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STT 「サウンドテーブルテニス」  作者: 太陽
続・サウンドテーブルテニス

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33/46

また2人で

登場人物紹介


橘亮たちばなりょう


性別 男性


先天性緑内障


本作の主人公で盲学校に通う高校1年生

小学校 中学校は盲学校ではなく学校に通っていた 普段は優しいが疑問に思ったことがあると思ったことをついつい言ってしまう性格で自分でも困っている

中学生のときには卓球部に所属していたが緑内障の進行により視力が落ちてきたために盲学校に通うこととなる

そこで出会ったひとつ年上の可愛すぎる天音先輩に誘われサウンドテーブルテニスをはじめることになった





東条天音とうじゃうあまね


性別 女性


全盲


盲学校に通う高校2年生 幼稚部の時に光を失い幼い頃から盲学校に通っていて全盲学校で知らない人はいないと言われるほど アイドル級の人気の天才美少女JKである

 最初は引っ込み思案の性格だったがサウンドテーブルテニスに出会うとみるみる才能を開花させ個人大会では未だに無敗の実力であるが団体戦に至っては盲学校のメンバーが集まらず大会に出場できておらず今年こそ大団体戦に出場しょうと亮と他1年生とともに団体戦出場を目指す





夕月遥ゆづきはるか


性別 女性


網膜剥離  弱視


卓球部の部長で盲学校に通う高校3年生 男らしい口調とボーイッシュな髪型から男子高校生に間違わられるほどいわゆる「俺娘」である

高校2年生の後半から盲学校へ転校し類まれなリーダーシップと信頼で部長の他に生徒会長 大学受験の問題作り 寮祭 文化祭実行委員などたくさんの仕事を任せられるようになったがそのせいで卓球部の練習にでれなくなってしまったことに少し悔やんでいた





清水綾音しみずあやね)


性別 女性


色別障害


盲学校に通う高校1年生 橘亮同様高校から盲学校に入学した 正義感が強くその性格から亮と衝突することもある

また卓球部の部長である夕月遥に好意をもっており遥のいうことにはセクハラ行為意外は従順に従う

部活動破廉恥サウンドテーブルテニスとフロアバレーボールをやっており これも遥先輩がいるから という理由らしい

橘亮の破廉恥な性癖を知ったことで不躾な視線に嫌悪感を抱いて男嫌いな性格になった

体育館を飛び出した俺は廊下を走り回っていた



「ついてくんなよ!」



綾音「ついてきてません」





「ついて来てんじゃねーか!」




「はぁ~はぁ~はぁ~」



綾音「亮君 先輩に対してなんであんな失礼な発言をしたんですか!」



「お前にはわかんねーよ!俺の気持ちなんて!」



綾音「わかりませんよ?エッチが大好きな亮君のことなんて」



「いつまで言ってんだ!」



「部長っていうのはな!中学校の部員みたいなピンチな時にはどこからともなく現れて部員のことを助けてくれる ウルトラマンみたいな存在なんだよ!でもここの部員はなんにもしない 練習にも来ない  追いかけても来ないじゃんか!」



綾音「中学校のときはそうだったかもしれませんけどそれ対比として比較するのはよくないと思います きっと遥先輩にもなにか理由があるに決まってます」



「大会よりも大事な用事ってなんだよ!もう大会まで2週間だぞ!メンバーだって間に合うわけない だいたいな入学のときの部活動紹介の時にもっとサウンドはテニスの魅力をきちんと伝えていればよかったんだ!なんだあの負向けた紹介は!あれでメンバーが集まると思ってたのかよ!」



綾音「それはいくらなんでも言いすぎです!」



「綾音ちゃん実は遥先輩のことが好きなんだろ?その レズビアンってやつなんだろ?女が女を好きになるっていう だからあんなに老婆心強めでさ」



綾音「はぁ!」



怒りのあまり妄言をはいてしまう



綾音「私も卓球を辞めます!」



「なんでだよ!お前も辞めちまったらまた入学みたいに天音先輩一人になっちゃうんだぞ?」



綾音「どっちみちこのような状況下ではろくに練習もできませんし大会で恥をかくだけです 遥先輩が戻ってきたらまた考えます」



「おい!待てよ!」



綾音ちゃんはあっという間に走り去ってしまった






「はぁ~」




どうしたらいい 天音先輩になんて言えば 俺卓球を辞めれば済んだ話だったのに俺のせいで遥先輩を怒らせて もう一人の綾音ちゃんまで



俺はウロウロと漫歩きしてから天音先輩の待つ体育館へ向かった



「天音先輩」



体育館の真ん中でピンポン玉の「パーン」という音が響いている


天音先輩は一人でサーブ練習をしていた



(あんなことがあってもちゃんと練習してるのか)




「行きます!!」



「、、、、、」





「パーン」




返事が返ってくることも返球されることもない それは無事にエンドフレームの真ん中であたりコートに止まった



1番苦しいのは天音先輩なのだ 1年間ではない もう何年も団体戦出場を夢みて活動してきている もうあと少しで団体戦出場が決まりかけたときに俺の必要のない失言で全部水の泡になってしまった

天音先輩の気持ちを考えれば俺を悔やんでも悔やみきれないほど憎い存在だ



(天音先輩に謝らなければ)


 


(もちろん許してほしいなんて思っちゃいないそれで済んだとは思えない でも 俺は)






「天音先輩 あの、すみません 部員が僕と天音先輩の2人になっちゃいました」



天音先輩はサーブ練習を一旦止めると俺に近づいてきた



俺は次の天音先輩の言葉に入学式以上の衝撃を感じることになる








天音「STTしょっか?」



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