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第23章 戦闘!地底水脈の暴龍

 ブワワワワワ!(ハイドロポンプ)

 それにも待ってくれず、リヴァイアは猛烈な攻撃をする。

 ヴ「…このまま戦っていても拉致があかない。こうなったら母龍を直接ここに連れて来るしか無い。」

 すると、今までずっと黙っていたサリエルが発言した。

 サ「あの、作戦と言えるかどうか分からないんですけど…。」

 イ「構わないから、何でも言って。」

 サ「先程から聞いていたんですけど、リヴァイアを止めるのが目的なわけで、別に倒さなくてもいいんですよね?」

 ヴ「ああ。むしろ母龍が来るまで倒してはならない。」

 サ「だったらいい方法があります。」

 サリエルはイーリス、ヴェスティーア、プルトゥに耳打ちした。

 イ「そうか!そう言うことなら!」

 4人は早速分担作業を始めた。まずプルトゥは早速、薬草に詳しいものを探して何やら相談している。それを聞いていたサリエルは得意の早駆けでどこかに走って行った。イーリスとヴェスティーアは注目を常にジュピテルとジュノースに向けるようにした。

 3人「準備完了!」

 ズゴゴゴゴゴゴ…。何やら地響きが起こった。そして。

「ギャオオオオオン!」

 突然地面から巨大な謎生物が現れた。ダンクルオスだ。プルトゥがサリエルに渡した薬草は『ドベック』というもので、先ほどのエリキス等と同じ巨大化する効力を持つ。ただし異なる点がある。エリキスやラフロイグは素材の細胞変化を高速にすることで巨大化するのでエネルギーの崩壊が起こってしまうのに対し、こちらは細胞そのものを巨大化させるので、極端に長い時間保たなければ命に関わることはない。そもそも自然に縮小する。

(面倒くさければエリキスとかは細胞を増やす薬で、ドベックは細胞を大きくする薬と思ってください。…よく話逸れるな、このシリーズ…)

 ダンクルオスの硬い頭蓋によって地盤が破壊され、水が繋がった。

 ヴ「よし!これでいいな!みんな!あと少しの辛抱だ!」

 そして、リヴァイアと最終決戦を行うことになった。

 光ジ「行くぞ!」

 ジュピテルは再び攻撃を開始。光弾を放ち、リヴァイアの攻撃を拡散させる。

 プ「我々も行くぞ!人間の力を思い知らせてやるのだ!」

 プルトゥとカリラは将軍権限で臨時措置として全武器の使用を許可した。

「よっしゃあ!」

 みんな戦争の時に使った道具や特殊技を使用して、全力でリヴァイアと戦った。もちろんイーリスも。

 イ「『光駿断走(コウシュンダンソウ)』!」

 イーリスは消え、リヴァイアの顔の正面にきて目元を殴った。

 リ「ギュエエェ…。」

 攻撃した後は素早く飛び去る。

「『黒雷撃(ブラックサンダー)』!」

 首に集中的に雷を食らわせた。それを見たサリエルは、

 サ「イーリスさん!首元です!襟のところを狙うんです!」

 そう。2人は以前もリヴァイアと戦ったことがあるのだ。その時は首元の襟を攻撃した直後に母龍が来た。

 イ「そうか!分かった!」

 それを聞いていた2人の龍王も納得した。

 光ジ「よし。貴様!首元だそうだ!」

 闇ジ「言われなくともやるつもりだったわ!」

 イーリスとともに龍王も背後に回り込む。その姿を認めたジュノースは、

 闇ジ「よいか、イーリスよ。我輩の合図とともに、奴の首に集中的に攻撃するのだ。」

 光ジ「合図は、1、2で3で攻撃する。用意しろ。」

 もう2人とも協力している。イーリスは返事した。そして準備をした。

 闇ジ「1、」

 光ジ「2、」

 3人「さあん!!」ビュン!

 首元に一斉攻撃を仕掛けた。ズドドドドド!

 リ「ウギャア…!」

 かなり大人しくなってきたようだ。

 闇ジ「もう一息だ!」

 最後はみんなで袋叩きにした。主に首襟を。

 闇ジ「これで!」

 光ジ「終いじゃあ!」ズガ――ン!

 リヴァイアは頭からうつぶせに倒れかけた。その時、

 ズド――ン!地中からもう一体、リヴァイアが現れた。母龍だ。途端に子龍はえらく大人しくなってしまった。親に首を擦り付けて懐いている。

 闇ジ「まったく、我々の苦労も知らないで…。」

 光ジ「まあよかったでは無いか。これ以上の被害がなくて。」

 闇ジ「まあそうではあるが…。」

 だいぶ軍隊も壊滅してしまい、これ以上の戦闘は無理と判断して、とりあえず停戦をすることにした。2人に投与した薬草の効力を解毒して元の大きさに戻した。それでまだ元気があるのは、さすが龍王というところだろう。

 光ジ「まあ、決着はまた今度決めることにするか。」

 闇ジ「だな。」

 イ「あ、だったらいいアイデアがあります。陰陽の狭間に、闘技場を作ってはいかがでしょうか。」

 闇ジ「闘技場だと?」

 イーリスは考えを述べた。

 イ「はい。お互いの環境が違いすぎるので戦争が起こるのであれば、どちらも共存できる陰陽の狭間がいいでしょう。闘技場であれば、今までの戦争のスキルも使えるわけですし、ドラゴンのストレス発散にもなるでしょう。今まであった闘技場を拡張して、相国の交流の場とするんです。」

 その考えに2人は感動したようだ。

 光ジ「…そうか。今まで我々はドラゴン闘技場を娯楽の一環としか考えていなかった。しかし、考えようによってはそこを起点に有効の場とするのもよいな。」

 闇ジ「我々が思いつかなかったことをいとも簡単に…さすが民が認めた光日族だな。」

 あのクーデターの後、ジュノース直々にオケアーノやイーリスの偉業を述べたことで、民も改めて2人を讃えたのだ。

 イ「いえいえ。私なんかが出しゃばって…。」

 光ジ「謙遜するで無い。我輩とて、貴様には感謝しておるのだ。」

 闇ジ「そうだ。貴様は、我々に平和をもたらす英雄だったのかもしれんな。リヴァイアを収めたのも貴様やサリエルの考えあってのことだ。」

 サ「ほら、イーリスさん!素直に喜びましょうよ!」

 ヒュペリオも近寄ってきた。

 ヒ「うんうん!わいから見ても、ようやったと思うで!」

 闇ジ「貴様は上から目線で皆を唆しただけであろう。何様のつもりなのだ。」

 ヒ「みんなわいに当たり冷とうないか…?」

 闇ジ「当然だ。」

 ヒ「しょぼん…(´・ω・` )」

 みんな大笑い。(書いている方からしても、ヒュペリオさん出しゃばってばっかりでしたよ)

 こうして、その戦争ばかりしていた二つの国に、平和が訪れた。

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