ギルドのテントは匂う
先程入ったばかりだが、またもギルドにやって来た
混雑しているギルドの中を掻き分けて、ギルドの一角を占めるお店を見つけた
「テントなどは……。あちらみたいですね。」
「うん。それにしても、これがテントかぁ。」
私のよく知るテントは、プラスチックの繊維で出来たさわり心地が良い物だが、目の前にあるのはどうみても獣の革を繋いだだけのテントだ
よく見ると、大小様々な毛皮の寄せ集めで出来ている、お世辞にも綺麗とは言いがたいものだ
あと、匂う
「他のテントは無いのでしょうか?……………ん?」
テントなどが置いてあったコーナの壁に、ポスターが張ってあるのが見える
【リジン商会お薦めマジックテント♪発売中。先着2個まで。】
「マジックテントですか。一見の価値は有りそうですね。行ってみませんか?」
リリアに促され、私も考える
マジックテント、どのようなものかは解らないが、少なくとも目の前にあるテントよりはマシ、だと思う
「そうだね。取り合えず、行ってみるだけ行ってみようか?」
「はい!!それじゃあ、行きましょうか。」
私たちはギルドを後にした
んで、リジン商会にやってにたのだが…………。
『『『『いらっしゃいませ!!ハルナ様!!リリア様!!』』』』
メイド服を完璧に着こなした女性たちが右に、執事服をガッチリ着こなした男性が左に並んで、挨拶をしてくれる
そして、その先には昨日会ったばかりのリジンさん
「いらっしゃいませ!!ハルナ様!!リリア様!!本日はどのようなご用件で?」
完璧な笑顔で迎えてくれた
明日からシルバーウィークなので、頑張ります。
なので今回は許して…。




