表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
WORLD REWRITING  作者: ユウキ ユキ
十二星座壊滅篇
15/59

ノアンvs下僕のレオン隊

ノアンは八百屋のおじさんの情報を頼りにスナハ王国の東の砂漠に向かい、レオン隊のアジトを探していた。

「東にあるって言ってたけど、それ以外なにも知らないや。ちゃんとたどり着けるよな?・・・まあ!大丈夫だろ!」

しばらくしてノアンはそれらしき建物を見つけた。

「よかったー、着いた!おー、ここがレオン隊のアジトか。結構でかいな。って!早く中の無事を確認しないと!」

ノアンは急いで中に入ろうと扉の前にきた。鍵はかかっておらず、扉は開いていた。ノアンは中に入った。

「おーい!レオン隊の人ー!いますかー?」

応答がない。もうすでに襲撃にあった後か。慎重に奥へ進んでいくと暗闇に薄っすら人影が見えた。

「よかった!まだ襲撃前か!あのー、レオン隊の人で⁉︎つわっとっと‼︎危なっ!何ですか⁉︎いきなり!」

話しかけたら突然、剣を抜いてノアンに斬りかかってきたのだ。

「レリカ様には合図があるまでここで静かに待機だと言われたが、もしここに誰か来るような事があったら、そいつは殺せと言われた。だから貴様が誰であろうと関係無い。ただ殺すだけだ」

ノアンはギリギリのところで剣をかわしていた。

「僕を殺す⁉︎え、どうして⁉︎僕はあなた達を助けようと・・・、ちょっと待て、今レリカって言ったか⁈」

聞き流しそうになったが、ギリギリのところで踏みとどまった。

「言ったぞ。それがどうした?」

「しまった、襲撃後だったか・・・、ちくしょう!来るのが遅すぎた‼︎」

「襲撃後?いったいなにを言っているのだ。さっさと死んでもらうぞ!せやっ!」

レオン隊の人が再び斬りかかってきた。しかし、ノアンは避けてばかりだ。何度も何度も、斬ろうとしてくるレオン隊の剣をノアンはずっと避けていた。だか、ずっと避けているのには理由がある。ノアンには能力以外にこちらから攻撃する手段がないのだ。しかし、相手はレオン隊のメンバー。下手に能力で攻撃しても後々困る事があるかもしれないと、ノアンは能力を使わずにひたすら避けているのだ。すると、ノアンは壁際まで追い込まれてしまった。

「(どうする・・このままやられるわけにはいかない。ここにあるものでどうにかするしか・・・そうだ‼︎)僕に空気で剣を生成する能力が無いことを有にする!」

「くらえー!!」

ノアン剣が振り下ろされる。

“キンッ!”

追い込まれ、武器を持たず無防備だったノアンが何かで剣を受け止めていた!

「な、何だこれは⁈」

空気の剣(エアスパーダ)、空気で作った剣だ」

なんとノアンはどこにでもある空気を使って剣を作り上げ、それで相手の剣を受け止めていたのだ!

「く、空気で俺の剣を受け止めただと‼︎」

「そうだ。空気とはいえ、僕の能力で剣になった空気だ。そこらにある空気と一緒にしないでほしいな」

「何事だ!」

このアジトの奥の方から声が聞こえた。

「レグル様!侵入者です、レリカ様の命により始末しようとしている最中です」

「だいぶ手こずっているな。もういい、お前は下がれ。俺がやる」

レグルが奥から出てきて選手交代するみたいだ。

「そ、そんな⁉︎私はまだ戦えます!」

「いいから、下がれ」

「は、はい・・・」

レオン隊のメンバーはレグルに言われた通りにした。

(誰だ、このレグルという男は結構強そうだな)

「よう!あいつが相手で不足だったろ!俺が相手してやるから安心しろ」

「別に、不足はしてない。むしろ戦いたくない!それより、君達はレリカという女の手下なの?」

ノアンはレグルに質問をしてみた。

「手下のようなものだが、手下ではない」

“レリカの手下”は否定した。

「じゃあ、なんなの?」

「俺たちはレリカ様の下僕とレリカ様本人が言っていた。だから俺たちはレリカ様の手下ではなく、下僕なのだ」

「そっか、わかったよ。それじゃ!」

ノアンはこの状況を見て逃げた方がいいと判断し、全力でこのアジトの出口へと走った。

「なっ⁉︎おい!待てよ!俺と戦うんじゃねーのか!」

「僕には君たちと戦う理由が無い!だから、おじゃましましたー!」

「くそっ!お前らあいつをここから逃がすな!」

すると、アジトの暗闇から続々とレオン隊のメンバーが出てきた。いつのまにかノアンとレグルの周りに集まっていた。ノアンはそれを瞬時に察知して、ここから撤収することにしたのだ。

