ドラン
翌日……だ。
固い床から身を起こして、時間を確認する
この世界に時計的な物は無いので、大体は太陽の角度で見るもんだが、スキルでどうにでもなる
まだ朝の6時過ぎ…と言った所か
床で寝た為、メチャクチャ疲れた
寝てるのに疲れるとかどんな拷問だ
シンはまだ寝ているようだ
昨日、かけた魔法はバッチリ聞いてるようで、ムカつくくらいすやすや寝てる
「おい、起きてくれ。」
「……んっ……あぇ………?」
意地悪では無く、早めに朝は出たかった
人目に付くのも避けたいし、朝食はアリスと取りたいからだ
「あれ………?朝…………!?」
「おはよう。とりあえず着替えてくれ。」
何が見えたかは言わないが。
俺が後ろを向いてる間に着替え、風呂場の下着も回収して履いた……よな?
まあそこまで気に留める必要は俺には無い……よな?
頼むから誰か定義をくれ
合格ラインでも構わない
「き、着替えました……。」
「おう、なら行くぞ。」
俺達は部屋を出て、1階で鍵を返す
『その際、またのご利用をお待ちしております』
と言われ、来ねえよと代えそうか悩んだが、大人なのでスルーした
伊達に2000年生きてないからな
こんな経験は初だが。