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第5話 練習開始?

サウンドテーブルテニスというよくわからない競技を小説で伝えるのはとても難しく試合などはきついと判断したため

人間関係などの青春を重点に書いていくことにいたします

寄宿舎生活は夜7時は実習時間 夜からグループに分かれてお風呂にはいったり

食堂には小学部、中学部、高等部、教職員一同が入る大きなものでお昼の給食もここで食べたりする

夜九時には点呼があり各部屋で消灯するが

勉学するときは明かりをつけてもいいことになっているようだ

私は入学式の疲れや気疲れ なおかつこのSTT(サウンドテーブルテニスの出会いなどから点呼が終わると布団をしき一瞬で瞼を閉じ眠りについた


 ―



翌朝俺は初めて学校に登校する 


まだ学校2日目ということで本格的な授業は明日からで今日はホームルームやレクリエーションなどが中心に授業が進む


俺は昨日からサウンドテーブルテニスの魅力に取り憑かれ今日から始まる午後の部活動紹介、体験入部で頭がいっぱいだ





午後からの部活動紹介が始まる

各部活の部長がプラカードを持ち体育館のステージで紹介していく


第1話で加藤先生が話していたが

部活は運動部と文化部の両方入ることが可能

だが興味がなければ一つでもいいということだ


運動部の中には俺の知らない盲学校特有の部活も存在した



野球部

野球部と紹介されているが正式名称は「グランドソフトボール」と呼ばれイチバンの特徴はハンドボールぐらいの大きなボールをが転かじてその来るのボールをバットで打つものだ

野球の花形であるピッチャーは必ずアイマスクをつけてプレイしなければならない

キャッチャーの手拍子の合図を聞いて見えないながらストライクゾーンに投げ込むのは至難の技だ

「盲人野球」ともいわれ視覚障がい者のスポーツの中では1番長い歴史のあるスポーツだ



バレー部

こちらも野球部と同様バレー部と呼ばれているが競技の正式名称は「フロアバレー」通常のバレーはボールをネットを越えて打ち返すのだか「フロアバレー

」の場合はネットを転がして打つ

1番の特徴は前衛と後衛のプレイの違い

ネットの近いところでプレイする前衛は必ずアイマスクをつけて目が見えないようにしなければならないので後衛から呼びかけや合図をよく聞いて試合状況ヲ判断しなければならない

バレーと同様3回で相手コートに返し 返せなければ自身のポイントとなる




サッカー部

視覚障がい者5人制サッカーとも呼ばれる「ブラインドサッカー」はキーパー以外の4人は全てアイマスクをしてプレイする

サッカーボールは音が出るボールを使用しており自身の合図や相手の掛け声などで状況判断する

キーパーには視覚的な条件がないため健常者やパラリンピックでは元ブロサッカーチームのキーパーが参加することもある

そんな中で見えない中キーパーを交わしシュートする姿はとてもかっこいい!




とまぁ いろんな各部活動の部長が紹介していく

俺も含めた専攻科さんの高等部の新1年生もいろいろ悩やんで紹介を聞く中

やっと待ち望んだ「サウンドテーブルテニス」の紹介がはじまった


出てきたのはメガネがキリッとしたロングヘアーが美しい女性だ

隣にいる天音先輩もドキドキしながら見守っている   



遥「サウンドテーブルテニスだ

略してSTT って天音は言っている

ルールは卓球と同じだがネットを通してやるスポーツだ 以上!」



そして卓球部の紹介がすぐに終わった

新1年生も何が起きたのか理解できていない

隣にいた天音先輩は(何をしてるんだ)と頭をかかえている


俺は部長の勧誘に終始驚きながら見守るのであった



文化部もたくさんあったがみんなが知ってる部活動とほぼ変わらない内容だったため割愛する




授業が終わり放課後になると1年生の体験入部がはじまった

野球部やバレー部などたくさんの新入部員が集まっている中

俺は真っ先に卓球部の体験入部が行われる体育館に向かった

だが体育館は部活があるというのにバレー部のみで卓球部の姿はない

俺が入り口でおどおどしているともう一人の生徒も入り口の前に立っていた


「綾音ちゃん いや綾音さんも卓球部入学するんですか?」 



俺が声をかけたのはもう一人の卓球部入部希望者である同じ1年生の鈴木絢音(すずきあやね)さんだ (綾音ちゃんって言いたい)


