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第10話

スマホを取り出し竹の買い取り価格を確認する弟氏。フリック入力の時の指先が、、、もう。

「大体、1キロ8円ってとこだね」


そう、単価でみると馬鹿みたいに安い。それに加えて地主の高齢化で土地の管理ができなくなっているのが原因だ。そこはぶれていない。

『そうだ、この問題は単体では解決できない。竹の利用方法と流通にコストをかけると原価は低いが元も子もない。だから、次の問題からも予算を作る。』


「他の問題って?」

『あったろ?放置竹林から派生した問題が』

「えっと、、環境問題?」

少し、意地悪な質問だ。この問題から派生する問題をいくつか提起した後の質問だから絞るのは難しい。


『間違いではないが、環境問題では人は動きが鈍い。正確には環境問題と他の問題を比べると環境問題が負けるって感じかな。まあ、いいそれよりも次は獣害問題だ。』



獣害問題、専門家によるとこれまた諸説あるが、この地域の場合は山が荒れてイノシシとシカが近くの田畑を荒らす被害が最も多い。もちろん、イノシシやシカに食い散らかされた農作物は商品化できないし、かろうじて被害を免れた作物も獣臭くて商品にならないそうだ。そのため農家は電気柵などの対策を行わなければならない。対策できるものは各自行うが対策できないこともある。


弟氏の立場つまり市長レベルでは、獣害被害に対して対応の限界を判断したら、都道府県に必要な措置をとるように要請することとなる。



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