表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
WORLD REWRITING  作者: ユウキ ユキ
スナハ王国篇
4/59

新たな敵との遭遇

この世界に転移してから少ししか経ってないのに国の王女兼副隊長の女騎士の頼みを聞いたり、国のトップに立つおっさんと会話したりとかなり凄い事になっている。そして今は王女兼副隊長の女騎士のクレンの頼み事を解決する為にクレンの部隊を二つに分けて行動している。片方はクレンの宝物庫、もう片方は俺たちと一緒に目撃証言をした奴を探している。しばらくしてクレンの足が止まった。

「ここで聞いたのか?」

クレンの案内で目撃証言をした奴がいたという場所にきた。

「そうだよ。ここで教えてもらったんだ」

辺りを見渡してみたが当然もうその人物はいなかった。

「仕方ない、使うか。ライト!俺たちが探している人に会うまでその人の痕跡を浮かび上がらせろ!」

ペンを地面に向けて唱えた。すると向けた先から足跡が浮かび上がってきた。その足跡は街の路地裏の方へ続いており、俺たちはその足跡を追う事にした。

「こんな道通ってどこに向かってんだ?」

目撃証言をした白い服を着た奴は人気のある所を避けて歩いているみたいだ。

「そんなこと言われても私だってこんな道は滅多に通らないからわからないよ」

ですよね〜、流石に王女様でも街の隅々まで知り尽くしてはいないよな。

「まあ、今はわからなくても足跡を辿っていけばそのうちわかるか」

「そうだよ!わかるわかる!」

だか、足跡はそう簡単に行き先を教えてはくれなかった。今まで一つの方向に真っ直ぐ歩いていた足跡だったが、突然複数の方向に進みだした。

「どうなってんだこれ、どの足跡を辿ればいいんだ⁉︎」

足跡は三つに分かれた道全てにある。そして、どの足跡にも引き返した跡はない。

「さ、三人になったの⁇」

「どうやってだよ!分身なんてできる奴いないだろ」

なんで増えたんだ⁉︎俺の能力で浮かび上がるのは目撃証言をした奴だけだそ!なのに三つに増えたということは三つとも同じ人物の足跡ってことか⁉︎どうなってやがる。

「どうするの?ニーゼ」

「どうするって、どれが本物かを見極めて本物の足跡を辿るしかないだろ」

「全部本物じゃないの?ニーゼの能力浮かび上がってるんだし」

「確かに全部本物の足跡だが、ダミーで用意された追跡防止のための足跡って可能性もある」

「追跡防止?そんな事する人いるんだね。でもなんで追跡防止なんてことするの?」

「それは何か追われたくない理由があるからじゃね?」

「じゃあ、この人は誰かに追われているの?」

「かもな、でもそんな事は関係ない俺たちはそいつにあって、なぜ鍵を盗った奴を目撃することができたかを聞くんだ」

「そっか!でも足跡が三つもあるし本物を見極めるにはどうすればいいかわからないよ・・・」

「そんなの簡単さ!そこの枝を取ってくれ」

「これ?はいどうぞ」

「ありがとう。ライト!この足跡の人物がいる方向をこの枝を使って示せ!」

枝が急にコンパスで赤い指針が北を指すようにピーンと一つの方向を示した。

「よし!これでわかるぞ」

「一番左の足跡の方向を指してるね」

「一番左か、行くぞー!」

「おお!」

「「「おおぉぉぉ!!」」」

そういやお前らもいたんだよな、完全に忘れてたわ。

「なんですか!お前らもいたのか。みたいな顔をして!ひょっとして我々の存在を忘れていたのですか⁉︎」

「いやいや、そんな事ないって!いつだって頼りにしてるさ!」

「頼りにされてるならいいんですよ!」

(おい、ニーゼお前本当は忘れてただろ・・・)

(しっー!聞こえるって!悪いとは思ってるから!反省してるから!!もう忘れないから!!!)

(わかったって!わかったわかった)

「じゃあ、改めてもう一回!行くぞぉ!」

「おお!」

「「「おおぉぉぉぉ!!」」」

こうして俺たちは足跡が増えた謎を見事突破し、先に進んだがそこでクレンがあることに気が付いた。足跡が向かっている方向をしっかりと確認し、このまま進んでいく道を予測すると、どんどん自分の宝物庫に近づいているというのだ。