綾音さんも俺と同様卓球部員がいなく困っていたらしい 


そんなとき後ろから綾音ちゃんに後ろから抱き着いてくる人物合唱いた


それは部活紹介では簡単な紹介でほかから見れば簡明な発言をした

女子高生だった


思わず綾音ちゃんは思わず「きゃ!」と声を出す

綾音「あ!遙先輩じゃないですか!」


綾音ちゃんは過おなじみなのだろうか




詳しくは前回の鈴木綾音パートの第4話 憧れ を読んでほしい



遥先輩は俺をみるなり 「よ!」 と挨拶をしてきた


ともかく俺は部活動紹介のことで先輩に聞きたいことがあったみたいだ


亮「遥先輩、なんであんな端的な部活動紹介をなさったんですか?」

俺は恐る恐る聞いてみた


遥「それは体育館を見ればわかるはずだ みてみろ!」


俺は遥先輩の言う通り体育館を見つめる


そこにはサウンドテーブルテニスではなく

フロアバレーボールの練習が行われていただ


亮「え?サウンドテーブルテニスの練習はないってことですか!?」


遥「御名答 大正解だ!」



亮・綾音「え~~!」



遥先輩に抱きつかれている綾音ちゃんも先輩の方を振り返りびっくりしている



綾音「ど、どうしてなんですか!?」



遥「うーん、それはねー体育館が狭いかららかよくわからんが冬のスポーツだからか?」


やけにあっさりとした答えにため息をうちながら体育館を見つめる


確かにフロアバレーボールで体育館全て一面を使っていて卓球台を置けるところなどない


遥「それもそうだし顧問の先生がグランドソフトボールと掛け持ちしていて手が離せないのもその一つかもしれないな」



掛け持ち、!?俺の中学校ではそんなことなど無かった

大抵は一つの部活動に一人の顧問がつくが盲学校は人数が少ないため顧問の先生も複数の部活動を掛け持ちしるという


遥「だーかーら!今回は練習は無しだ!諦めろ!」



俺は少し気になり確信のついた話を切り込む



亮「あのー先輩?卓球部の練習っていつから始まるんですか?」

 

遥「どうだろうな とりあえずグランドソフトボールの夏の試合が終わってからだろうから今年の9月ぐらいだと思うぞ!?」



俺はその言葉に衝撃を受けてしまった 

今年の9月?いや、今はまだ入学して間もない4月だ

ということは今年の9月まで夏休みを挟み卓球部の練習はないということだ

普通の卓球部ならやる気がない部活動としてなにか言われるだろうがここは違うのか?


俺は垢抜けた先輩の発言に焦慮し思いもよらないことを話す


亮「練習もしない!そんなんで試合に勝てるんですか!?」


俺は発言を急いで撤回しょうとしたとき


遥「心配するな!!私たちは勝つよ!天音がいるからな!」

 

自身に満ち溢れたその言葉は次の俺の言葉など忘れるぐらいの圧倒的なものだった


遥「練習もやらずに強くなろうなんてバカが言うやつのことなんて信用しなくていいぞ!最悪サウンドテーブルテニスに入部しなくてもいい」



遥「こんな部長についてこようなんて絶対嫌だよな」



俺と綾音ちゃんは返す言葉さえ見当たらないまま遥先輩は体育館をあとにするのであった




あれから2ヶ月



それから日にちは流れ桜が散り、春の体育祭も終わリ、もう6月が過ぎようとしていた


俺はというもの入ろうとしていた卓球部にも入部しておらず、

また1日また1日と時間を持てあわしては教室で空を見つめる毎日だ

綾音ちゃんはというと卓球部には仮入部という形で入部しており、今はフロアバレーボール部に入部してレギュラーとして活躍しているようだった



亮「俺、こんな生活で本当にいいのかよー!」

大きなひとりごとを教室に響きさせ空気いっぱいのため息を吐いた

「お前暇なのか?」

そのため息をみて暇だと思っていたのか俺に声をかけてくる生徒がいた

同じクラスの伊藤裕也(いとうゆうや)

