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プロローグ


とある学園の地下に広がる迷路の中。

男女の息遣いが静かに響き渡っている。


「…ごめんなさい、響夜(きょうや)。私、今日も学校ですからそろそろ寝ますね?」


時刻はすでに午前3時を過ぎた辺り。

周りに敵がいない事を手早く確認すると、女が臨戦態勢を解き仲間である男に申し訳無さそうに言う。


「そうか。(ゆう)、ゆっくり休めよ」


そんな女を気遣うような言葉と共に、男は言葉の代わりに「(なでなで)」という文字と共に、頭を撫でるような動作を取る。

そして画面の外。

慣れた手付きで、終了のボタンをクイックする。



オン・ラインゲーム『夢幻学園』



それが数日前偶然見つけたこのオンラインゲームの名前。

数年前に突如学園の地下に姿を現した迷宮。

そこから現れた無数の化け物達。

そしてそれと同時に、学園生のみが手に入れたそれに対抗するための異端の力。

プレイヤーはこの夢幻学園の生徒として、この学園の平和…そして世界の平和を守るため日夜迷宮で奮起するという内容だ。



そして―



『内容をセーブしゲームを終了してもいいですか?

     ログイン名:(ゆう)       』



これが俺のキャラクターの名前。

パソコンの画面上。

“優”と呼ばれた女のキャラクターが背伸びして終了を待っている。

そう。

このゲーム内では俺―神凪(かんなぎ) (しょう)は女性として日々を過ごしているのだ。

いわゆる…ネカマ、というやつだ。

画面の先にはまったく違う、女としての自分。

まったく違う…性別すら異なる者を演じて楽しんでしまっている自分に少々複雑な心境になったりもするのだが…。


終了の問いかけに“Yes”のボタンをクイックする。

壁にかけられた時計を見上げると、時刻は三時半を過ぎてしまっている。

そろそろ本格的に寝過ごして遅刻という言葉が脳裏を霞める。

だが、いつもならすぐ切れるはずの接続が中々切れない。

再び画面に視線を戻すと、そこには。



『“S”をインストールしますか?』



という文字。

どうやらこれをしない事には終了できないらしい。

眠い目を擦りながら、“Yes”のボタンをクイックする。

画面がインストールへと切り替わる。

表示された時間は、ぴったり三時間。

「マジかよ…」

回線が遅い訳でもないのにこの時間は異常だ。

だが、睡魔には勝てない。

それに今からインストールすれば、朝、目覚める時に丁度終わっているだろう。

「まぁ起きてから電源消せばいいか…」

そう言って欠伸をひとつ。

部屋の灯りを消して、ベッドに潜り込むと同時に襲い掛かる睡魔。




“S”がカリカリと無機質な電信音をたてながらインストールされていく。

“He”が“She”に変わった瞬間。

今にして思えば、これがすべての始まりだったんだ…。


始まりました『ぷらすマイナス☆S。』

あまりにも脊髄反射で書いたので、面白いかはどうかは不明です(ぁ)

どのような話にするのかも決めてない現状ですので…;;

亀のように遅い執筆速度かも知れませんが、力の限り頑張りたいと思っております。

ツッコミや感想を頂けると励みになりますので、どんどんお待ちしておりますw


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