「俺たちレオン隊はレリカ様の命により、ここから出て行くことができん!しかし、奴はここに入ってきた。その為、俺は奴を仕留めなければならんのだ!だか、奴がここから出たら仕留めることができなくなる。だからどんな手を使っても構わんから、奴がここから出ることだけは全力で阻止しろ!」

「「「「はっ!!」」」」

レオン隊が出口に向かって走るノアンを止めるためにレオン隊のメンバーたちも出口へ向かって走り出した。

「うわっ、やば!めっちゃ追いかけてきてる‼︎」

「「「「まーちーやーがーれー!!」」」」

ノアンは全速力で走っているがレオン隊のメンバー達の方な少し速い。このままだとノアンは追いつかれて捕まってしまう‼︎

「速いな〜、しょうがない・・・。僕の走った後に落とし穴が無いことを有にする」

「待tうわぁぁぁ!」

「なんじゃこりゃぁ!!!」

「痛え!!」

「どうした‼︎」

レオン隊の一人がノアンの作った落とし穴に落ちたのだ。だが、そんなに深くはなく、落ちてもかすり傷程度の怪我をするだけだった。

「落とし穴だと⁉︎こんなとこにあったか?」

「いや、こんなところに落とし穴など作ってない!これは奴の仕業だ!もしかしたら能力者かもしれん!」

「レグル様!」

「奴が能力者⁉︎まさかレリカ様と同じようなやつですか!」

「それはわからん、可能性の話だ!だが、奴がなんらかの方法でここに落とし穴を作ったことは事実、全員用心しろ!」

「「「了解!!」」」

ノアンの落とし穴によって、追いかけるレオン隊の人数が半分近く減った。

空気の剣(エアスパーダ)空気の剣(エアスパーダ)空気の剣(エアスパーダ)・・・空気の剣(エアスパーダ)!」

今度は空気の剣(エアスパーダ)を何本も作って自分の後ろに捨てながら走っていた。

「「「まてぇ!!!」」」

レオン隊が結構近くまで来ていた。しかし、ノアンの作った空気の剣(エアスパーダ)は文字通り空気だ。その為ノアン以外の人間には見えにくいのだ。たとえ、それが地面に落ちていたとしても、気づかずに踏んでしまうことがあるかもしれない。

「もう少しで追いつっとっとと!」

「うわっ!あぶねーな、急によろけんじゃねーよ!」

「わりぃ、なんか下に落ちててそれにつまずいた」

「下?なんもねーぞ!いいからあいつを追いかけるぞ!」

「あ、ああ」

レオン隊の一人がノアンが落とした空気の剣(エアスパーダ)につまずいたが、そこまで大惨事にはならなかったため、そのままスルーされた。しかし!

「どわっ!」

「痛っ!」

「ちょっ、危なっ!うわ!」

“バタッ”、“ドサッ”、“バタッ”、“ドテッ”

空気の剣(エアスパーダ)が落ちている場所をレオン隊の真ん中の方の人たちが通った時にレオン隊の一人が足に引っ掛け、大胆に転んでしまったのだ!それに連鎖して次々と転倒していき、レオン隊の後ろの方はほとんどその場から動けなくなってしまった。

「作戦成功!でも、まだ結構人数いるー!」

「逃げるなー!!俺と戦えー!!!」

部下達に任せていたら逃げられてしまうと思ったレグルがレオン隊の先頭を走ってきた!

「僕は戦いたくないです!ごめんなさい!」

「なんだと⁉︎だが!貴様のことなど知らん!俺が戦いたいのだから貴様は戦うしかないのだ!」

「出口はまだなのか⁈このままだと追いつかれて戦うことになってしまう‼︎」

出口が遠いし、戦いたくないと思いながら走っていると奥から外の明かり差し込んでいるのが見えた。

「あ!出口だ!もう少し!うぉぉぉ‼︎」

ノアンは最後の力を振り絞り、ラストスパートで出口に向かって走った。

「でたぁー!!!はぁはぁはぁ。ふぅ、脱出!」

レリカに襲撃され、記憶を書き換えられて下僕となったレオン隊からなんとか逃げ出すことができた。ノアンは一安心したが、次にまたどの十二星座が襲撃されるかわからない。ノアンは急いでスナハ王国に戻り、砂漠の十二星座についての情報を集めることにした。

こんにちは、作者のユウキ ユキです!いきなりですが、私は最近とある漫画にどハマりしてしまいました。その漫画を読んでいると感動して涙が出てくるのです。たくさん。その涙のせいでキャラクター達が喋っている吹き出しの内容が見えなくなるのです。これに関して思ったことが二つ。私は“凄いな”そして“羨ましい”と思いました。『読者が自分の作った物語を読んで、その内容で読者が大号泣』これは私の目標であり、夢でもあるのです!漫画と小説では大きく違いますが、いつか私の物語で泣かせてみせます!覚悟していてください!ではまた次回〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