彼は入学してそうそう野球部に入りしっかりレギュラーを獲得し盲学校野球部の1番打者のことをいう切り込み隊長として活躍していた


裕也「卓球部フラれたんだってな」



部活動にも入らず勉強もろくにしていない俺に対し悪意のような言葉を投げかけた


亮「何もしてなくてわりーかよ!」


俺は裕也にも八つ当たりをする 


裕也「悪い悪い怒らすつもりはなかったんだ」



裕也「それでお前に一つ頼みがあってな、いいか?」


亮「なんだよ頼みって勉強は教えられねーからな」


裕也「野球部に入ってほしいんだよ」


亮「は?なんだって?」

 

裕也「お前に野球部に入ってほしいんだ!」

 

2回聞いてもわからない運動神経ゼロ、こんな大会間近の大事な時期に俺を入れたいだと



亮「ふざけるのもいいかげんにしろよ!」


俺はまた逆情して教室をあとにしょうとする


裕也「待て!お前が必要なんだよ」


走りだした寸前で止まる


亮「どうしてだ?俺が必要って」


裕也「卓球部もそうだろうけど野球部も人数が足りてねーだよ、今野球部は専攻科の人たちがほとんどで合わせて9人とてもギリギリな状態だ」


亮「9人なら試合ぐらいできんだろ」


裕也「北信越大会は9人で行われるが全国大会まで勝ち進めばもう一人必要となる 中レフトだ」



中レフト?きいたことがないワードに困惑している




中レフトは通常の野球にはないポジションでキャッチャーからみて左側を守るサード、レフトの間を守るポジションだ

サード、レフト、ピッチャーはアイマスク、アイシェードをつけてプレイしボールの転がる音を頼りにボールをキャッチする、キャッチしたボールは野球でいうフライアウトと同等の活躍になる


中レフトもサード、レフト、ピッチャーと同じようでアイシェードをつけてプレイをする

亮にはその中レフトとして試合に出てほしいとの内容だった



亮「アイマスク?こんな数日間でそんなのできるわけねーだろ」


裕也「できる!おまえなら きっとな!」


亮「なんでわかんだよ!」


裕也「俺は知ってるぞ!卓球部にフラれたあとも自分からアイマスクをつけて日常を過ごしてる姿をな」


俺ははっとさせられた、あの夕月先輩のあの「勝つよ」という自信に満ちた言葉

そんな言葉につき押され居ても立っても居られずなにが必要か考え導き出したのはアイマスクをしたまま日常を過ごすことだった

最初は何物も見えず壁にぶつかったりしていたが2ヶ月間寄宿舎や自宅でやり続けた結果

一人で日常生活ができるまでに成長した

そんな亮の努力を見ていた裕也はどれほど凄いことなのかよくわかる



裕也「目が見えない中で歩くことすら俺にはできない ましてや日常生活まで、お前はすごいよ」

高校に入ってはじめて褒められたその言葉にやっていた良かったという達成感と高揚感が味わえた


裕也「お前の数ヶ月で身につけた並外れた感覚となににも負けない努力 頼む!野球部に入ってほしい」


亮「いいのか?下手くそでも)


裕也「あぁ 歓迎だ」


亮「わかった!野球部に入る!」



俺は野球部に入部してしまった














卓球部ではなく野球部に!?

いったいどうなってしまうのか私にもわかりません

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