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シン
ドラン様がお会計をして、その値段がとんでもない金額だった
それも普通に支払い、私とドラン様は外に出た
「『明かり』」
唱えると光がフワフワ浮かんで辺りを照らしてくれる
魔法も使えるなんて…凄い
「ご主人様は魔術も使えるのですか…。」
「ドランな。お前にも今度教えるよ。」
ドランで良いと言われました…。
でも、私にも教えてくれるって…?
もしかして、私も使えるようになるの!?
急にドラン様が立ち止まった
「こんばんわ。なんか用か?」
誰もいない方に向かっ……?
「あら、気がつきました?」
「とっくに。」
急に人が現れた!?
あれ?この人、オークションで……?
「先に名乗らせていただきますね。私は隣の国の第二王女 、シェキナ・ベルと申します。単刀直入にお願いします。 その娘を譲って下さりませんか?」




