防具屋
「防具だ、まず、防具でよく間違えてしまうのは取り合えず金属製の鎧を選ぶと言うのは悪手だ。戦う相手をよく考えてみろ、モンスターの類いに金属の鎧は意味をなさない。むしろ重みで動きが阻害されてしまい、片手剣や二刀流等のスピード重視の即効攻撃スタイルの戦闘には悪手、例えるなら、自らの首を両手でしっかりとつかんで全体重をかけながらでんぐり返しをする並みに自殺行為だ。しかし、金属の鎧が悪いわけではなく、戦うときのスタイルによって変えるべきなのが鎧、つまり装備だ。例えば先程言った動き回る戦闘スタイルの場合、皮の鎧等の少し丈夫さには劣るが、軽くて使いやすい物を使うのが良い。これは弓などのレンジャー等が向いてる。逆に大剣などの重たいが前に出なければいけない先頭スタイルの場合は金属の鎧が役に立つ、金属の鎧の丈夫さを生かして、軽い攻撃は無視して一撃必殺の攻撃が出来る。今は必要ないな。だが、アイテムボックスがあるのだから予備で…買っておいても損はない。他にも一部を金属の鎧、急所の所は申し訳適度に金属の鎧を使った部分がある混合型鎧もあるが、スピードを重視の軽量スタイルならこれはあまりおすすめでは無い、弓などのスタイルならやはり皮の鎧だな、しかしお前の戦闘スタイルならこれは悪く無いのではないか?」
「つまり、私は皮の鎧か混合型鎧が良いと。」
「そうだ。」
今、武器屋から買い物を終えて、防具屋の前にやって来た
防具のおすすめは、っと聴いたら、まるで図書館から引っ張り出したように大量の説明を聞かせてくれた
聞かされてみて、納得。
普通なら目の前にある鈍く銀色に輝く金属の鎧を買っていただろう。
しかし、あくまで私の先頭スタイルは軽戦士に分類されるスタイル………、らしい。
私が近づいてくる敵を牽制、リリアが魔法で止めを刺すのがスタイルになる………予定だ。
不安なのがリリアの魔法……
お湯をつくる…、早めに沸騰させると言って目の前が真っ白になるのを2回もやってしまうと、まぁ、うん。ねー。
別にリリアを信頼していない訳ではないが、ちょっとねー。
ふと、リリアの方を見ると、かなり気合いを入れているようだ
「大丈夫?これで良いと思う?」
「悔しいですけど、バッチリだと思います。」
悔しがってたのか…。
「ドランー!!これ欲しい!!」
「アーマープレートと皮の鎧のセットか。そう言えばお前のスタイルなんだっけ?」
「スタイル?見ての通りの女の子だけど?」
「違う、そうじゃない。」
アリスも何か欲しいようで、ドランに頼んでいる
「戦闘スタイルだよ。戦闘。」
「えーと、………………。なんだっけ?」
「なんだっけ……って、お前……。アイテムボックスを開いてみろ。何かに無いか?」
「んーーー。なんかある。1つだけ。」
アリスがアイテムボックスから取り出したのは、…………、なにそれ?
「機械弓か。そうか、………。アイツらしいな。」
「アイツ?」
「なんでもない。それは弓だ。あとで使い方を教えるよ。」
ドランさんは、鎧を一式もってお店の中へ入っていった
「リリアも鎧を買っておこうか。」
「はい!!ありがとうございます。」
私達も、自分の装備を揃えるためにお店の中へ入っていった




