第9話 ミーティング
俺は南ちゃんのお話のあと
俺は8時にミーティングがあることに気づき急いでミーティング室に向かった
ミーティング室に向かったミーティング室と言っても旅館の和室のため 周りにはお菓子やらジュースが並んでいてなんだか和やかな雰囲気だ
亮「すいません!遅くなりました!」
「どうした亮君 遅いぞ ミーティングはじまってるぞ!」
「亮君も来たことだしまたはじめめからミーティングをはじめようかな」
彼は副部長を務める渡辺さんポジションはキャッチャーをやっている
俺が言うのもあれだが実力はあまりない
それよりもデータやアドバイス チーム構成など 縁の下の力持ちのような選手だ
今日も相手の盲学校のチーム構成や前動画で撮っていた試合の様子をみせてくれるまるでマネージャーのような存在の選手
野球でいうとユーティリティプレイヤーだと思う
渡辺「じゃミーティングを始めるぞー」
「ちょっと待って!みんなは好きな人いるの?」
「え?」
「お泊りといったら恋の話をするのは当たり前じゃん!」
唐突に口にしたのは唯一中学生で野球部に参加している
大河くんだ
大河くんは中学3年生で人一倍恋バナに飢えているのでこういう合宿には恋の話をするという決まりがあるらしい
「えーそうだなー」
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しばらく他愛もないお話をしたあとやっと真剣に明日のミーティングに移る
渡辺「いや~相手強すぎるなぁー」
明日試合をするというのにもかかわらずネガティブな発言をするのは昨年圧倒的な強さで優勝したチームだからだ
渡辺「一応データがあるから言うぞ まずはピッチャーの南ちゃん 彼女は武器は圧倒的な変化球にある カーブ、シュート、スリップボールを多様してバッターを追い詰めてくる
あの変化球を打ち崩すのは難しいだろうな
それにかわいい!」
その美少女の情報はいらないんじゃないかと思うが確かに南ちゃんはかわいい 相手にしたら絶対メロメロ攻撃でイチコロになるであろう
「その南ちゃんを支えるキャッチャーの清水葵くんは圧倒的な長打力が魅力だ 盲学校の中で最もホームラン数が多く、ピッチャーが投げる前の手拍子も規則性がないので打ちにくい
それにイケメンだ」
今度は嫌味っぽく口にするのは相手への嫉妬心であろうか
清水葵くんはさっき南ちゃんの隣りにいた男子だ
だれからみても彼女、彼氏のような雰囲気をもっていて盲学校の間でもお似合いの2人だった
ピッチャーとキャッチャーをしていることから夫婦ともいわれている
「でもこちらも負けてはいないぞ!ピッチャーの山田くんとショートの伊藤くんは全国盲学校野球大会にも参加したいわゆる全国クラスだ この2人を中心に戦っていこうと思う」
「「わかりました」」
俺ははじめての参加だがこのチームなら簡単には負けないと確信してる なぜならずっと一緒に練習してきた俺だからわかることだ
ミーティング終えた俺たちは明日に向けて早く寝ようと心に決め各部屋に戻ったのだった
「明日は勝ちたいな」