手を繋ぐ?
天音先輩とのデート?付き添いの約束から部活に集中できなくなった
それどころか生徒会が終わった卓球部員の2人に「2人には内緒ね❤」っと言われてからさらに緊張が増したのかもしれない
2人には内緒っということは俺じゃないとダメということなのか? もしかして俺のことが好きなのか? そんなことを考えるようになっていくうちに天音先輩との試合が終わってた
天音「やったーー!また勝ったね!」
「強すぎますよ先輩!」
天音「亮君?集中してた?」
集中できなかったのは半分天音先輩のせい って いや それは違うな
「普通に勝てねー!全国クラスとはいえ1点も取れないのかよ!」
遥「よし!とりあえず今日の練習は終わりだ!後片付けして帰るぞ!」
「「「はい!」」」
俺と天音先輩は 遥先輩と綾音ちゃんにいとまごいの挨拶をして帰った
『どこ集合にしますか?』
僕はそう返し、そして待ち合わせ場所やら時間やら行く予定のところやらを決めていった
そして日曜日
待ち合わせ場所の駅前に決めた 俺が送り迎えしてもよかったのだが 天音先輩は「目がみえないからって気を使わないで!」っと怒られてしまった 天音先輩は 苦しいときも悲しいときも立ち向かってきた人だから
「あーあ!それしても天音先輩!ホント俺のことどう思ってるんだろうな」
そう言った俺は突然背中に温かい温もりを感じとった
「亮君♪」
「うわ!びっくりした!天音先輩いつからそこに?」
天音「えっと?私のことどう思ってるんだろう?ってところから?」
「なんで?超能力ですか?」
天音「だって大きな声で言ってたじゃん、それで気づいたんだよ?」
公共の場でまた俺は大きな独り言を言ってしまったのだ
(それにしても天音先輩 かわいいな)
卓球で戦ってる強いな女の子は今は白のワンピースを着てなんだか天使のようだった
しっかりとしている女の子に見えるけど、
天音先輩は、なんだか妹みたいな可愛さがある
幼さは多分ワンピースとかの効果もありそうだ
天音「それじゃ 買い物に、行く?」
「はい、かわいい」
天音「また、心の声出てるよ?」
「えーっと?今日はどうしますか?」
天音「なんの話?」
「手をつなぎますか? それとも肩を貸しましょうか?」
天音「うーん、じゃまた手を繋く?」
「ちょ、ちょっと待ってもらいますか?」
天音「え?」
俺は天音先輩に気づかれないように手汗を拭いた
俺と天音先輩は一緒に手を繋ぎながら衣料品店へと足を進めたのだった