ギルド
リジンさんのお店を出て、私達は1度ギルドに向かうことにした
「にしても…、こんなにお金が有ると…、なんか怖いね。」
「落とさないように、気をつけないといけませんね。」
「そうだね、ちゃんとリリアが管理してね。」
「いやいや、全部ハルナさんの物ですよ?ちゃんと自分で管理してくださいね!!」
「へっ!?リリアが稼いだお金だよ?リリアの物でしょ!!」
「私の物はハルナさんの物ですよ!!ハルナさんの物はハルナさんの者です!!」
「どこのジャアイアン!?」
結局押し問答の末、半分子にすると言う約束を決められてしまう…
「ギルドに行ったらケーキでも食べましょう♪」
「そしたら私が払うからね!!」
「うっ、………。私が…。」
「私が払うからね♪」
ごり押す、とにかくこれ以上迷惑をかけないぞ、と心に誓う
「それじゃあ、行こうか。」
「はい♪」
私達はギルドに向けて歩き出す
どうやらギルドは普通の建物のようだ
「リジンさんのお店よりも小さいんだ…。」
「あはは…、それを言っちゃダメですよ。」
「そうだね、入ろっか。」
私達はギルドに入ることに
ギルドに入ると、中にはあまり人がいなかった
「てっきり大盛り上がりしてると思ったんだけど…、」
「でも、あっちの方では誰か話してますよ?」
リリアに促された方を見ると、何やら人だかりができている
「凄い人だね…。」
「そうですね。何があるんだろ?」
私達は人だかりに向かってみることに
「???」
「???」
なんだなんだと、野次馬に加わり、騒ぎの中心まで行ってみることに
「だから、こいつは強い!!それはもう、強い!!」
「ですから、こんな幼い女の子と一緒なんて!!」
「あぁ、もう!!黒…アリス!!何とか言えよ!?」
「私………、大丈夫です!!頑張れます!!」
「…………、こ、こんな幼い女の子を……。」
なんか、揉めてるらしい……
その中心人物に、なんか見覚えが…
「あっ!!ロリコン!!」
「ロリコン!!」
その中心にいたのは、昨晩ホテルにいたロリコンのお兄さん
「な、なにやってるんですか?」
「あっ?あれ、お前……。」
男は驚きで目を開いて、聞いた
「……………、もしかして、ロリコンって俺の事か?」
「あっ、………………。すみません…。」
「いや、謝られても…。」
男は落胆して、先程話していた女性に話しかける
「とにかく、ギルドでギルドカードを発行するのに年齢は関係ないはずだ。発行してくれ。」
「そ、そうですが…。しかし、……。」
「はぁ、…………。」
男は小さな女の子に向けて、睨み付ける
女の子、素直な可愛らしい笑顔を向ける
か、可愛い…
「っ!!こうなったら、貴女の力を見せてください!!力が無いなら発行は出来ない、そう言う決まりです!!」
「そうきたか………。」
男はとても困った顔をする
しかし、
「分かった。俺の力だけでいいんだな?」
「はい、保護者としての力を見せてください。」
「わかった。んで?どこでやれば良い?」
「こちらへ、着いてきてください。」
な、なんかヤバイんじゃない
そう言って、女性に着いて行く男、そして女の子はどうやら外に出るようだ
「…………………。ついて行こっか?」
「そうですね。ちょっぴり心配ですし…。」
回りの人たちも見に行くようで、私たちも着いていくことにした
ドランはロリコンではありません。念のために…。




