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STT 「サウンドテーブルテニス」  作者: 太陽
高橋太一くん 

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T大学



筑波大学附属視覚特別支援学校 それは視覚障害者で言うところのT大学といわれ 進学を目指す人からみれば まさに憧れの学校といえる


だが、その倍率は普通に合格できる盲学校とは違い 合格者数は10%にも満たない そんな狭き門である筑波大学附属視覚特別支援学校を幼い頃から合格するべく目指していた



俺は小学校 中学校までは東京の盲学校にいた 言わずもがな東京は星の数ほどの人たちが集められた街 

盲学校も東京だけで6校もある そんな大都市だ


俺はその中でも特に中心部に位置する盲学校に通っていたため盲学校ではありえない30人の4クラス学級である


それだけでも学校としてのレベルが高いことがうかがえるだろう


その中でも俺の成績はもちろん学年トップを走っていた それもそうだ 小学校の頃から筑波大学に入るための勉強を親からみっちり教え込まれていたのだから




だが、純忠満帆ではなかった 



それは俺がサウンドテーブルテニスという部活に入ったからである



きっかけは友達の誘いだった 勉強ばかりしている俺を気に病んで入部を進めてきたのだ


最初は乗り気ではなかったが その頃 googleの会社で合間にトレーニングをしているという情報を得た俺は少しの運動なら集中力が上がり勉強の効率も上がるのではないかと思いたったのだ




その情報は正しかった 週一回程度の練習だが やるとやらないとでは成績の伸びが格段に上がったのが確認できたのだ



俺の支柱に(これならやっていいのか?)っと確信する



だが、そのサウンドテーブルテニスという競技は俺を沼に引き込んでいった




「太一!めっちゃうまくね? まだ1ヶ月だろ?」


「週一回しか練習してないなんて嘘みたいだな!もっと練習すれば全国にも行けるぞ!」



俺は知らない間にサウンドテーブルテニスの魅力に取り憑かれてしまったのだ



短い時間では一長一短のプレイはできないもっと精進を重ねればもっとうまくなれるかもしれない




引き抜きのつもりだったサウンドテーブルテニスがいつの間にか次第に 「上手くなりたい」 「強くなりたい」と思うようになっていった





俺は老練し 関東大会の三位決定戦にまで駒を進めた


たった1年で関東大会ベスト4というのは過去に例はないみなは考えられないという




俺は持ち前の推理とIQで戦っていく



「いきます」



「はい」



相手からのサーブだ 傾向として 相手は左からの攻撃が多いしたがってまずはゆっくりなサーブで俺がストレートに打ったところを右サイドに打ち込むのだろう だがしかし

左側にたっているときは逆サイドががら空きとなるそこを狙うのが定石だ



やはりゆっくりなサーブだった しかし俺はむやみにストレートに速い球を打とうとはしないしっかり狙いを定めてサイドフレームの左サイドギリギリに転がす



「コロコロ」


相手は意表を突かれ慌てて左サイドにくる が 俺のボールは 入射角から45度だ 当たれば入射角反射角の原理で同じ角度に当たり右に入ってくる 相手はそれに気気づかないで左でボールが来るのを待ち構えている




「イン 右のエンドフレームに当たりました 高橋くんの勝利です」



俺は三位決定戦に勝利をし 強敵ひしめく関東大会で関東第3位となったのだった

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