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第8話

放置竹林問題について2つ作戦を立てなければならなくなった。


1つは竹の伐採案について

『竹の伐採については当面は補助金を足掛かりに計画を立てる。』

「でも、竹の切り出しにほとんど補助金を使ってしまうよ。あと、処理代と。」

弟氏の頭もようやくエンジンがかかってきたようだ。流石は有名大学卒(自慢のイケメン)


『そう。伐採から処理まで一括で行うとほとんど予算が空になる。だから切り出しは業者に任せて運搬から処理はことらで行う。』

「こちらって、僕たちじゃないよね。市の職員?無理だよ!」

『そう。だから、大学生や元自衛隊、他には学校や幼稚園のオヤジの会からボランティアを募集する。』

この地域にはタンドって文化があり、町民みんなで朝から田んぼ周囲の草刈り、用水路の泥上げを行う。助け合いの文化は根付いている。


『もしくはボランティア育成のために土地を提供してもらい。竹の伐採体験会をイベントとしてやってみる。』

「イベント?」

『大学生なら出会いを求めた、若干邪なものでもいいし。子どもがいる父親たちには子どもにオヤジの背中を見せるイベントでもいい。教育と絡めるなら足場の悪い山道を歩くのは前頭葉の賦活にもってこいだから子どもの遊びながら学ぶ体験ツアーでもいい。」

ここからは一方的にしゃべった。


『もし、元自衛隊職員の協力があれば伐採だけ外注すれば伐採した竹の長さをそろえて切るなんてのはお手の物だろうな。切り出した竹は大学生やオヤジの会、あと消防団なんていたら彼らも優秀だし山から運び出すなんてお手の物だろう。それを田舎の軽トラじいちゃんたちが保管場所までジェットストリームアタックするわけ。』

「保管場所って?」

目を丸くする弟氏(自慢のイケメン)


『保管した竹は後日、加工する。できれば、これをまだ働ける高齢者、加工した商品を袋詰めする作業や商品のラベル貼りなんかは障がい者に仕事を回したい。健康教室なんて高齢者の健康寿命を延ばそうとしてるけど、実際は女性と比べて男性の参加率は低いし、参加しても続かない。でも働きたがっている高齢者は多い。』

「シルバー人材なんかは」

『働けて大体月に8から10日くらいしか働けないとボヤいてる動ける高齢者が俺の周りにたくさんいるわ。んで月収は3から5万くらいだと。だから、もっと働きたいって人たちはこっちで働いてもらう。仕事が終わったらみんなでグランドゴルフだ。仕事があって楽しみもある。生活リズムはバッチリ整ってもう寝たきりになってる場合じゃないだろ。認知症予防には高齢者にビジネスをだ。』



『あとはあれな障がい者に仕事を回してほしいのは完全に俺のエゴだ。障がい者に仕事を与えたい。もちろん仕事の内容、本人の許容量、仕事のレベルなんかは俺がしっかりみる。』


作業療法士が仕事する。

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