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WORLD REWRITING  作者: ユウキ ユキ
スナハ王国奪還篇
42/59

国の奪還作戦

スナハ王国は乗っ取られてしまい、城内にはレリカの能力で下僕となった砂漠の十二星座が集まってきていた。現在城には乙女座のスピルカ隊、天秤座のバランス隊、魚座のビスケス、牡羊座のアリエス隊がすでに到着して、各隊のリーダー達は玉座の間で待機していた。

「レリカ様、アクエリアス団とツインズが到着しました」

「お、来たかー!了解了解。じゃあ、リーダーはここにそれ以外は城の警備に適当に配置しといてー」

「了解しました」

返事をしたのはデヒトだった。ニーゼを下僕にした時ノアンの攻撃で身動きが取れなかったが、あの後全然帰ってこないデヒトをセファが探しに行って、下半身が砂に埋もれたデヒトを助け、脱出できたらしい。

「レリカ様、アクエリアス団団長のヨロです」

「同じく、アクエリアス団団長のヨアです」

アクエリアス団の団長は双子の兄と妹だ。双子という事で下僕なる前は双子座のツインズか勧誘されていたとか。

「ツインズのリーダー、シスザーです。ただいま到着いたしました」

今到着した二つの十二星座のアクエリアス団は水瓶座、ツインズは双子座を司っている。

「その辺で適当に時間潰しといて〜」

「わかりました」

まだ到着してない十二星座は残り五つだ。


こちらはレオン隊のアジトにいる星放社(せいほうしゃ)

「誰も傷つかずに済む作戦ってどんな作戦なんだ?」

ニーゼの提案した安全に城に侵入する為の作戦の内容をノアンが尋ねた。

「えっとな、まだ俺とレオン隊が下僕だと思われてる事を利用して、俺と一緒に何人かレオン隊に紛れて城内に侵入するという事だ。そして、残りのメンバは後から正面から突撃して注意を引きつけ、その隙に先に侵入した俺たちでレリカを叩くという作戦だ」

ニーゼの作戦を聞いて皆が「おお」と感心した。

「おお!良い作戦ではないか!」

ニーゼの提案した作戦にシャブニカは賛成の様子だ。しかし、提案した作戦に賛成している星放社(せいほうしゃ)の仲間達をニーゼが何か言いたげな顔で見ていた。

「・・・すまん、正直にいうと侵入する時、100%安全とは言えない」

「安全面は問題ない、手に武器を取り国を守ると誓ったその日から皆、覚悟はできている。しかし、兵力でこちらが圧倒的に負けている。これは単に実力でどうにかなる話ではないぞ?どうする?」

作戦を聞いてだだ単に感心するだけでなく、その作戦の弱点を早々に見つけたのはベニカだった。

「それなら考えてある。全員“空気の剣(エアスパーダ)”を装備していくんだ、そうすれば攻撃を一撃でも当てることができれば下僕から解放し、こちら側の戦力に傾けることができる」

「なるほど!」

ノアンが嬉しそうに納得した。どうやら自分の能力で作り出した剣が作戦の弱点を補うことができるのがとても嬉しいのだろう。

「そうとわかれば僕は全員分の“空気の剣(エアスパーダ)”を作っておくよ」

「ああ、頼む!後は誰がレオン隊に紛れて行くかだ。そんなに大人数は無理だ、最大で五人までなら多分大丈夫だ」

レオン隊に紛れると言ってもあからさまに大人数になると一度レオン隊の人数を見たレリカには一瞬でバレてしまう。

「でも、俺たちレオン隊に五人合わせただけで城の中にいるやつらを相手に勝てるのか?」

レグルが戦力の心配をしていた。ニーゼの話によると下僕になった砂漠の十二星座が城に集まってくるという情報だった。そうすると、各砂漠の十二星座は城の中で待機していてもおかしくはない。

「わからない。でも、これ以上人数を増やすわけには・・・」

「なら王国騎士団を捉えたことにしてレリカの元へ連行すればいい、そうすれば人数の問題は解決だ。そして、余った私たち焔赤兜(ホムラアカカブト)が正面で敵を引きつける」

「いや、それこそダメだろ!城門は玉座の間よりも警備が堅い!」

ベニカの提案した意見ににニーゼやレグルが猛反対する。

「大丈夫だ、セツキがあんな風になる原因を作り出した元凶をぶっ潰す時間くらい私らで稼いでやるよ」

セツキの治療をしていた部屋の奥から聞き覚えのある懐かしい声が聞こえた。

「その声は・・・シンク⁉︎」

「はっはっは!よく言ったぞシンク!それでこそ我が焔赤兜(ホムラアカカブト)の仲間だ!そういうことだ、正面は我らに任せよ!お主らが“例の存在”に集中できるよう正面の敵、いや、全軍を引き受けようではないか!」

