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STT 「サウンドテーブルテニス」  作者: 太陽
サウンドテーブルテニス編

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26/46

大会形式


遥「アイマスクあり、アイマスク無しについてだ」



部長である遥先輩は体育館に置いてあるホワイトボードを運んできた



遥「北信越大会まであと1ヶ月 そろそろ決めて行かなければならない まずはアイマスクありかアイマスク無しについてだ」




遥「まず大きく北信越大会では個人戦と団体戦がある それはわかるな?亮」



「はい、一応卓球部でした」



遥「うん、まずは個人戦だが これは天音一人で出場することに決めた」




「俺らは出れないんですか?」



「そういうことではなく実力の問題だ 個人戦は少子化に伴い一部の社会人選手も出場できることになった そのため 私みたいなまだ素人たちには何があっても勝ち目が無いと判断した 天音はもうこの大会には何度も出場して優勝もしている問題はない」




天音「40代以下の選手まで出場できるようになったんだよね」



(40代以下なんてほとんどじゃねーか! それはやばいな)



遥「次に団体戦の話をしょう 団体戦では各盲学校が出場する 団体戦は社会人チームは出場できないからチャンスが大きい それにうちには最強の天音がいる 」




「サウンドテーブルテニスの団体戦ってどんな感じなんですか?」



遥「私もはじめてだからようわからんが アイマスクとアイマスク無しを交互に試合をして先に3勝したほうが勝利となる」




やっぱり団体戦だからダブルスもあるのか?




遥「ダブルスはない 順場からいうと 


1,アイマスク 

2,アイマスク無し

3.アイマスク

4.、アイマスク無し

5,アイマスク



こういった内容で試合を行なっている」



定石通りなら1番と3番がエース級のやつが来ることが多い そのために非常に重要




俺達はまず 試合でアイマスクありかアイマスク無しか決めることからはじまった



天音「私アイマスクね!」



遥「天音はアイマスクで何度も優勝している アイマスクの1番大事な 先方を任せたいと思う」



綾音「私はどうすれば?」



遥「綾音ちゃんは確か 色が識別することができない色覚異常 だったな ちょっと来てみてくれ」



綾音「はい、」



遥「俺とサーブを打って ラリーを続けてみようか」



「コンコンコン」



しばらくラリーが続く



遥「アイマスク無しでも問題ないとは思うが上手いやつは回転を使ってくる そのため 回転の具合もみなければならない」



遥先輩は横にラケットをスライドさせてボールを打つ



「カーン」



綾音「えーー」



綾音ちゃんのレシーブが回転により違う方向に曲がって卓球台から落ちてコースアウトする



綾音「す、すごいです」



遥「このようなラリーはアイマスク無しにとっては日常茶飯事だ どうだ?」



綾音「すみません 白黒で回転までは見えないんです」



遥「そうか、全然いいんだ 綾音ちゃんはアイマスクで出場しょう )



綾音「わかりました!」





「俺、俺はどうっすか?」



遥「亮君か じゃそこにたってみろ サーブを打つからな」



遥「いきます」



「はい」







遥先輩は少しラケット横にずらしてサーブを打った あれは卓球でいう横回転か なら対処は



「コン!」



遥「ほう、やるな 私と同じ方向に角度をつけて打つとはなかなかだ 」




「ありがとうございます」




遥「いきます)



「はい」





しばらくラリーが続く




俺は思いっきりスマッシュを打つ 結構早く打てた  

しかし遥先輩はラケットを動かさずに俺のスマッシュの勢いを殺すようにして打つ まさにブロック 


だがボールも勢いも弱くなっている これなら打てる!ん?



そこにボールが来るのを予想していた遥先輩は回り込みフォアハンドでのフリック 

つまり手首だけで打った その一つ一つの動作が洗練されている




綾音「ポイント遥先輩」



遥「なかなか筋はいい 亮はアイマスク無しでいいだろう そして私はアイマスク無しで出場する決まりだな」



フリックもブロックも 回り込んでのスマッシュ それから横回転も本来の卓球のようだった それは今日昨日やったからと言ってできるものではない 付け焼き刃の情報ではないことがわかる




「遥先輩!サウンドテーブルテニスではない卓球をやったことあるんですか?」





遥「まぁまぁ少しな」



「あの、!もしかして」






「ちょっとお話いいですか?」



「加藤先生?」



「1年生の担任の加藤先生がなんで卓球部にいるんですか?」



加藤先生「あれ?言ってなかったっけ? 私 一応卓球部の顧問なんだけど」



「はじめて聞きました?」




遥「加藤先生 お話というどのようなお話でしょうか?」



加藤先生「はい、今年の北信越大会はここ!新潟 地元開催です!




「「「えーー」」」

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