようにしよう。)
これからの学園生活が少し心配な少年であった。
どうでしたか?
少しおかしいところもあるかもしれないですが、
これからも読んでくれたら嬉しいです。