表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/31

第18話 命名

「そういえばさ、前切り抜き動画で見た時やたら癖の強いリスナーがいたんだよ。

確かファミマさんって呼ばれてたな。

その人って普段どんなコメントしてんの?」


ずっとイキシアさんの配信に通ってるカレンなら、この名物リスナーのことを

知ってるはず。

なら、何か参考にすることが出来るかもしれない。


「あー・・・。やたらスパチャしてる人か。


・・・・気になるなら見にくればいいよ。

結構濃ゆいキャラの人沢山いるし、きっと佑も楽しめると思うよ。」


たしかに。応援する身からしたらきてくれた方が嬉しいか。

うーーーん・・・。正直これ以上推しは作りたくないけど、

名物リスナーになるためなら色んな人を参考にした方がいいか。


なら一応、帰ったらベルマークつけておくかぁ・・・。


それからは客足が増えてきて、俺はその対応で一杯一杯だった━━━━。




━━━━初めてのバイトお疲れ様〜。

どうだった?やってみて。」


「いや、普通に疲れた・・・。」


「あはは。

覚えることも多かったからね。よく頑張ったよ。」


本当に。


レジの基本操作やら、検品方法、商品券を使う場合の対応、宅配の手続きなどなど

知らないことが多すぎた。


「いや、でもカレンの方が疲れただろ。

普段の仕事に俺のサポートって。

マジでありがとう。」


「全然大丈夫。私教えるの好きだからさ。

久々に佑の顔も見れたしそれで満足だよ。」


ええ・・・。めっちゃいいやつじゃん。しばらく見ない間に、より完璧な女性になって・・・。


良かった。今日のパートナーがカレンで。


「・・・それじゃ、私この後用事あるから先に帰るね。バイバイ。」


「あぁ。今日は本当にありがとう。今度なんか奢るよ。」


「楽しみにしてる。」

と笑って、カレンは帰って行った。



俺も家に帰り、部屋着に着替える。

やっぱり半袖短パンが楽だな。


そして俺は早速、朝食を食べながらカレンの言っていたイキシアさんの配信を見てみることにした。


見る配信は無難に雑談配信でいいだろう。


検索欄に『イキシア Vtuber』と打ち込んでみると、検索欄の上部に


《イキシア・恋華》


と表示された。


流石大手だなぁ…。とか思いながらチャンネルマークを押してみると


「………え?!この人個人Vなの?!」


チャンネルの説明欄に、


登録者 24万 の文字と、

《無所属個人Vtuber》

の文字が書かれていた。


「……いやー、すごいな…。

個人で20万人以上登録者いるのはやばいだろ……。」


そりゃ、カレンもあんなに推すわけだ。

こんだけ人気あるんだったら相当魅力があるのかもしれない。


とりあえず再生数の多い雑談配信を見ようとしたその時、

俺の携帯が通知音を鳴らした。


Karen:〈お疲れ様!

一応教えておこうと思って連絡した!

今日言ってたイキシアちゃんなんだけどさ、もうすぐ配信始めるみたいだよ。

時間があれば見てみることをおすすめする!!〉


お。カレンからだ。

なるほど。ならせっかくだしそっちを見るか。


それにしてもわざわざ教えてくるなんて、布教したくてたまらないんだなぁ・・・。

なんというか、イキシアさんの登録者が多い理由の一つがわかったかもしれない。


これがイキシア⭐︎爆⭐︎推し(勝手に命名)の力・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