仮面少年【Dark】
「私立恋情高校・・・ね」
そう呟く少年がいた。
少年は無表情な顔を変えずにそのまま言葉を続ける。
「過去幾度と無く優秀なカップルを生み出し、少子化問題に大いに貢献している。
当然政府からも莫大な支援を得ているから、学校設備等もこれほどにもない位充実していて、
学校としては最高だといわれている・・・か。」
一度言葉を切り、そこで初めて少年は感情を露にする。
「だがその裏でBGと言う生徒達を学校全体で苛め抜いているのも事実。
勿論生徒や教師は真実を言わないし、政府からの根回しもある。
全寮制だからそうそう情報が漏れることも無い・・・とでも思っているんだろうな」
「そして問題はBGによる問題の漏洩だが・・・」
いまや震えるほどの『怒り』を体に抑えながら、彼はあくまでも冷静に言う。
「過去に卒業したBGはたったの一人。それ以外のBGは全て虐めに耐え切れずに自殺、
或いは精神病院に今も入院している・・・勿論、その事実も政府によってひた隠しにされているがな」
「もうこんなことは終わりにしてやる。それが、『アイツ』との約束だ・・・・・!!!!」
薄暗いマンションの自室で、彼は決意を固めた。
そして、【仮面】を被ったのだった。
どうでしたか?
このまま出来るだけ書き続けて行きたいと思います。
次話もお楽しみに。