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アナザー・ミー
いつからだろう。
確かにこの手でかけた錠があわなくなってきている。
何年前だろうと確かに“私が”“この手で”かけたはずなのに、うまく思い出せない。
まるでチューニングがずれているように。
まるで芯がぶれているように。
私が生きた証が消されたように、それは記憶になかった。
だから、新しく“私”を始める。
正しいか悪いかも思い出せない過去を切り捨て、新しい自分をつくっていく。
胸を張って“これが私だ”といえるように。
いつからだろう。
確かにこの手でかけた錠があわなくなってきている。
何年前だろうと確かに“私が”“この手で”かけたはずなのに、うまく思い出せない。
まるでチューニングがずれているように。
まるで芯がぶれているように。
私が生きた証が消されたように、それは記憶になかった。
だから、新しく“私”を始める。
正しいか悪いかも思い出せない過去を切り捨て、新しい自分をつくっていく。
胸を張って“これが私だ”といえるように。
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