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ライトロード

 急に崩れ落ちていく気がして、俺は何も言えずにしゃがみ込んだ。


 振り向けば光があると知らずに、目の前の陰に言葉をなくす。


 急に腕を引かれ振り返れば、そいつの顔はすごく眩しくて。


 なんだかこいつと友だちでよかった。そう思った。


 絶対に本人には言えないけど。


 俺もこいつみたいに、黙って手を差し出せるように。


 こいつが困ったら、力になれるように。


 そう思ったら、進むべき道が正反対になった気がした。


 正しい道へ、光の道へ。

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