空へ
舞い上がった
主に心が
『【あぁ~~~!乙女の太股!!太股が私の身体に当たってるぅぅ~!!あぁ、しかも当たってるだけじゃない!!乗られてる!!乗ってる!!まさに馬乗り状態で!!今までドラゴンの姿になったことは何回も有るけど、ドラゴンの背中に人を乗せたのは初めて!!その初めてを、初めてを!!彼女に!!あぁ、太股………!!……………!?太股だけじゃない!?この、感触、もしかして、お尻!?そうか、尻に敷かれてるのか………!!そうかぁぁ!!そうなんだなぁぁぁ!!彼女に尻に敷かれてるのか!!】』
「どうしたの?飛ばないの?飛べないの?」
『あ、うん。いま飛ぶね。』
あ、危なかった……。危うく自分の世界にトリップしそうに……いや、トリップしてた………
くっ………!! まさか、ここまでやるとはな……!!なかなかやるではないか!!
それにしても、心なしか彼女の声が幸せそうだ
あれかな?尻に敷いたことに興ふ……。いや、空を飛べるからかな?
ワクワクしてるのが背中越しに伝わる
どうして伝わるかと言えば、背中の上でピョンピョン……しては居ないけど、少し落ち着きなく座ってるからだ
そわそわしてるせいか、太股が、太股が!!
『それじゃ、飛ぶからしっかり捕まってね!!』
「んっ!!了解。」
やっぱり、楽しそうだ
翼を軽く動かして、久々に空の旅へ
『よっ、こい……しょ!!』
「う………わっ………!!」
『ごめん!最初はちょい揺れるよ!!捕まっててね!!』
「う、うん!!」
そう言って、ギュット捕まる
あぁ……当たってるぅぅ……
しかし、今は彼女の命を預かる身
ふざけては居られない
翼を動かすのには問題ないと判断
バッサバッサ翼を広げ、大空へ
『そんじゃ、一気に高く上がるから絶対に離さないでね!!』
「わかった!!」
『よし!!いっくよぉ~!!』
初、デート!!