「クレン、本当に近づいてるのか?」

「間違いないよ!この道は知ってる」

鍵を盗んだ犯人の目撃者がどうしてクレンの宝物庫に向かっているんだ?全くわけがわからん。そう考えてるうちにもう宝物庫がある建物が見えるところまで来てしまった。クレンの宝物庫はこの国の砂漠にある崩壊した神殿のような建物の中にある。足跡も建物の中に続いているから少し慎重に進もうとしたが俺らと別行動をして先にこっちにきてた奴らが見えたので安心して中に入った。どうやら無事だったようだ。目撃者がこっちに向かっていたから少し心配していたが、いらん心配だったらしい。足跡はまだ見える、建物の奥に進んでるみたいだ。

「よう!無事だったか!誰かここに怪しいやつが来なかったか?」

目撃者の足跡がここを通っているからクレンの部下の中に誰か見たやつがいるかもしれないと思ったんだが。

「怪しいやつ?それは貴様だな、わざわざそちらからここに来るとは!探す手間が省けたよ」

「へっ?何を言ってるんだ?俺は犯人じゃねぇって!俺への疑いははれただろ⁉︎ふざけてる場合じゃないぞ!それよりここに怪しいやつが来なかったか?白い服を着た人なんだけど」

「だから貴様だと言っているだろ!そこの女も共犯か?」

「お、おい!まじで言ってんのか?クレンはお前らの副隊長だろうが!なんでクレンまで犯人扱いされなきゃいけないんだよ!」

「副隊長?その女が・・・うっ、うう」

「ど、どうしちゃったのみんな・・・」

クレンと別行動することをあんなに悔しがってた奴らがなんで・・・おかしいだろ、少し前までクレンの為に協力しようとみんなで頑張ってたのによ。

「何をしているんだ、怪しいやつは即刻排除と命じた筈だ早く殺せ」

建物の上の方から知らない男の声が聞こえたので声がした方に目を向ける。すると地面に浮かび上がっていた足跡がスーッと無くなった。

「なっ!足跡が消えたっ⁉︎」

「白い服の人!間違いないよ、ニーゼ!あの人だ!」

「あいつが目撃者か」

「聞こえなかったのか、そいつらを殺せ」

「うっ、う、わかりました、()()()

えっ?次の瞬間、別行動をしたクレンの部下達が全員斬りかかってきた!俺たちはそれぞれ相手を傷つけないように攻撃を防いだ。俺には剣による斬撃は効かないが攻撃による衝撃は普通にくらう。俺はギリギリで剣をかわした。他の奴らも剣を受け止めたり避けたりして無事だが、クレンにも攻撃をしていることに驚いている。

「み、みんな‼︎どうしたの⁉︎私だよ!クレンだよ!」

「お前らどうしたんだよ!あいつに何かされたのか!正気に戻れよ!」

「何を言っても無駄だ。お前らと一緒にいたことなどそいつらは憶えていないからな」

「くっ、何をしたんだ!おまえ!ライト!俺に砂を自在に操る力を付与!はああああ!!!」

大量の砂を目撃者に向けて放った。

「ほう、砂を操るか。だが、無駄だ。メモリアルチェンジ、グラビィティウォール」

目撃者に向けて放った砂は今の一言で目撃者の近くに行ったところで全て下へ落ちた。

「どうなってんだ⁉︎ちくしょう!もう一度だぁ!」

もう一度大量の砂を目撃者向けて放った。

「無駄だと言ったのが聞こえなかったのか、グラビィティウォール」

また砂は全て下に落ちた。

「てめぇ、何をした!普通の人間じゃねぇな」

「なんだお前、知らないのか。簡単に言うとお前だけじゃないって事だ」

「俺だけじゃない?何がだ⁉︎」

「教えても無駄だ、すぐに忘れる。ところでダミーの足跡はどうやって見破ったんだ?」

「てめぇなんかに教えるかってんだよ!」

「そうか、枝で方向を示したのか。それはずるいなぁ」

は?なぜわかる⁉︎俺は教えてないぞ!!たった今聞かれて教えないって言っただけだそ!それだけのことしかしてないのにどうしてわかるんだ⁉︎

「まあ、何はともあれお前の復讐はここで終わりだ」

⁉︎なんで復讐のことも!

「メモリーライト!お前は俺の忠実なる部下だ」

「な、何を言っている!なるわけが・・・うっ、がああああ!!!」

「ニーゼ!!」

俺は抵抗する間も無く目撃者の部下になり、別行動していたクレンの部下のように目撃者になんの疑いもなくただ命令に従う操り人形になってしまった。

俺はクレンの新たなる敵となった。

こんにちは!作者のユウキ ユキです。第四話で盛り上がっていこうと思ったんですけど、どうでしたか?少しは盛り上がりましたか?盛り上がらなかったすみません‼︎物語を書くのが下手で・・・。これからも頑張りますね!応援よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