パン屋さんめ目指す
夜道を歩きながら、私とリリアは明日の朝食を買っておくことにした
「明日食べる物も買っておこうか。朝は軽く食べて、その後はリジン・クリスさんに会う約束をしてるからね。」
「はい。それじゃあ、何にします?」
「パン関係?それがいいんじゃないかな?」
私達はパン屋さんをめざして道を歩く
色とりどりの光りを放つ店を横目に、リリアと手を繋いで歩く
幸せだな、っと、素直を思った
「あれ、パン屋さん見たいですね♪行きましょう!!」
「うん。何にする?楽しみね♪」
私達はパン屋さんをめざして駆け出す
「痛い!!ちょっと、ドラン!!助けて!!」
見事に崖したに落とされ、木の枝に引っ掛かる男
それを見つめるドランと呼ばれた男
「見事に引っ掛かったな。ある意味才能だよ。」
「まぁ、全能神だからね。木の枝に引っ掛かるくらいどうってことないさ♪」
「なら、自分で降りろ。」
「生意気言ってごめんなさい。助けて…。」
ドランと呼ばれた男は、腰に吊るしたナイフを投げて枝を切り落とす
「ちょ!!」
グシャ!!っと、地面に背中から落下する男
「行くぞ、とりあえず、野宿は避けたいからな。ホテルでも探そう。」
「少しは心配してくれても…。はぁ…。」
諦めたように立ち上がり、男は体を叩いて汚れを落とす
「さぁ!!変身タイムだ!!ヘーンシーンするぞぉ!!」
「変態だろ。」
がっくり肩を落とす男を脇目に見ながら、空を見上げる
「はい♪終わったよ~。」
「………………………………。」
顔を戻すと、そこには男ではなく、可愛らしい金髪のストレートの長髪、服は青と白を基調としたスカート
見た目は12歳ほどの女の子
「アリスと呼んでね♪」
「………………………………。」
まず、この時点でドランにはひとつ困ったことが出来る
人前でこいつを殴ったり、蹴ったり、罵倒すると、犯罪者まっしぐらだ
中身はクソ野郎だが、見た目は可憐な幼女
「………………。」
「あの~。ドラン?」
「まぁ、何も言わねえよ。」
「よし!!じゃあ町に行こう!!じゃなかった、行きましょう♪」
「頭痛が痛い…。」
二人の男女?は、町に向かって歩き出した