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STT 「サウンドテーブルテニス」  作者: 太陽
サウンドテーブルテニス編
23/46

天音先輩は着せ替え人形?

俺と天音先輩は複数のお店が立ち並ぶ大型ショッピングモールにきた



(まじで大きいなー はじめてきたがこんなに大きいとは)



「天音先輩 俺にはぐれないように?」



「コンコンコン」




天音先輩は突然 手に持っていた白杖を床に複数回叩き始めた



天音「けっこう広いんだね!ここ!」




「目が見えなくても広いかわかるなんて超能力ですか!?」



天音「違うよ亮君!これはね、反射する音を聞いてるんだよ! 広い場所だと音が反響しなくて逆に狭い場所だと音が跳ね返ってくる感じなの!」



俺はここまでできるまでにどれだけの努力 老練の日々を積み重ねてきたんだろうと そう思った






視覚障害者にとってお店をみつけるのも一苦労だ 最近はマップで知らせてくれるのも多くなったが大型ショッピングモールの中の一つの店舗をみつけるのはまだまだ難しい





俺は天音先輩を手引きし途中の行き先表示板をみながらようやく目的のお店についた




「やっと、ついた 」



天音「亮君!お疲れ様 よく頑張ったね❤」




「いえ、全然大丈夫っす!」



天音先輩の甘い声に一瞬で体力は回復する




「それで何が欲しいんですか?」



天音「ウエアにジャージかな?」



「それ、俺と一緒に来る意味ありました?」



ウエアにジャージなら別になんでもいいと思った サイズも機にしなくてもいいし




天音「よくないよ!?分かってないなー亮君は  かわいいジャージを着たほうが卓球頑張れるでしょ?」



(卓球だったのか そうだよな 天音先輩 今は北信越大会に集中したいだろうし やっぱりデートじゃなかったのか)



あからさまに落ち込む俺なのである




とりあえずジャージ売り場に着く 



「先輩 どんな色とか 好みありますか?」



天音「亮君に任せる!」



「はい?」



天音「私、目が見えないし どんなのがいいのかわからないからね!

私は動きやすいやつでいいから亮君が好きなの選んだやつで それに着替えるよ」



「え?それでいいんですか?」



天音「うん!亮君お願いねー !私は試着室で待ってるから!」






(どうすればいいんだよ、天音先輩に似合いそうで なおかつ動きやすいやつの服 あ!これ先輩に似合いそうだ!)




俺が手に取ったのは上下ピンクカラーで胸元にハート型の刺繍がされたジャージだった


(これ、魔法少女系のものだよな?)



最近流行っている魔法少女アニメとコラボされたジャージ 俺も可愛くてよくみている 



(コレを天音先輩に着てもらえれば うへへ)


よからぬことを思い立ってしまった俺は魔法少女ジャージを天音先輩のいる試着室に持っていった



「天音先輩!これ着てください!」



天音「分かった!着てみるね!」



天音先輩は俺の下衆い考えなど知ることせず疑いもなく着替えていった



カーテンで洋服を脱ぐ音が聞こえる 今 中で天音先輩は下着姿になっているのを想像するだけで凄まじい興奮が味わえた




試着室の中に数分ほどいた後、出てきた天音先輩は 僕の方に向かってピースした



天音「亮君?どうかな?」



(か、可愛すぎる! 試着室から出てきた天音先輩は幼さもありまるでアニメの中の魔法少女のようだった 普段なら絶対に着ることのない清楚で純朴な美少女が俺の言う通りに着てくれる

俺はそんな優越感にひたりながら天音先輩が俺の着せ替え人形として受け入れてることに興奮が収まらない



天音「亮君?どうなの?」



「ちょっと違う服探してきます!」


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