女子会
私達はケーキ屋さんにやって来ていた
「うん。美味しい。」
私はチョコレートケーキを食べなから素直に呟く
「美味しいですね…。あっ!!すみませ~ん。いちごケーキをおかわり下さ~い。」
「まだ食べるの!?」
「まだ食べます!!」
リリアは既に10回ほどケーキをおかわりしているが、まだ食べるようだ
「それじゃあ、私はコーヒーを、お願いしま~す。」
「は~い、ありがとうございます!!」
このケーキ屋さん、女性だけ限定のケーキ屋さんと変わっていて、店員からお店に訪れる人まですべて女性が占めていた
「甘い……。うまい……。幸せ……。」
「ほんとに…………。美味しい。」
至福の一時を過ごす私とリリア
「……………………。よし、まだまだ食べますよ!!」
「食べるんかい!!まぁ、付き合うよ。」
「はい♪すみませ~ん。チョコレートケーキとシュークリームをひとつ、あと、ココアをおかわり下さい!!」
「どんだけ食べるの!?」
回りの人もニコニコしながらリリアの食べっぷりを見ている
ちょっと、恥ずかしい…。
店員さんが苦笑いしながら追加のケーキを持って来た時、
カランカラ~ン♪っと、お店の扉が開いた音がする
振り替えると、見覚えのある少女が
「すみませ~ん。1人、お願いしま~す、」
先程ギルドで戦っていた少女が入って来た
「すみません、現在混んだいるため、何分かお待ちになってしまうのですが…。」
「あ、そうですか…。わかりました。」
回りを見回しても、空いている席は見当たらない
「よかったらご一緒しませんか?」
私が少女に呼び掛けると、驚いたようだったが、すぐに笑顔になった
「ありがとうございます♪」
「いえいえ、ちょっとお話がしたいなって、思ったので…。」
少女が私の向かい側に座り、笑顔を見せる
か、可愛い…。
天使の笑顔と言うのはこう言うものか…、
リリアもリリアで、少女を見つめて……、いなかった
「………、リリア?そんなにお腹空いてたの…?」
ガッツリケーキにフォークを刺して、幸せそうに口に頬張るリリア
ハムスターのようになったいて、凄く可愛いけど………
リリアがケーキをちゃんと食べ終わり、自己紹介をすることに
「こんにちは、昨日も会ったけど、話は余りしなかったから…、私はハルナって言います。」
「私はリリアです。よろしくお願いします。」
少女も笑顔で自己紹介を聞いて、
「ハルナさんにリリアさんですね。よろしくお願いします♪私はアリスって名前です。」
「アリスさんね。よろしく。」
「はい!!あの、ケーキを頼んでも良いですか?」
「あ、ごめんなさい。勿論良いですよ。」
「ありがとうございます!!それじゃあ、いちごケーキと、甘さ3倍ココアをお願いします!!」
『か、可愛い…。』
お店の声が完全に一致した
店員から、横で談笑していたご婦人達、高校生くらいの女の子の一団も、………そして、私達も声を揃えてしまった
少女はと言うと、自分の事と解っていないのか、ニコニコしている
それもまた、可愛い
「と、所で何だけど…………、あの男の人とはどういう関係なの?」
声のボリュームを下げ、少女に聞く
「あの男の人………、やっぱり…………その………。」
「とっても大切な人です♪」
「「……………………………………」」
あの人は、やっぱりそう言う人だったのか…
「私の事を大切にしてくれる、とても良い人です!!」
「そ、そうなんだ…。あっ!!ケーキ来たみたいだよ!!」
ちょうと良いタイミングでケーキとココアを持ってきてくれた
「やったあ!!久し振りの甘い物だ♪いただきま~す!!」
少女は美味しそうにケーキを頬張り、食べ始めた
リリアも、食べ始めた…




