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幻想奇譚

流れる時の速度

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

文化系博物館に行くと思うこと。

白髪の青年が登場する、蟲と和解(?)するアニメの一話が見たいよー!!

賢い柴犬と、懸想した木々が登場する小説が読みたいよー!!

と駄々捏ねる成人です。


ドグラ・マグラの話も書きたいですね。幻想奇譚。

久方ぶり振りに、ええ、本当に久方ぶりに、私はとある文化系博物館を訪れる事に致しました。それはきっと、御友人から勧められたとある動画を拝見した故に。

私の御友人は、趣味嗜好の幅の広い方でした。漫画やアニメに至るまで、本当に幅広く。そうして私でも気に入りそうな物を幾つか見繕って、お渡しになられました。

それはしっとりとした余韻に浸れる和風伝記。物悲しく、救いのないお話。けれどもそれこそが正解とでも仰る様に、後味が暖かいのです。

もっと、ずっと浸っていたい。霧のような幻想に誘われて、今少し微睡んでいたい。そうして唯一相応しい場所がこの文化系博物館だったのです。


願いの叶う場所、博物館へ。眩い光の灯る外の世界から、一歩でも館内に足を踏み入れますと、目に優しい暖色の光が周りをそっと包んでおります。他の方のお邪魔にならないよう、端の方にずれて深呼吸を致しますと、抱き締めたくなる程精神が満ちる気がするのです。

そうしてそのまま大理石の階段を登りあげた後、彷徨う様に足を踏み入れたのは、標本の如く羽を広げたお着物の展示。幸いにも柔らかなソファには誰も腰掛けておらず、私は夢見るように端に腰掛けました。

目の前のお着物にじっと目を凝らします。目の覚める様な光沢のある赤。点々と散らされた花々。人目を引くに相応しい逸品が、そこに堂々としておられます。そうしてそれを延々と眺めていると、優しい音楽が脳を満たすのです。

脳裏に流れる和風ファンタジーのOP。緩やかで優しいギターの音と、囁く様に紡がれる男性の歌声が、この世界に色を添えて下さります。和風ものなのに、洋楽が合うのかと問われてしまわれそうですが、あのOPしか世界観を構築出来ないと、私は考えます。

きっと此処を出たら、今、心を満たしている雰囲気は足早に姿を消してしまわれるのでしょう。故に、今少し、今少しこの場に居させて下さい。


――御友人、御友人。貴方様からお勧めを戴いたアニメーションを拝見させて戴いたのです。そうしたら、無性に文化系の博物館に訪れたくなりましてね。

渡から受けた電報に、絵文字は何一つ含まれていない。けれども当の本人は子供のようにはしゃいでいる事が見て取れる。

――その心は?

――流れる時の速度が等しい、と思うのですよ。

文化系博物館の時の流れって、凄くゆっくりなんです。

誰もせかせかしていないし、静かだから作品に集中出来る。

そうしていると、和風ファンタジーアニメ、小説と同じ空気感になるんですよ。


白髪の青年が登場する、蟲と和解(してないかも知れない)するアニメとか、友人を亡くした書生と賢い柴犬が登場する小説とか。


時代背景は異なりますが、掛け軸とか飾られても驚かないし、溶け込んでいるから、親和性がある。

もう少し浸っていたいと思います。


先程書いた喫茶店の話、また幻想奇譚でも出したいです。

食レポなかったので。

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