生きてんのさ
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大きな壁を前に俺は呆然と立ちすくんでいた。
「ハイファラスがこの星に?」
「...勝機あるね!乗った!さぁ!探そうじゃないか!」
だがこれ以上何もなさそうだった。
「うーん。ここが最果てなはずなんだけどなぁ。」
「この壁の奥にあったり...」
「それだ!」
適当な妄想だがいけるのだろうか。もし仮にそうだとしてもどうやって開けるのだろうか。
「このグローブは...シミック星の行商人から手に入れた最強手袋!」
「いたって普通の作業用手袋でしかないけど...」
彼女はそれを手にはめて拳を後ろに引っ込ませる。
そして「3.2.1」とカウンドダウンをした後に前に
突き出し壁を思う存分殴り倒す。
するとどうだろうか。めきめきとヒビは拡大していき、壁に描かれている絵はぼろぼろと剥がれていく。
「およ?やりすぎたかな?」
大きな音を立てながらそれは崩れて行く。
そして次に見えたのは何十もの鎖で繋がれた何かだった。
「これがこの星のハイファラス...」
「どうして封印されているのだろうね?」
確かに鎖はまるで獣を抑えるかのように張り巡らされている。
俺と彼女は近づきマジマジと見る。
すると突然、空気が変わり無数の触手が二人を捕まえる。
「、なんだこれ?!」
「うーむ。抵抗する余地無さそうだね」
「そんな冷静でいる余裕は...!」
空中に投げ出された俺は掴める場所もなく、それに音も立たず飲み込まれる。
気がつくと真っ暗な暗闇が広がっていた。
手足は謎の管が繋がっており、まるで同化しているようだった。
「よっ!」
横から元気な声が聞こえる。
見るとそこには俺と同じ状況になった彼女がいた。
相変わらず帽子は離れずくっついている。
「この管のせいでここから抜け出せそうにないな...」
彼女は一呼吸おいて俺が間違ったことを言ったかのように告げる。
「抜け出す?そんな必要ないよ。これで僕達の舞台は揃ったんだから」
「舞台?」
彼女は不気味な笑いをこちらに向けているが嫌な気持ちにさせられたりはしない。
逆に奮い立たせるような笑顔だ。
「さぁ。反撃の時間だよ」
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