第11.5話 藍璃の朝
皆さん初めまして。
私の名前は神凪藍璃と言います。
性別は女。中学二年生。
身長は154cm。
スリーサイズ及び体重は永遠の秘密と言う事でお願いします。
家族構成は父、母、兄そして私の四人家族…だったのですが。
つい数日前。
新しい家族とも言えるべき人が、この家にやって来ました。
その人の名前は…優さん。
記憶喪失という大変辛い現状ながらも、めげずに明るく振舞う気丈さ。
時々その不安に耐え切れなくなってか癇癪を起こす時もありますが、とても元気で素敵な人です。
身体的な特徴で言えばやっぱりその美しいセミロングのブロンドの髪。
その小柄で整った顔。綺麗な二重の奥にある、薄っすらと青がかった瞳に見つめられたら、同性の私ですらドキっとしてしまう。
そして身長は〜…私よりも全然高いので160cmぐらいはあるでしょうか?
とにかく綺麗と言う言葉は、この人のためにあるんじゃないんだろうかと思わせるぐらいの容姿です。
あの馬鹿で間抜けで何処に出しても恥ずかしいような兄を、あそこまで好青年に変えた人はやはり普通の人とは違うものなのかも知れません。
でもいくら外面を変えたところで所詮兄は兄。どこでその本性を現すか分かったものじゃありません。
そして今日。
ついにその化けの皮が剥がれたようで、すでに朝食の準備は整ったというのに一向に起きてくる気配がありません。
優さんの姿も見えませんが、転校したばかりの学校で疲れが溜まっているのでしょう。
本来なら女の子は早く起きないと、色々と準備している間に遅刻する可能性があるものですが、そこは優さん。
『すぐにいくから』と答えた後、男性であるお兄ちゃんと同じ程度の時間しか要せず、完璧に
身支度を整えるのです。
一度その方法を教えて頂きたいものです。きっと無駄が一切ない、優さんらしい方法なのでしょう。
ですから、出来るだけギリギリまで寝かせてあげたく思います。
そうなると些か不本意ではありますが、兄を起こさなければいけません。
「お兄ちゃん〜?いい加減起きないと遅刻するよ〜?」
一度でいいので感情のまま扉を開け放ち、起き上がる暇など与えずにマウントポジションをとると、眠っている兄を永眠させるが如く勢いで、心ゆくまで殴り続けたいと思ったりもするのですが、努めて冷静を装いドアをノックします。
「…………」
案の定それでも反応はありません。
こうなると、部屋に入り直接兄を叩き起こすしか手段はありません。
「お兄ちゃ〜ん……?」
そして中の様子を伺うように、私はドアの隙間から少しだけ顔を覗かせます。
そして―
「………ぇ?」
私はとんでもないものを見てしまったのです…。
日曜日って美味しいですか?(挨拶)
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さて今回は、前回の11話と次回である12話の間のお話ですね。完璧に藍璃としての視点で書かれています。藍璃の視点から見た優と、藍璃が優へ抱いている尊敬の念が垣間見れたのなら嬉しい限りです。
次回、12話では再び優の視点でお送りしますので、
宜しくお願い致しますね。
それでは次回の後書きでお会いしましょう。如月コウでした。