正面の敵どころか全軍まで相手にしようとしている焔赤兜(ホムラアカカブト)の人達はなぜか皆、相手にした敵を全て倒す自身があるみたいだ。

「で、でも・・・‼︎」

なぜか自信満々の焔赤兜(ホムラアカカブト)をニーゼはとても心配に思っていた。

「安心せい、ニーゼとやら。我らはそう簡単にはやられたらはせん!それに、ノアン殿が作った下僕を解放する剣もある!我らは大丈夫だ!」

「わかった、焔赤兜(ホムラアカカブト)の力を信じよう!だけど、無理はするなよ!もしもの時は城の中に逃げて来るんだ。俺たちと合流すれば生存率は大幅に上がるからな」

「なら、はやく ぶっつぶしに いこうぜ!」

見張っている時からとても退屈していたザギンからは早く暴れたい気持ちがものすごく伝わってくる。

「じゃあ、ザギンたち王国騎士団は捕まったフリをする準備をしてくれ」

「あ?つかまったふり?なんでだよ!」

「団長、作戦聞いてましたか?我々はレオン隊に捕まったフリをして城内に侵入するんですよー」

副団長のレオネが慣れた風にザギンにもう一度作戦を伝える。レリカのところに行くまでザギンが作戦通り大人しくしていられるか、今はそれだけが心配だ。

「ノアンー、空気の剣(エアスパーダ)は作れたか?」

ニーゼは全員分の空気の剣(エアスパーダ)の生成をお願いしたノアンのところに来た。

「あー、後もうちょい・・・できた!できだぞ、全員分の空気の剣(エアスパーダ)だ!」

「よーし、みんな空気の剣(エアスパーダ)を装備して城に向かうぞ!忘れ物はするなよ!」

「「「「おおー!!!!!!!」」」」

ニーゼの号令で全員が空気の剣(エアスパーダ)を装備して星放社(せいほうしゃ)は奪われたこの国の城を奪い返す為に“例の存在(レリカ)”と下僕になった砂漠の十二星座がいる城へと歩き始めた。


ニーゼ達がレオン隊のアジトを出発してから数分後・・・

こちらはスナハ王国の城である。残り五つだった十二星座のうち三つの十二星座が城に到着していた。

「レリカ様、プリコン隊ただいま到着いたしました」

「はいはーい」

プリコン隊は十二星座の山羊座を司っている。

「弓部隊サリアス隊の隊長ミユですす!全員無事に着きましたた。隊員達はどうすればば?」

「はーい、適当に城の警備に回しといて〜」

サリアス隊は十二星座の射手座を司っている。

「蠍座を司るー、スコピル隊ー、到着しましたー」

「了解ー」

スコピル隊はもう言った。

「これで後二つか、レオン隊とタウラス隊、遅いなぁー」

一番早く城を乗っ取ったことを伝えたはずのレオン隊が遅い事にレリカは少し違和感を感じていた。

「レリカ様どうかしましたか?」

レリカが何か悩み考え事をしているように見えたデヒトは相談相手になろうと質問をした。

「ねぇ、デヒト」

「はい、何でしょう?」

「ここからレオン隊のアジトまでの距離ってそこまで遠くないわよね?」

「そうですね、おそらく十二星座の中でもかなり近いほうだと思います」

城とレオン隊のアジトの距離を再確認した。

「そうよね。わかったわ、ありがとう」


それから数十分後・・・

「レリカ様、ただいま城門にレオン隊が到着したようです」

先程アジトを出発したニーゼ率いるレオン隊が城に到着した。

「おお!やっと来たかー!」

「はい、しかし」

「・・・ん?どうかした?」

「なにやら王国騎士団を捕らえてきたらしく、それで、その・・・あの、かなりの人数なんですが、入れても大丈夫でしょうか?」

「大丈夫よ、入れなさい。せっかくだから王国騎士団も下僕にしちゃおう!(それで遅かったのか、なるほど)」

レリカの頭の片隅にあったレオン隊への違和感が消え去った。


城門にはレオン隊のを率いるニーゼと捕まったフリをしているノアンを含めた王国騎士団が門が開くのを待っていた。しかし、開門するのが遅く、みんなに少し緊張が走る。

「なにやってんだ!さっさといれろよ!」

「待てザギン、僕たちは今は捕まったフリをしているんだ!それなのに早く入れろは怪し過ぎる‼︎」

一応は捕まっている事になっているので、ザギンの言動を注意する。

「門が開いた。・・・いよいよだ、(みんな行くぞ!)」

((((おおー!!!))))

焔赤兜(ホムラアカカブト)を城門付近に待機させて、残りの星放社(せいほうしゃ)のメンバーは城の中へと入っていった。

こんにちは!作者のユウキ ユキです!あー、もう11月かぁ。と思っていたら・・・気づけばもう11月の後半ですよ!あっという間ですね、もう後1カ月ちょいで今年も終わりですよ。私は残りの月日はとりあえずやりたいことをやって、できる限り遊びたいと思います!では、また次回〜

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