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STT 「サウンドテーブルテニス」  作者: 太陽
夕月遥

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 2回戦 3回戦

全国高校生卓球大会は全国の高校生の頂点を決める大会だ


 その大会に出るには新潟県予選を勝ち上がらなければならないわけだが

その椅子は2枠しかない たとえ3位でもダメだ

そんな大会が新潟体育館で行われている




遥 「応援はなしか」



そこらではいろんな数の応援ののぼりやら垂幕が敷かれている

体育館に響き渡る声援の中で僕たちの応援はなかった



「遥 全国行かないと どうなるか分かってるだろうな!」


(あー一人いたわ)


 うちの顧問 応援というよりか脅迫に近い 彼は部員というよりも自分の成果のために応援しているだけだったから その応援には心がない



遥「よろしくな」



「よろしくっです!」



 2回戦目の相手は前陣速攻型の高橋さん


あ!僕はシードだから1回戦はないんだ そこは気にしないでくれ


高橋さんは 腕の筋肉がとてもすごい 中でも下半身のブレが少ないしバランスがとれている 



「これはスマッシュが強そうだ」


ここにいる人たちは中越 下越 上越 新潟8区 の代表揃い たとえ2回戦でも気が抜けない戦いということだ



 まずは僕のサーブからだ カット主戦型はバックサーブが基本になってくる フォアサーブだと後陣にうまくまわれないからな


僕は横回転の基本サーブをだすとすぐに後ろに下がる

高橋さんは下がることのない前陣速攻型 表ソフトで一気に距離を詰めるから圧迫感がある



「コーン」


高橋さんのプッシュがうまくきまったな 


カット主戦型の弱点は三球目攻撃の弱さもある

カットされる前に台にくっつかれるとどうしょうもない 守る前にやられてしまうということだ


今度は プッシュされないように下がらせるサーブをだす 


ドライブ系で少し早い系のサーブだ これならフリックをされることもないし近づかせることもない


「コーンー」


よし しっかり上がってくれた そこからは我慢のカットが続く


だがそのカットは甘く ライジングという まぁ つまりボールが弾んですぐに打つことで回転の動き封じ込められる 相手は表だからあまり回転の影響を受けない


打たれて 三角ゾーンのところに入れられる カットマンは三角ゾーンに入れられると相当の技量がない限り打つことは不可避である  


三角ゾーンというのは卓球台のネットの端のところだ


プロは横入れも可能なのだが僕にはそんな技術など持ち合わせていないからな




遥「これは負けたな」



「おいおい!2回戦目であきらめるんなよ!せっかく高い金払ってタクシー送迎させてやってんのによ!」


(顧問 それは応援なのか?(笑) まぁ 僕もこれで終わりたくないからな 一つ僕も奥の手を出そうか)



高橋さんのサーブだ 通常通りといったところか 裏ラバーの下回転サーブ


まぁツルツルのラバーでサーブをだして 表ソフト つまり 粒のラバーを持ち変えて打つやり方だろう



僕はカット主戦のブチギレカットを出すぞ



僕のブチギレカットは失敗したかのように高く上がってコートに落ちてくる


それを高橋さんがチャンスボールだと思いスマッシュで返す が そのスマッシュは上に上がって飛んでゆき大きくホームランしてアウトになった


遥「前陣速攻型の弱点 いかに後陣まで下げさせるかだからな」


表ソフトは回転の影響を受けにくいラバー だから当然 自分から回転を生み出してドライブを打つことは不可能ではないが難しい 地方大会から上がってきたボールてドライブするのはプロでも難しいからな


僕はわざと高く上げてロビングを打っている



高橋「これ、なんなんだ?」



スマッシュを打っても入らないのは表ソフトの特徴だからな 表ソフトがスマッシュを打つとボールは落ちないで直線的にくる 普通は弧線くるから台に入ってくるのだが 表ソフトの場合は台に入らずアウトになってしまうということだ


 しばらく 僕はその戦術をくるったように続け 2回戦をものにした


 

相手が表ソフトの特徴を知らない奴でほんとに助かった 裏ラバーで打てばいいのにな


なんとか勝利をして 3回戦へと進んだのだった




 3回戦目の相手は異質の木下さんか というか また粒か まぁいいけど


木下さんは粒高を使って卓球をする 高橋さんの表ソフトと違うのは粒の長さにある

表ソフトは粒が小さいので少し回転をかけられる


だがしかし 粒高は文字通り 粒が高い 回転の影響は皆無に等しいわけだ それに注目すべきポイントが一つ


僕が下回転サーブを打つと、、、


「コン」


その玉をナックルになったり逆回転になったりと予測不能というわけだ


通常カット主戦型にもバック側に粒高ラバーを張っているやつもいるが僕は珍しい裏裏カットマンだ 

別に粒高が嫌いというわけではない その理由は追々話すことにしょう


サーブをレシーブして 長期戦に持ち込む 僕はそれしかない 攻撃ができないから


粒高ラバーは玉は裏と違ってそこまで早くはないからカットしやすい 相手のプッシュもカットも僕のカットには及ばない程度だった


バックカットで台の前に落とす そして木下さんの粒高はなにも振りかぶらず ボールに添えるだけで、、、


カット主戦の弱点 その2 台上プレーが弱い 


まぁ後ろに下がっているから前に行けないのもあるのだろうが粒高は飛ばないから台の上で2バウンドするんだよなあー まじでやめてくれないかと思うけど



遥「これは負けたな」



「ふざけるな!あと2勝で全国だぞ!許さん!」


僕が弱音を吐くと顧問が口を開いて脅迫してくるホントに迷惑  僕は意外にもガラスのハートの持ち主なんだがな



(まぁ仕方ない ここまで来たからには 一つの技を出すとしょうか)



僕はカットを続ける 案の定 ストップさせてくるんでその前に手を打つ


僕は強い高回転のカットを繰り出す 木下さんはボールが弾むのを待って粒高でストップ狙いか




だがそのボールは




遥「僕のコートに帰ってくるんだぞ?」



木下さんは驚いているようだが簡単な話だ 通常のカットは斜めにカットするが今のカットは台と水平にしてカットすることで ボールが弾んでからすぐに自分のコートに帰ってくるボールがくるわれだ。


なかなか面白そうだろ?


その応用でこんなこともできる


カットをさらに水平よりも逆さに傾けるそしてカットする ゆっくりとカットするが回転量は変わらない


ボールは弾むのを待っているな 


だがそのボールは



遥「少し弾づんで 戻ってくるんだぞ?」


(性格悪(笑))


それを簡単に表現するなら テニスの王子様のゼロ式ドロップショット というべきか 僕の大好きなアニメだ



 そんなこんなで僕は3回戦を勝利していよいよ決勝戦へと足へ進めたのである


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