不幸を覗くもの
覗く女性を覗く人物が、いた
「……………なんだこいつ?」
こっちの台詞…っと、突っ込むものは誰もいない
それもそのはず、彼が立っている場所は、空
何も無い空間に立ったまま、見下ろす形で見ていたのだ
「……………。危害を加えるようじゃないし……。まぁ、関わらない。」
そう言って彼は飛び降りた
飛び下り、床に近づき、地面に触れて、そのまま通りすぎた
現在床の下………つまり、地面の中に居る
地面に触れると言うより、通りすぎて突き進む
目指すは、一人の少女のもとへ
「急にいなくなると思ったら……。まぁ、明日帰ってくるみたいだし、それからで良いか。」
朝、気が付くと二人の反応が町から消えて、かなり離れた場所にあった
一応は観察しなければならない身の上、見に行ったのだが…、気まずいな
今度は土を蹴りあげて、地面の上に立つ
もうそこは、王都の壁から少し離れたところだった
「まったく、めんどくさいな……。」
反応したのは、王都からおおよそ100メートルの所に居る、盗賊達
本人達は、ただ単に今日をやり過ごし、明日から王都の中へ入って人を拐おうとしていたのだが、
「貸しに……なるのか?」
ならんだろうな…っと思いながらも、こいつらの首を持っていけば王様と面会できるかも?っと考え、盗賊のもとへと向かった
「悪いが、蹂躙させてもらうぞ。」
次回、ハルナとリリアのベットを巡る戦い…の予定。




